超話題作!「VIVANT」に出演中の古屋呂敏が先輩の大泉洋から受けたアドバイスとは?
話題作への出演が続き、注目度急上昇中の古屋に俳優業としてのこれからについて詳しく伺った。
「VIVANT」の現場は、想像の10倍以上の緊張感
▶︎本記事の画像を全て見る――2023年の夏ドラマのなかでも大きな注目を集めているドラマ「VIVANT」に出演中です。古屋さんはどんな役どころなのでしょうか?
古屋呂敏(以下、古屋):僕の役は商社で働く水上了という役です。主演の堺雅人さんが演じる乃木の部下で、誤送金トラブルというとんでもないことに関わってしまう人物を演じています。周りの方の言動に左右されながらも、次々に展開していくできごとにピュアに反応していくという役です。
――では、古屋さん演じる水上のトラブルから物語が動いていくのですね。
古屋:まさにそうですね。これまで有名大学を卒業し、キャリアを積んできたであろうエリート思考の商社マンである水上が、物語が動いていくきっかけを作ってしまうので、かなり重要な役どころだと捉えています。ドラマは物語が次から次へとどんどん展開し、1分1秒も無駄にできない、どの瞬間を切り取っても面白いと思える作品になっているので、毎週楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
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――今回の作品は原作・演出が福澤克雄さん、主演が堺雅人さんで、他の出演者の方もそうそうたる顔ぶれですよね。作品に出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか?
古屋:「VIVANT」というドラマは、歴史ある「日曜劇場」をこれまで引っ張ってこられたすばらしい役者さんが集結して、ひとつのドラマを作ったと言っても過言ではないと思っています。そんな作品に出演できると聞いて最初は素直に嬉しかったです。そこから出演される方のお名前を聞いて「おぉ!」と思わず声が出てしまいました。緊張とプレッシャーで押し潰されそうになりながらも、撮影初日まではとにかく自分自身、なにができるのか、どんな風に演じることができるのかと模索しながら準備をすすめていきました。
――実際に撮影がはじまってからの現場の雰囲気はいかがでしたか?
古屋:現場の雰囲気は、皆さんが想像されている10倍以上の緊迫した空気に包まれていると思ってもらえたら……(笑)。ただ、堺さんはじめ、出演者の方々が本当に優しく、リラックスした雰囲気でもあるので僕にとっては贅沢な時間です。
事務所の先輩、大泉洋からのアドバイスは?
▶︎本記事の画像を全て見る――古屋さんにとって「VIVANT」の出演は本当に貴重な経験ですね。
古屋:今回の作品に関しては、一日一日が 挑戦というか、勝負みたいな現場でした。短いシーンの撮影でも集中力を欠いてしまうと、周りの方に気づかれてしまうんじゃないか、という緊張感がありました。とにかく撮影に専念し、素晴らしい空間でモノづくりができることに幸せを感じていました。
――事務所の先輩でもある福山さんと大泉さんの「ラストマンー全盲の捜査官ー」からバトンを引き継いだ形ですが、先輩方から何か声をかけられましたか?
古屋:洋さんには「元彼の遺言状」(フジテレビ系)のときからかわいがっていただいています。今回の「VIVANT」のチームは、洋さんが主演を務めた「ノーサイド・ゲーム」と同じ福澤監督なので、撮影前にいろいろとアドバイスをくださいました。
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――具体的にどんなアドバイスをくださったのですか?
古屋:まずは「大丈夫なの?」と心配してくださっていました。そして、今回共演する役者さんたちは、お芝居に対してものすごく熱い想いをもった方々ばかりだと思うので、その中で自分が演じることができる“ありがたみ”と“喜び”を理解して、1シーン1シーンしっかり向き合いなさい、とアドバイスいただきました。
「表現すること」に貪欲でありたい
▶︎本記事の画像を全て見る――これまでさまざまな作品で活躍され、確実にステップアップされている印象があります。古屋さんご自身は今後、役者としてどんな風にキャリアを積んでいきたいと考えていまか?
古屋:役者としてのキャリアはまだまだですが、短い期間の中で素敵な作品に携わることができて光栄に思っています。これからは作品の大小にはこだわらず、メッセージ性の強い作品に関わり、役に対して真摯に向き合っていけたらなと思っています。
――古屋さんはカメラマンでもありますが、表現者でもあるわけですね。
古屋:そうですね。写真にしても演技にしても、何かを誰かに伝えることができる贅沢さ、楽しさを知ってしまったのでそこはこれからも追及していきたいですね。
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――本日、たくさんお写真も撮らせていただきましたが、写真を「撮る側」と「撮られる側」とではどちらのほうが好きですか?
