『ジョン・ウィック:コンセクエンス』映画史に残る戦いを、体感せよ
ジョン・ウィックVSケイン=キアヌ・リーブスVSドニー・イェン
掟に基づき、ジョンとケインは正式な“決闘”で勝負をつけることとなる。決闘前夜、教会でケインは、ジョンに語りかける。
「会いたかったよ、ジョン。友と話せて嬉しい」
そして、恐ろしくいい顔で笑う。決闘は決闘、友情は友情として、心から友との再会を喜んでいる顔だ。これから乾杯して、旧交を温め合うような顔だ。
対してジョンは、複雑な表情だ。ジョンは既に何人も、自分を殺しに来た「旧友」を、返り討ちにして殺している。ジョンは、ケインのように割り切ることができない。
決闘は、開始時刻に遅れても自動的に負けとなり、処刑される。例によって賞金首となったジョンに、今度はパリ中の殺し屋が襲いかかる。
殺しても殺してもキリがなく、いよいよ間に合わない!と、ジョンが観念しかけた時……。ケインが助けに現れる……!ケインは、「正々堂々と殺し合いをするために」助けに来たのだ。
決闘が始まる時、ケインが呟く。
「来世で会おう、兄弟」
全アクション映画フリーク、号泣である。
クライマックスの決闘も、アクション映画史に永遠に残るだろう。
黒澤明の名作『椿三十郎』での三船敏郎と仲代達矢の決闘、『スパルタンX』でのジャッキー・チェンとベニー・ユキーデの決闘、そして今作でのキアヌ・リーブスとドニー・イェンの決闘。この3つの決闘を称して、「世界三大決闘」とする。筆者が決めた。
この歴史に残る決闘は、必ずスクリーンで観なければならない。「歴史の目撃者」に、なりたくないか?
(文:ハシマトシヒロ)
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