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2023年09月04日

「転職の魔王様」8話:公の場で他者をこき下ろす人間がいる会社で働きたいか問題

「転職の魔王様」8話:公の場で他者をこき下ろす人間がいる会社で働きたいか問題


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成田凌主演、小芝風花がヒロインをつとめる“月10”ドラマ転職の魔王様」が2023年7月17日放送スタート。成田凌が毒舌転職エージェント・来栖嵐を、小芝風花が3年で広告代理店を辞めた新卒社員・未谷千晴を演じる。人生のステージを変える「転職」をテーマに、異色のタッグが繰り広げる爽快エンターテイメントドラマ。

本記事では、第8話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「転職の魔王様」8話レビュー

今回の求職者は、フリーライターの石岡遥太(飯島寛騎)。まともな記事を書いたのは3〜4年前で、取材記事にも関わらず無記名、ここ最近はアルバイトで食い繋いでいるといった状態は、フリーライターというよりフリーターだ。しかし、同じくフリーライターである筆者から言わせても、両者は似たようなものである。


来栖(成田凌)や千晴(小芝風花)をはじめ、同業の転職エージェントだと判明した天間(白洲迅)の双方から転職先を斡旋してもらう石岡。正社員としての経験も積むことでセルフブランディングになる、インプットが進んで仕事の幅も広がる、ビジョンをアップデートだの云々と、覚えたての横文字を羅列するような石岡の話しぶりには、少々辟易してしまう。

しかし、天間が紹介した転職先「ほっとニュース」にて内定となった石岡。思う存分、これまでの経験を生かせるかと思いきや……入社して2週間で退職届を出し、早々に辞めてしまった


原因を一言で表すなら「プレッシャーに負けた」から。石岡のため、転職エージェント自ら会社見学までした、天間の真摯な姿勢が仇となった。「ここまでやってくれるなんて、相当な力のある人材に違いない」と入社前から期待が右肩上がり状態に。執筆にブランクのある石岡にとって、その圧に耐えられるほどの“自信”はなかったのだ。

「あんな環境で結果を出し続けるなんて、無理に決まってるでしょ」と責任転嫁する石岡の姿は、他責思考の例として教科書に載せても、なんら違和感がない。やっとのところでバランスを保っていた、崩れかけのジェンガのような石岡のメンタルは、またもや来栖の正論で薙ぎ倒される。

「会社員だって、敷かれたレールの上に乗ってるだけじゃダメなんですよ」と諭す言葉に、石岡とともに痛くなる耳を抱えてうずくまってしまう。会社員だのフリーランスだの、働き方はさほど問題にはならない。やはり、どんな立場であっても、自ら仕事をつくってこなす人間が強い。


最終的には天間の後押しで、あらためて元の会社を辞めずにやり直す道を選んだ石岡。「求められることより、やりたいことをやるべき」「入りたいと思った会社で、勝負するんです」と鼓舞する言葉は心地いいかもしれない。

しかし、石岡が一度辞めようと思った会社には、公の場で他者をこき下ろす人間が複数いる。果たして、そんな会社でもう一度頑張りたいと思うだろうか。“同業者”として、石岡には、他にもっと良い道があるような気がしてならない。

(文:北村有)

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