古屋:あまりそこは意識したことはないです。どちらも「表現する」という点においては同じように思うので。ただ、役者のときは1を10にするような感覚ですが、カメラマンは0の状態から1,2,3……と生み出していく作業が必要なので、自分の感覚が重要だと感じています。
――またドローンを飛ばせる資格もお持ちと伺いましたが、ドローンにも興味があって資格を取得されたのですか?
古屋:はい、ドローンはまだ日本で発売していない時期に、海外のYouTuberの映像を見て自分も撮りたいと思い、購入しました。そこから資格を取得したんですが、当時は日本国内でもそこまで規制が厳しくなかったので、今よりももっと気軽に飛ばせていました。
「オオカミちゃんには騙されない」の出演も
大泉洋がきっかけ!?
▶︎本記事の画像を全て見る――現在、Netflixで配信中の「オオカミちゃんには騙されない」にも出演されていますが、周りの方からの反響はいかがですか?
古屋:かなり反響が大きくて戸惑っています(笑)。全世界でも配信されるそうなので、さらに緊張しますね。僕は正直、恋愛リアリティショーに出るようなタイプではないんですが、じつはここでも洋さんがこの番組に出るきっかけをくれました。超人気番組「水曜どうでしょう」(北海道テレビ制作)でいろんなことをチャレンジされてきた洋さんの背中を見て、出演を決めたくらいです。
――出演を決める際に大泉さんには報告されたんですか?
古屋:はい、しました。「洋さんの背中を見て、なんでもやろうと思ったんで恋愛リアリティショーに出ます」とメッセージを送りました。そしたら「俺はカメラの前でどんなこともやってきたけど、恋愛リアリティショー? そんなチャラチャラしたことやったことねえわ!(笑)」という返事でした(笑)。
――「オオカミちゃんには騙されない」はドラマとはまったく違うので戸惑うこともあったかとは思いますが、出演してみてどんなことを感じましたか?
古屋:ある程度いろんなことを経験してきているので目の前で起きることに理解があったり、微動だにしない自分がいましたが、いざ5人の女性と向き合うという機会はなかなかないので、大変貴重な経験をさせてもらえました。また、自分の新たな一面を見つける作業ができたことも大きな収穫だと思っています。
今の目標は一歩一歩着実に邁進していくこと
▶︎本記事の画像を全て見る――古屋さんはハワイでも生活していた時期があるそうですが、ハワイはご自身にとってどんな場所ですか?
古屋:ハワイは豊かな自然に囲まれ、人も誰かと比較することがないので物を持つという物欲があまりないんですね。だから、余計なことを考える必要がないので僕にとっては居心地のいい、ナチュラルに生きられる場所です。
――ご自身の強みはどういうところだと思いますか?
古屋:強みですか……。難しいですが、多様性に対して柔軟なところは強みかもしれません。人は違って当たり前という感覚は、いろんな人が暮らすハワイでの生活で無意識のうちに養われ、今の自分があるように思います。
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――ドローンしかり、様々なことに興味を持ち刺激を受けているように感じますが、最近はどんなことに刺激を受けていますか?
古屋:そうですね。映像作品を観たり、本を読んだり自発的にインプットは増やしています。あとは刺激というよりも癒やしかもしれませんが、カメラ機材をいじることに没頭しています。今はもっぱら、“レンズ沼”の世界にどっぷりハマっています。
――レンズ沼とは?
古屋:カメラってとても深いんです。カメラの本体が同じでも、レンズが違えば 仕上がりが変わってくるんですね。オールドレンズといって、昔のレンズもたくさんあるのでそういうもので作品を撮っては一人でニヤニヤしています(笑)。
――本当にカメラがお好きなんですね。ではこれからは役者とカメラマンの二足のわらじでいろいろと挑戦されていく感じでしょうか?
古屋:いまは同時にいろんなことを経験できる時代だと思うので、遠い将来は映像を撮る世界にも足を踏み入れたいという思いもあります。でもいまは演じることに真剣に向き合い、一歩一歩進んでいけたらいいなと思います。そして、いつか得意の英語を生かし、海外の作品にも挑戦できたら嬉しいですね。
(スタイリスト=勝見宜人<Koa Hole inc.>/撮影:Marco Perboni/取材・文=駒子)
<衣装協力=トップス ¥90,200、パンツ ¥52,800/ともにSARTO(Sian PR ℡03-6662-5525) タンクトップ ¥1,980/CASPER JOHN(Sian PR ℡03-6662-5525) ネックレス ¥5,500、ブレスレット ¥4,400/ともにLHME(Sian PR ℡03-6662-5525)>
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