エロ過ぎて笑ってしまう新たな感覚。松坂桃李の腰が心配になる『娼年』

■映画の濡れ場大好き芸人の濡れ話

18禁で足りるのか? 純粋にそう思ってしまった。

松坂桃李主演で現在公開中の映画『娼年』だ。

冒頭から濃厚な濡れ場。あの手この手で、いろんな技術と圧倒的なパワーの濡れ場がラストまで波状攻撃で押し寄せる。

(勝手ながら)濡れ場芸人を自称している僕は、映画館で笑ってしまった。

なぜか?

はっきり言ってそれは、

「エロ過ぎて」

だ。

僕だけかと思ったら前の座席で観ていた男の子2人も笑っていた。そんな感覚初めてだ。新しい感覚なのである。

『娼年』

(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

「娼夫」として生きる男を主人公に性の極限を描いた石田衣良の同名小説を、2015年に上演した舞台版が大きな反響を呼んだ監督・三浦大輔×主演・松坂桃李のコンビで映画化。

大学での生活も退屈し、バイトに明け暮れ無気力な毎日を送っているリョウ。ホストクラブで働く中学の同級生シンヤがリョウのバイト先のバーに連れてきたホストクラブの客、御堂静香。彼女は秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナーで、恋愛や女性に興味がないというリョウに「情熱の試験」を受けさせ、リョウは静香の店で働くこととなる。

「娼夫」という仕事に最初は戸惑うリョウだったが、女性たちひとりひとりが秘めている欲望の奥深さに気づき、そこにやりがいを見つけていく。リョウは彼を買った女性たちの欲望を引き出し、そして彼女たちは自分自身を解放していった。

なぜ笑ってしまうのか?

おそらく僕のような、オッサンでありながら人並み以下の性経験しか無い人間からすると、ここまで圧倒的なパワーのある濡れ場を見せられるともはやジョークに見えてくるのだ。

嘘だろ? 桃李さん。何これ? どうしたのよ?

もう「エロい、エロくない」とかの判別じゃない。

エロ過ぎるよぉ…脳がビックリしてるよ…の笑い。

これ本当に18禁で足りる? 劇場公開OKなのね?

そう思わせる時点で、この作品は紛れもなく衝撃作。

この濡れ場は邦画、いや、洋画合わせてもトップクラスのビショビショ感。

そう。水分の音が非常に(ある意味不自然なほど)大きい。

キスの音、女性器の音や、飲み物が喉を通る音まで…耳元で行われてるのかくらい大きい。

全編ビッショビショである。

そして濡れ場の長さ。

開始から終了(昇天)までを必ず魅せる。

カメラワークで省略なんて事しない。ましてや絡みからすぐ皺くちゃのシーツ映して「ここから濡れ場の延長ね」みたいな映像邪道はしない。

頭の先から足の先まで、しっかりと女の欲望とそれに答える松坂桃李を映す。

素人目に見てもその撮影が大変だったのがわかる。

「松坂くん役得やな~濡れ場ええな~」

なんて絶対思えない。

松坂桃李さんの体力的精神的な磨耗が容易に想像でき、それを貫徹した事がどれだけ素晴らしい事か…

濡れ場で初めて俳優が心配になった。

(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

そしてだんだんおじちゃんは心配になってくる。

松坂桃李の腰。

正味この映画の4分の1くらいは腰振ってるんじゃないか?

手でするスピードも速い(観た人はわかりますよね?)

その中にさらにスパートかける腰もあり、もう俳優という名のアスリート。

初めて観た。映画の中で1人の相手の濡れ場で体位を3回以上変えるのを。

恥じらいを見せながら対応する、女優さんたちの凄みも感服。

もはや桃李さんのセックスパターンの披露会なのである。

男性のセックスパターンなど高々しれてる。自分のパターンなんて大体1種類だ。

そのパターンをストーリーとは別に、スクリーンで全公開するのだ。

ああ。桃李さんてこんなセックスなんだね。

そう思ってもいいだろう。

女性からしたらたまらないのではないか。

エンドロールが終わり明るくなるとニヤける男性、火照った顔の女性だらけだった。

根性と根性のぶつかり合い。渾身の一作でございますね。

仕方ないのかもしれませんが、欲を言えば一般的な目線であまり綺麗でない女優さんが出るのもアリでしたね。

いやはや皆様、是非劇場で。

(文:南川聡史)

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