『きみの色』心がほっこりする、「美味しそう」な画像到着!山田尚子監督によるこだわりも
山田尚子監督の待望の最新作となる、完全オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』が8月30日(金)に全国公開される。
先日フランスで行われた第49回アヌシー国際アニメーション映画祭では、本作鑑賞後の観客が絶賛。続く第26回上海国際映画祭にて、金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞。日本作品としては5年ぶりの快挙となった。
今回は、国内外から注目を集める本作の、“柔らかさ”を大切にした印象的な食事画像が到着した。
食べ物の豊かさを表現 “柔らかさ”に注目
印象的な食事シーンを描いた作品は多くある。本作でもご飯ものからケーキまで、様々なごちそうが登場。そのどのシーンにもリアリティが詰まっており、キャラクターたちのコミュニケーションの場で印象的に描かれている。
主人公たちトツ子・きみ・ルイの3人のシーンでは、バンドを組み、交流していく中でアイスを食べる場面がある。アイスを選ぶ俯瞰のカットがとても印象的で、3人はお互いの呼び名を決め合い、仲を深めていく。
また、クリスマスに古教会で集まった時には、可愛らしいケーキがテーブルに用意され、学生らしいクリスマス会を楽しむ3人の様子が微笑ましい場面だ。この日は3人にとって“好きと秘密”を共有し合う大事な日となる。
もう一つ、ご飯が度々登場するのは、きみときみの祖母の夕飯のシーン。ラザニアや肉じゃがなど、豪華な手作りご飯が毎回登場する。食卓で嬉しそうにきみに話しかける祖母が映る一方で、悩みを抱えたきみの心情と共に、少し心苦しさを感じるシーンでもある。
夕飯のシーンは、きみと祖母が交流する大事な時間であり、祖母の愛情が伝わってくる色とりどりの美味しそうなご飯には、ぜひ注目していただきたい。
山田監督は本作に登場する数々の美味しそうな食べ物のシーンについて「しっかりと描き込んで写実的にというより、柔らかい、あったかい、丸い……といった食べ物が持っている豊かさや、心がほっこりするようなところを感覚的に受け取ってもらえるような“美味しそう”な感じを大切にしました。例えばチーズの柔らかさのような、角がない印象を大事にしています。」とこだわりを明かしてくれた。
“食”を通してキャラクターの関係性を描き、細部までこだわり抜かれた山田尚子監督の最新作『きみの色』。ぜひ劇場公開を楽しみにしていただきたい。
『きみの色』作品情報
【予告編】
【ストーリー】
わたしが惹かれるのは、あなたの「色」。
高校生のトツ子は、人が「色」で見える。嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことに。
学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ。母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。トツ子をはじめ、それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。バンドの練習場所は離島の古教会。音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり―やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。
会場に集まった観客の前で見せた三人の「色」とは。
【クレジット】
監督:山田尚子
声の出演:鈴川紗由 髙石あかり 木戸大聖 / やす子 悠木碧 寿美菜子 / 戸田恵子 / 新垣結衣
脚本:吉田玲子
音楽・音楽監督:牛尾憲輔
主題歌:Mr.Children「in the pocket」(TOY'S FACTORY)
キャラクターデザイン・作画監督:小島崇史
キャラクターデザイン原案:ダイスケリチャード
製作:「きみの色」製作委員会
制作・プロデュース:サイエンスSARU
配給:東宝
公式サイト:https://kiminoiro.jp/
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