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2023年05月03日

「unknown」第3話レビュー:加賀美(町田啓太)の愛、虎松(田中圭)の涙、血まみれで微笑む男は……

「unknown」第3話レビュー:加賀美(町田啓太)の愛、虎松(田中圭)の涙、血まみれで微笑む男は……

高畑充希と田中圭がW主演を務めるドラマ「unknown」が、2023年4月18日スタート。

妻は吸血鬼、夫は……?愛し合っているが、お互いに秘密(unknown)を抱えた夫婦。そして起こる連続殺人……すべてが明らかになったとき、2人はどうするーー? どちらに転ぶかわからない、先が気になる物語。

本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「unknown」第3話レビュー

こころ(高畑充希)の実家への挨拶も済み、いよいよ結婚へと動き出すこころと虎松(田中圭)。
虎松の抱える秘密の正体と、加賀美(町田啓太)のこころへの愛の深さが明らかになった回だった。

過去の話をしたがらない虎松

同棲を開始した2人。ガサツすぎるこころと、几帳面できれい好きな虎松。
決めた冷蔵庫の配置を守らず、リモコンはソファの隙間にはさまり、玄関には靴が散乱。
さすがに耐えかねた虎松は寝ているこころを起こすが(起こすのはちょっと嫌だな……)、「こういう私も受け入れて!」と叫ぶこころ。両極端すぎる2人は「トラちゃんが細かすぎる!」「普通はこうするだろ」とお互い職場で愚痴る。

ここで虎松をたしなめる世々塚(小手伸也)の言葉がよかった。
「止まらないね愚痴松。お前の普通が他人にとっても普通とは限らないからな
それな。

そしてここで「あの事、まだ言えてないのか?」という話になる。
虎松の秘密とは、どんなことなのだろうか。

結婚式の準備にあたり、両親に挨拶したいと言われたこともあり、虎松の家族や過去のことが気になり始めるこころ。だが、家族や過去の話になると消極的になる虎松は、父は死んだと言う。こころが「せめてお墓参りを」と言うと「しつこいな」と怒り出してしまう。
これまでの虎松の雰囲気からすると意外な言い方に、こころだけでなく観ているこちらもびっくりする。
余程重い事情がありそうだ。

ちなみに、ウェディングプランナーとして登場したのは「おっさんずラブ-in the sky-」(シーズン2)に出演していた千葉雄大だ。登場期間は短かったがアクが強い。また、こころの母・伊織(麻生久美子)の大ファンである世々塚は、結婚式の準備とかこつけて直接会えるのを楽しみにするが、実物を前にして真横にぶっ倒れる姿が漫画のようだった。

加賀美の深い愛

今回もコロ介こと加賀美のファインプレーが光った。
血を忘れてふらつくこころを抱き止め、虎松とケンカをして落ち込むこころを励ます。
励ますというのは、こころを噴水に引っ張って自分も入るという激しめなやり方。人によってはキレそうだが、こころは笑顔になったのでよかった。濡れて座り込んで「やっと笑った」と笑う加賀美が美しい。

「財布を忘れた」という加賀美は虎松の勤める交番へ。
こころと加賀美の仲の良さを警戒していた虎松だったが、
「俺も昔警察官になりたかったな」「警察官は立派な人しかなれないから」と言う加賀美に
「そんな事ないと思うけど。大事なのは今じゃない?」と励まそうとする。いい人だ。

「虎さん」「こころさんを泣かせたら」とすごむかと思えば、かわいい困り顔で「俺も泣きますからね」と言って去っていく加賀美。自動販売機の前で財布を出す。財布を忘れたわけではなく、あえて虎松に会いにいったのだろうか。飲み物を買うと、また笑顔を作って歩いていった。

町田啓太の顔がいいのはもちろんわかっているのだが、それにしても加賀美は妙に美しすぎるというか、色気があるというか、何かを秘めたような切実な表情に感じられて、どうにも気になる。

加賀美が警察官になりたかったと言ったとき、虎松が「踊る(大走査線)」?「時効警察」(のどちらに影響を受けたのか)? と聞き、加賀美が「逮捕しちゃうぞ」と答えるとすかさず「名作アニメ!」と反応するやりとりにクスっときた(世代)。

