2017年04月19日

『名探偵コナン から紅の恋歌』知っておきたいプチ情報

『名探偵コナン から紅の恋歌』知っておきたいプチ情報

名探偵コナン から紅の恋歌 メイン


(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


4月15日より公開している『名探偵コナン から紅の恋歌』。
大阪・京都を舞台に、百人一首が事件の謎を解くカギになっている今回の映画。

すでにご覧になられた方も、これから鑑賞予定の方も、1度でしっかりと理解ができ、存分に楽しめるプチ情報をまとめてみました!

百人一首、ひいては”得意札”がカギを握っている




(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


まずはじめに押さえておきたいのは、「“得意札”が事件のカギを握っている」ということ。

予告や宣伝などでは”百人一首”となっているのですが、映画のある登場人物の”得意札”こそが、事件を複雑にし難解にしていました。実際、百人一首といっても、劇中に出てくるのは数句です。

そもそも得意札というのは、競技かるたにおいて確実に自分が取れるように事前に決めておく札のこと。劇中の和葉のように、自分の好きな句(自分の心情を表した句)を選んだり、大岡紅葉のように師と同じ得意札を選んだりと札の決め方は様々です。

今作の重要人物・大岡紅葉はすでに原作漫画で登場済み!




(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


実は、今回の映画のキーパーソンとなる大岡紅葉は、原作漫画の91巻に登場しているんです。

今年4月12日に最新の92巻が発売されたばかりなので、かなり最近です。すでに、今年の映画を見越しての伏線だったとも考えられますね。

2016年映画『純黒の悪夢』の上映後、恒例となっている来年の映画の予告が流れるわけですが、そこにも紅葉(植物)が映り込んでいました。
このとき少年サンデーの連載にはすでに大岡紅葉が登場していたため、ファンの人は映画での登場を予感したようです。

さて、そんな大岡紅葉、どんな人物かと言いますと、京都の泉心高校の2年生、百人一首の高校生チャンピオンです。毛利蘭や鈴木園子と同じ学年ですね。

そして、伊織という執事を従え、大豪邸に住む超がつくほどのお嬢様。

さらには、服部平次を婚約者だと言い切っています。

服部平次の恋の相手は、言わずもがな遠山和葉なのですが・・・、紅葉とはどんな三角関係を繰り広げるのでしょうか。この点については、映画でしっかり描かれているのでお楽しみに。

今に通づる百人一首の女心




(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


今回の映画で百人一首が重要だと言っても、すべてを覚える必要はありません。

もちろん、劇中でも一句ずつ意味を説明するようなセリフはあるのですが、何せコナンの映画は情報量が多く、次々に進んでしまうので、あらかじめ知っておいた方が絶対に楽しめます。

そこで、今回は劇中に登場する重要な百人一首をご紹介しておきます!
<蘭×めぐり逢いて>

“めぐり逢いて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな”

この一句は、映画後半のお楽しみですね!
<和葉×しのぶれど>

“しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思うと 人の問うまで”

和葉がとある理由(詳しくは映画でご確認を!)でかるたの大会に出場することになった際、得意札に決めた一句です。
<哀×玉の緒よ>

“玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらえば 忍ぶることの 弱りもぞする”

今回の映画では、灰原哀ちゃんはさほど登場しませんが、密かな恋心が垣間見られるシーンがあるので、お見逃しなく。

上記3句は映画の公式HPに意味が詳しく書かれていますので、ぜひそちらをご覧ください!

この3句は、それぞれのキャラクターが恋心を寄せる相手への思いを表していて、実は、映画のポスターにもこの3句の下の句(句末の5・7の部分)のかるたが描かれています。
それぞれのキャラクターの近くに、対応するかるたがあるので確認してみてください。

そして、忘れてはならない、
<新一×瀬を早み>

“瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢わんとぞ思う”

これは、「流れの速い川が、岩によって2つに別れてしまっても、いつかまた一つに戻る」と歌っており、離れ離れになった二人も、いずれまた再会できるだろうという意味です。
これも蘭の句と同様、映画後半のお楽しみです!

ちなみに、大岡紅葉が得意としている”紅葉”が入っている百人一首は「6句」ありますよ。ストーリーにも大きく絡んでいますので、注目しながら観てくださいね。

4月15日放送アニメが劇場版のプロローグだった


名探偵コナン から紅の恋歌 ティザー


(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


もう放送が終わってしまっていますが、4月15日(土)に放送されたアニメのコナン「消えた黒帯の謎」は、1つのストーリーとしてまとまっていながら、映画につながる重要な放送回になっていました。

今回は、劇中ほとんど登場しない鈴木園子と、『から紅の恋歌』だけを観ると唐突に感じられた京極真の登場も納得できますよ。

もし、まだ観てないけど観られるよ!という方がいれば、ぜひ先にアニメを観てから映画をご覧くださいね。

エンディングの実写部分は京都の観光名所ばかり!




コナンの映画では恒例ですが、エンドロール部分では、クレジットの背景に実写の映像が流れます。

今回は、倉木麻衣さんの主題歌『渡月橋〜君 想ふ〜』に合わせて、渡月橋の映像に始まり、渡月橋がある嵐山の風景から、圓光寺(えんこうじ)、天龍寺など京都の名所が映し出されていました。

エンドロールのクレジットにも場所の詳細が記載されていましたが、すべてを確認することはできませんでした...。

ストーリーを振り返りながら、京都の映像も楽しんでくださいね。

最後まで席を立たずに楽しんで!




(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


ここまで、事前に知っていたらより一層映画が楽しめる情報をお伝えしてきました。
すでにご覧になられた方も、“復習”をしてみてくださいね。

また、これもコナンの映画では恒例ですが、今回はいつにも増してエンドロール後のおまけ部分で本編の伏線が回収されています。

ここを見逃しては面白くありません!

そして、もちろん情報ゼロの状態で観てもスリル満点、十分に楽しめるのがコナン映画の良いところなのですが、今回は、百人一首や、その意味を知ってこそ味わえる部分も大きいです。

百人一首の意味を理解しておきたいこと、それも恋心を詠った句が多いことから少しオトナ向けかもしれませんが、観た人どうしで話し合って、確認し合うのも良いかもしれません。

とはいえ、コメディ要素も強いので、劇場でも笑える部分は声を出して笑って、じっくり観る部分はスクリーンから目を離さずに、年に1度のコナンの世界を大画面で堪能してくださいね!

(文:kamito努)

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