「警部補ダイマジン」第5話:狙われる才門(向井理)……罠には罠でやり返される?
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生田斗真(主演)×三池崇史(監督)のタッグによる金曜ナイトドラマ「警部補ダイマジン」(テレビ朝日系)が2023年7月7日スタート。
リチャード・ウー(原作)&コウノコウジ(作画)の同名漫画を原作とする本作は、警視庁捜査一課のエース・台場陣(だいば・じん)が法で裁けない犯罪者を“悪をもって悪を制す”ピカレスクサスペンス。主演の生田をはじめ、向井理、土屋太鳳、小澤征悦、高橋克典他豪華キャストが集結した。
本記事では、第5話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
「警部補ダイマジン」第5話レビュー
転んでタダでは起きないのが台場陣(生田斗真)。
秘密結社「44」の罠にハマった七夕(土屋太鳳)を助けた台場。「44」の工作員を殺し、埋めたふたりだったが、現場となった天羽大(宅麻伸)の別邸から痕跡を消し、さらにカメラまで仕掛けていた。
結果、「44」の工作員・市川(矢柴俊博)たちを尾行し、アジトを突き止めることに成功した。
とは言え、「44」だって尾行されていたことに気がつかないはずがない。まさに攻防戦の様相を呈してきた。
一方、警察では天羽の事件について再捜査を開始。疑いがかかったのは連続幼女誘拐事件の犯人として、当時、疑いの目が向けられていた男だった。
本当は自分が天羽を殺したのに、別の人間に疑いがかかっていることに罪悪感を抱いた台場は、元妻で弁護士の美和子(成海璃子)に連絡を取る。
なんだかんだ言っても台場は美和子のことを信頼しているのだろう。
美和子が捜査を進めていく中で、七夕も行動を共にするように。事件も動き出したかのように見えた。
台場が助け出した女の子が、犯人の顔を思い出したと分かったのだ。
七夕は、これで天羽を連続幼女誘拐事件の犯人だということを証明できると喜ぶが、事態はそんなに甘くなかった。
女の子の母親が、「今でもマスコミの車が家の近くに止まっている」と話していたと聞いた台場は顔色を変える。
その車は「44」のものではないか?
さらに、警察に犯人の顔を思い出したと連絡したときに警察が2人来たと母親は証言。
そのときに盗聴器をしかけたのではないか?
だとしたら、天羽について証言したことは向こうにバレている。
女の子から犯人の証言を引き出せと言ったのは才門(向井理)。
才門は、女の子とその家族を囮に「44」をおびき出そうとしていたのだ。
家族を助けるつもりではいた才門だが、台場は憤る。
せっかく助かったのに、あんなに怖い思いをしたのに、その女の子にどうしてそんなことができるのか。
怒りをにじませつつも、台場は才門ら特命捜査班のメンバーと共に女の子の家に駆けつける。
しかし、そこに倒れていたのは家族を殺そうとした男たち。
襲われそうになったところを、ナイフを持った男が入ってきて暗殺者たちを殺したのだと女の子の両親が言う。
誰がこんなことを、と思った瞬間、才門が後ろから刺される。刺した男は市川。
才門は、自分が「44」をおびき出したつもりだった。が、実はおびき出されていたのは、才門だったのだ。
重傷だったものの、命を取り留めた才門。
もはや、才門か、「44」のトップが死ななければ決着はつかない……いや、「44」はトップが死んだとて代わりがいるかもしれない。しかし、才門は……。
想像以上に市川の存在感が強い。その上にいる教官と呼ばれる男・占部(小澤征悦)も厄介だが、個人的には市川のほうが得体の知れなさがある。
さらに、現デジタル担当大臣で元県警の管理官、七夕とも顔見知りの清家(桐山漣)も登場。あと、雲田(松平健)も気になる。優しい顔をして実は……いやいやそれなら情報提供をしている百鬼(高橋克典)だって……。
要するにやっぱり全員裏切者に見えてきてしまうのだ。
ところで、忽然と天羽の別宅が消えていたわけだが、よく考えたら未だにそのまま放置されていたことのほうが異常だったのかもしれない……
(文:ふくだりょうこ)
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