1998年、日本の音楽シーンを彩ったSOPHIAの名曲
『黒いブーツ 〜oh my friend〜』。 
 
今でも耳に残るその曲のミュージックビデオを手掛けたパブロ・ベルヘル監督が、長い時を経て届けてくれた『ロボット・ドリームズ』。  


「セリフなしのアニメーション映画」という触れ込みに正直最初は不安を覚えましたが、 孤独を抱える主人公ドッグと、心優しい友達ロボットが出会い、織りなす日々のひとつひとつ、温かさと切なさを兼ね備えた映像美と音楽で描かれ、気づけば物語に完全に心を奪われていました。

公開10日間で異例の大ヒット！！

『ロボット・ドリームズ』は、11月8日に新宿武蔵野館ほか全国20館で公開されました。公開10日間で興行収入3,000万円を突破し、11月17日時点では動員20,790名、興行収入31,699,880円を記録。 

驚異的な前週比100.5％という成績を残し、全国公開が順次拡大されることが決定しています。
最終的には50館以上での上映が予定されており、ミニシアター系の枠を超えた異例のヒットとなっています。

【ただの友情物語ではない】
この映画が多くの人を魅了する理由。 

年齢も性別も関係ない、名前すらも不確かなドッグとロボットの関係は、私たちが人生でどこかに置き去りにしてしまった感情を鮮やかに蘇らせるのです。 

セリフがないからこそ、伝わる思い。
スクリーンに宿る感動
【あらすじ※ネタバレあり】 

孤独な夜、深夜のテレビCMに目を奪われたドッグの元に届いた大きな箱。 
それが友達ロボットとの出会い。 

セントラルパークを散歩し、ニューヨークの名所を巡り、アース・ウインド＆ファイアーの「セプテンバー」に合わせて踊る日々は、ドッグにとって人生そのものを輝かせる時間でした。 
 
しかし、夏の終わりに訪れる別れの瞬間――海水浴を楽しんだ帰り道、ロボットが錆びつき動けなくなり、ふたりは引き裂かれてしまいます。 

『ロボット・ドリームズ』は誰もが経験したことがあるであろう自分自身の過去や感情を心切なく思い出させる。

最後までトラウマや嫉妬、過去の重荷に打ち勝つことはできなかったドッグとロボット。 
 
それでも彼らはお互いの思い出や美しい小鳥たちの成長や歌に励まされ、もう一度会いたいという願いを胸に抱きながら、それぞれの人生を歩んでいきます。

この映画を観終えたとき、私たち観客もまた、彼らの優しさに触れ、自分の中にしまい込んでいた感情に気づかされるのです。 
 
きっとふたりの物語はこれからも私たちの心に続いていくでしょう。 
 
エンターテインメントを超え、人生について深く考えさせられるこの物語は、ぜひ劇場で体験してほしいと思います。 

102分間、映画館という特別な空間で、ドッグとロボットの世界に飛び込んでください。 
 
セリフがないからこそ、大きなスクリーンと豊かな音響でこそ感じられる彼らの息遣いや音楽の躍動は、きっとあなたの心に深く刻まれるはずです。

『ロボット・ドリームズ』
監督・脚本：パブロ・ベルヘル　
原作：サラ・バロン　
アニメーション監督：ブノワ・フルーモン
編集：フェルナンド・フランコ　
アートディレクター：ホセ・ルイス・アグレダ
キャラクターデザイン：ダニエル・フェルナンデス　
音楽：アルフォンソ・デ・ヴィラロンガ
原題：ROBOT DREAMS
字幕翻訳：長岡理世
配給：クロックワークス
公式HP：https://klockworx-v.com/robotdreams/
公式X：@robotdreamsjp

＜受賞＞
第96回アカデミー賞　長編アニメーション映画賞　ノミネート
第51回アニー賞　長編インディペンデント映画賞　受賞
第76回カンヌ国際映画祭　正式出品
ヨーロッパ映画賞　長編アニメーション映画賞受賞
アヌシー国際アニメーション映画祭 コントルシャン部門 作品賞受賞
シッチェス・カタロニア国際映画祭 観客賞受賞
フェロス賞 コメディ映画賞｜作曲賞｜最優秀ポスター賞 受賞
ゴヤ賞（スペイン・アカデミー賞） 脚色賞｜長編アニメーション映画賞 受賞

パンフレット重版＆新グッズ販売スタート
映画の大ヒットを受け、売り切れ続出だったパンフレットの重版が決定しました！また、11月22日（金）正午からは新グッズの受注販売も開始されます。冬にぴったりのスウェットやキャラクターのアクリルキーホルダーなど、映画の世界観を象徴するアイテムが揃っています。
詳細は公式オンラインストアをご確認ください。
※パンフレットのみ受注生産ではなく、数量限定販売。