『亜人』は綾野剛が全力で笑わせにかかる快作!ぶっ続きアクションと、原作からの見事な“省略”を見逃すな!

4:衝撃、いや“笑撃”に備えろ!綾野剛が爆笑レベルのギャグをぶっ込んでくるぞ!

(C)2017映画「亜人」製作委員会 (C)桜井画門/講談社

本作でテロリストの首謀者であり、最大の敵を演じていたのは綾野剛。これまでもマンガの実写映画化作品でとてつもない存在感を見せつけていた彼ですが、史上最も“笑える”のは今回の役なのではないでしょうか。

綾野剛が主人公を何度も「永井くーん!」と嬉しそうに呼んでいるだけで顔がニヤけてきますし、不死身なのをいいことに大胆不敵に銃をぶっ放しまくり、まるで子どもがゲームを遊ぶかのように“無双”していく様も、良い意味で現実離れしすぎて笑ってしまうのです。

そして、(ネタバレになるので詳しくは言えないのですが)あの“歌”と“乗り物”、そして“登場”の時のあの“言葉”とあの“出で立ち”の合わせ技を見て、笑わないでいられる人がいるのでしょうか? いや、いない!原作からあったセリフもファンキーな感じにアレンジされているので、より腹筋が締め付けられました。

ちなみに、綾野剛の役・“佐藤”は原作漫画では初老に近い年齢のキャラだったので、30代中盤の綾野剛は役に合わないのでは? と、失礼ながら不安もありました。しかし、実際に映画を観てみるとそれはまったくの杞憂。原作の“冷徹な”不気味さは抑え目ですが、“狂気的な笑顔”と“ゲームのように楽しんでいる”恐ろしさはより際立っており、ひと目見るだけで忘れられないほどの悪役としての魅力を見せつけてくれたのですから。

なお、佐藤健同様、綾野剛もアクションへのこだわりが半端なものではなく、『亜人』よりも前の作品から、4ヶ月に渡り肉体改造をして挑んでいたそうです。その体術や銃撃シーン、そして肉体美は大スクリーンに映えまくり。綾野剛ファンにとっても、絶対に映画館で観なければならない1本でしょう。

ちなみに、佐藤健と綾野剛は『るろうに剣心』でも迫力かつハイスピードのバトルを繰り広げています。本作と合わせて観てみるのもよいでしょう。

その他のキャストでは、城田優と川栄李奈の“身長差38センチ”を逆手に取った立ち回りにも注目してほしいところ。このアクションは7回ほども取り直したそうで……苦労の甲斐がある、超アクロバティックなシーンに仕上がっていました。

5:IMAXもおすすめ!迫力の音響を十二分に楽しもう!

(C)2017映画「亜人」製作委員会 (C)桜井画門/講談社

これまで語った通り、本作は迫力のアクションで埋め尽くされている、サービス満点の娯楽作です。これが、目の前にいっぱいに広がるスクリーンで、かつこだわりの音響で観られる上映方式・IMAXとの相性が抜群に良い! 特に“あらゆる方向から聞こえてくる銃撃音”は、IMAXでより“戦闘の渦中にいる”感覚を増幅させてくれるでしょう。

IMAX用の予告編が作られており、佐藤健と綾野剛が(おそらく)お世辞抜きでの賞賛と推薦のコメントをしているのも、その自信の表れでしょう。お近くで上映されているのであれば、ぜひIMAX版をおすすめします。

おまけ:原作マンガで説明されていた“断頭で死ぬ”の意味とは?

亜人 サブ1

(C)2017映画「亜人」製作委員会 (C)桜井画門/講談社

最後に、映画では説明されていなかった、原作マンガの“断頭で死ぬ”という言葉の意味を紹介しておきます。

映画を観みるとわかる通り、亜人の再生能力は不死身と呼べるものです。腕を切ろうが、首を落とそうが、蘇ることができます。しかし、その“首を落とした”時は、亜人は切り取られた頭から再生するのではなく、“身体のどこかを基本”として、頭も含めて肉体が蘇るのです。

つまり、それは“脳”が新しく作られたということ。他者から見ればその亜人は生き続けていますが、彼自身の精神(脳)は切り取られたほうの頭の中のままであり、新しい肉体に移ってはいません。つまり、“断頭で死ぬ”は、亜人その人にとって“自身が消えてなくなる”ということ、死と同義なのです。

この知っておくと、終盤の主人公や、敵の“佐藤”の行動に思うことがあるかも……詳しくはネタバレになるので書けませんが、想像以上に哲学的で、ハードな物語であると気付けるかもしれませんよ。

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(文:ヒナタカ)

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    ヒナタカ

    ヒナタカ 「カゲヒナタの映画レビューブログ」運営中のフリーライター。All Aboutでも映画ガイドとして執筆中。なぜか中高生向けの恋愛映画もよく観ています。

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