ちなみに「虎さん」と呼ばれた虎松は「俺はフーテン(の寅さん)じゃねーよ」というツッコミを入れていた(こちらは世代ではない)。



予告から気になっていた、加賀美のバックハグ。でも実際は違った。
こころが刺されそうになったところを身を挺して守ったのだった。コロ介、あんたって奴は……!
幸いケガは大したことなく済んだようでよかった。

こころの虎松へのメッセージに泣きそう

刺されそうになる前、会社で結婚式の作業をしていたこころ。
こころが寝てしまった後、虎松は彼女のメッセージに気づく。

「最初の出会いは最悪でした」

「いつも心配性のトラちゃんだけど、私は怪力だから大丈夫。私がずっとトラちゃんを守ってあげる」
「家族にだって言えないことはあるよね。それでも、私と家族になること、大事に思ってくれているのがわかったから、私は大丈夫。無理しなくていいからね。 こころ」

ついに明かされる虎松の秘密。彼の父親は……

こころからのメッセージを読んだ虎松は、寝顔を見ながら告白する。

「あのさ、俺のさ……」

彼が思い出すのは、以前も出てきた事件の光景。
高校生当時の虎松らしき少年が見たのは、血の海に倒れる人と、血に濡れた刃物を持ち、返り血を浴びる父親の姿だった。この父親、井浦新だった。血まみれで静かに微笑む井浦新、怖い。怖いけどこういう役、似合いすぎる(ちなみに映画『光』の彼も怖いのでおすすめである)。

「俺の親父は……殺人犯なんだ」

そう告げた虎松は部屋を飛び出し、泣いていた。その瞬間、こころはハッとした表情で目を開けた。おそらく、すべて聞いていたのだ。

田中圭の子どものような泣き顔が切ない。これまでどんなに苦しんできたのだろうか。
彼が悪いわけではないのに。加賀美に言った「大事なのは今じゃない?」という言葉は、自分自身にも言い聞かせてきたことなのかもしれない。

以前の回想では父親と仲が良かった様子もあったので、より衝撃的な出来事だったのだろう。
父親はなぜ、そんな事件を起こしたのだろうか。なぜ、笑っていたのだろうか。

今週の考察タイム

MEGUMIが危ない? 

結婚式に向け、ジムに入会したこころが親しくなった女性(MEGUMI)。なんと、実年齢は45歳だが彼氏には28歳と偽っているのだという。さすがにサバを読みすぎだろう……(笑)。井浦新とMEGUMIは、「unknown」と同じく貴島彩理がプロデューサーを務めた「あのときキスしておけば」で夫婦を演じていた2人だ。麻生久美子も出ていたので、かなり主要メンバーが揃っている。主演だった松坂桃李もこの後出てきたりするのだろうか。

前回殺された女性は、こころが忘れそうになった傘を渡した相手だった。
今回MEGUMIはこころが落とした紙を拾ってくれた。殺されないか少し心配になってしまう。

そしてもし”こころが触れたもの”が原因だとしたら、こころに執着している人=加賀美、触れたものがわかる=匂いがわかる=鼻が利く……加賀美は狼男だったりして。吸血鬼と狼男は天敵という設定になっていることも多いが、だから友達としてそばにいるに留めている……? などと想像してしまった。

こころの弟・漣が気にする”絵”

こころの弟・漣(井上祐貴)は、こころと違って日中外にいても平気そう。同じ吸血鬼でも体質が多少違うのか、理由あって吸血鬼ではないのに弟として育てられたのか……。彼はまつり(ファーストサマーウイカ)を見たときに目の色を変えた。好意なのか、それとも何かを知っているのか……。そして漣はクリーニング店に描かれていたまつりの息子・大五郎(曽田陵介)の絵のことも気にしていた。殺人現場に残された絵と関係があるのだろうか。

「アガサ・クリスティの小説だったら、最後みんな死んでるよね」
居酒屋での会話で出てきたセリフ、フラグにならないといいのだが……。

毎回恒例、例の映像
血の付いたウェディングドレスを着たこころは起き上がり悲鳴をあげたので、無事なようだ。
彼女が見ているのは、指輪をした男性が倒れている姿。相手は虎松なのだろうか……?
そしてこころの後ろには、色の濃いスーツを着た男性が。首の下までは映されたが、顔は映らなかった。

多分これは、こころと虎松の結婚式で起こった出来事なのではないだろうか。
こころの元に現れたのは、参列者の男性の中の誰か。細身だったから、加賀美なのか、漣なのか、それとも……?

(文:ぐみ)


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