今夜放送!『ベイマックス』はなぜ大傑作なのか!?その5つの理由と気付きにくい盲点!

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本日12月23日(金)に金曜ロードショーで放映となる『ベイマックス』。パッと見では癒されるハートフルな映画かと思いきや、スーパーヒーローものとしての魅力がたっぷり、個性的なキャラクターが大好きになれ、尊いメッセージ性をも備えているという大傑作でした。ここでは物語が訴えているものを、気付きにくい細かい盲点を絡めながら書いてみます!

なお、1ページは軽めのネタバレに、2ページ目は重大なネタバレに触れています!鑑賞後お読みいただくことをおすすめします。

1:主人公のヒロは“相手を油断させて”ロボット・ファイトに勝ってきたイヤなやつ!

主人公のヒロは13歳で高校を卒業した天才児。あっと驚く発明を次々にしていくのですが、初めのほうはけっこうイヤなやつっぽいところもありました。

冒頭の“ロボット・ファイト”において、ヒロはあっさり負けてしまうのですが、「油断していたんだ」と言い訳をしてもう1度勝負をします。2戦目では、ヒロの“メガ・ボット”は真っ赤な怒り顏になり、あっという間に相手を倒してしまいました。

ここで注目してほしいのは、ヒロが初戦時にくしゃくしゃになったお札をポケットから出して賭け金にしていたこと、2戦目でジトーッとしたやる気のなさそうな目をしながらコントローラーを操作していたこと、勝った後は「まぐれだよ(原語ではビギナーズ・ラックだよ)」と言っていることです。

この無造作にポケットに入れたようなお金は、ヒロがこの前にロボット・ファイトで敗者から巻き上げたものなのでしょう(2戦目ではおそらく元々持っていたと思われる、輪ゴムで束ねたお札を賭け金として出している)。

つまり、ヒロはロボット・ファイトで何度も勝利していて、それでいて負けたときは言い訳をして再戦を申し出て、2戦目ではやる気のないままでも楽勝だという態度を取り、あまつさえ勝ったら「まぐれだよ」とウソを言ったという……いや、本当にイヤなやつです(笑)。

ちなみに、副読本として出版されている「ヒロの日記(Hiro’s Journal)」では、ヒロはロボット・ファイトで勝った場所を地図にチェックしており、中には「ここでは連続して3回も勝った!あと3ヶ月は近寄らないようにしよう」と書かれたエリアもありました。つまり、ヒロはいろいろな場所で初心者のフリをして、相手を油断させてから勝つという姑息な戦法を取っていたのでしょう。

そういえば、ヒロのメガ・ボットは“普段は笑顔で弱そうだけど、いざという時は怒り顏になる”というものでした。発明したロボット自体も相手を油断させる気満々なんですよね。

もちろん、このうぬぼれ屋の主人公の性格がそのままなわけがありません。このヒロの間違った行動は兄のタダシやキャラハン教授にたしなめられていますし、物語が進むにつれて、ヒロは何が本当大切かであるかを学び、仲間のために行動するリーダーとしての力も身につけていきます。ぜひ、ヒロの成長物語としても、本作を楽しんでみてほしいです。

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2:カーチェイスシーンで仲間たちの性格を表しているところがすごい!

“ビッグヒーロー6”の一員となる仲間たちはみんな個性豊か、すぐに大好きになれる魅力を持っていました。ラボでの初登場時もそうなのですが、カーチェイスシーンでも彼らの性格が手に取るようにわかるようになっています。

・ハニー・レモン
追いかけてくるカイジン(敵)に「命を狙っているかどうかはまだわからないわよ!」と言っている:超が付くほどの楽観的な性格

・フレッド
追いかけてくるカイジンについて「ボスキャラだ(原語ではスーパー・ヴィランだ)!」と喜び、さらに「俺たち何か重大な秘密を知っちゃったのかも?」と言っている:アメリカン・コミックのオタクである

・ワサビ
カーチェイスにおいても赤信号を守り、曲がるときはちゃんとウィンカーを出す:マジメで几帳面、だけど融通が利かない

・ゴー・ゴー
カーチェイスにおいても安全な運転をするワサビに「カーチェイスでは信号は無視だよ!」などとツッコミを入れ、運転を無理やり代わってやる:クールだけどいざという時に頼りになる!

個人的にはゴー・ゴーの男らしさに惚れそうでした(笑)。キツい性格かと思いきや、復讐に走ってしまったヒロを真っ先に抱きしめてくれて、「正しいことをするのよ」と教えてくれたのも彼女でしたね。

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    ライタープロフィール

    ヒナタカ

    ヒナタカ

    ヒナタカ 「カゲヒナタの映画レビューブログ」運営中のフリーライター。All Aboutでも映画ガイドとして執筆中。なぜか中高生向けの恋愛映画もよく観ています。

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