トムクルーズとブラットピットが、末端お笑い芸人の希望である理由

映画が好きと言いにくい雰囲気。

「へ~君、その辺のキャバ嬢みたいな事言うね~」

昔、某番組のオーディションにてプロデューサーから「趣味とかあんの?」と聞かれた僕が「あ~映画好きっすね~」と答えたら返ってきた言葉です。

その辺のキャバ嬢には失礼だけどもそれ以来軽はずみに「映画が好き」と言えなくなってしまった僕。

今なら何も考えず「そうなんすよ!!僕キャバ嬢なんすよ!」とテンポだけの返しをするだけなんですが、その時は芸人なりたてにありがちなオトガリもあって

「は?何?キャバ嬢そんなに映画好きって言うか?」とか、

「何やねんその顔。その俺の方が絶対映画詳しいけど?の顔」とか、

「それやったら“大学生”でもええやん。何?キャバ嬢って。もしかしてお前の中で“キャバ嬢”って面白ワードなん?」

とか考えちゃって。その気持ちが顔に全面に出て・・・・
結果その顔とは関係なく純粋にネタの評価でオーディションは激落ちしました。

何が言いたいかと言いますと、自称映画好きは映画好き=詳しさで攻めてくるよね?という事。

確かに1番計りやすい基準やとは思うんですけど

詳しい=好きになったら「好き」と言えるまで何年かかんねん!?

こちとら小さい頃父親が観せてくれた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をドキドキしながら観たあの瞬間から映画好きが始まってる!

その時の純粋な気持ち=映画好きでよくない!?

いいですよね?気楽に観てもいいですよね!?
字幕じゃなくて吹替で観てもいいですよね?
何も考えず映画見て監督の意図と違った解釈してもいいですよね?それは良くないか。

しかし・・僕はそれ以来「映画?好きです。あ!!いや濡れ場が好きなんですよ~」と言い訳のようにターゲットを絞りました。
「濡れ場」という男が誰もが好きな事を提案する事で「映画好き」より「濡れ場」好きに変換させた。「初の濡れ場芸人」としてコラム書いてる時期もありました。

「女優の名前を言われたら脱いでる映画をすぐ言える」なんて芸をテレビでしてる時期もありました。

崇高な映画好きからはヨゴレ扱いされるでしょう。

しかし・・・しかし今日からそんな自分にバイバイ。

そう。
私は映画が好き。
濡れ場好き。韓国映画が好き。もちろんハリウッドのアクション映画もSFも邦画だって観る。恋愛映画だけあんまり観ないけど。

そう。
私は映画が好きだ。
詳しくはないけど。あの監督のこういうカメラワークが良いとか、あのシーンは何々のシーンのオマージュなんだとか全然知らんけど。

そう。
私は映画が好き。
1番好きなのは映画はヨーロッパの難解な映画じゃなく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だけど。

映画が好き。そう自信を持って言える。

なぜならこんなサイトでコラム書かせてもらえるからです。これから。

申し遅れました。松竹芸能所属ピーマンズスタンダード南川です。

今日からシネマズby松竹で映画好きの気持ちが溢れ出るコラムを書かせて頂きます!

あのPに言いたい。俺は映画が好きだ。そんな仕事もしてる。←(このコラムの事。てへ)
担当者からは「好き勝手に何書いてもらっていいっすよ~」という怖いくらいのハードルの下がり方だったけど。仕事は仕事です。

だから小難しい事無しにして自由に映画観て、「評論家はこう言ってたからこういう解釈なのね~」という事を気にせず低い偏差値で映画に関する話をしたい。

これからよろしくお願いします。

さて、偏差値低い話題と言えば言えばハリウッド俳優の年齢どうなってんの?って事。

トムクルーズもブラットピットも50超えてるんです。テレビで見る限りとても若く見える。

ミッション:インポッシブル/ ローグネイション (字幕版)

メグライアンとか女優はもう見るも無残な姿になりがちだけども、トムもピットもジョニーデップだってとてもいい感じ。トムなんて決めてんのか?ってくらい劇中でいつも全力疾走してるし。

うお~トムクルーズ老けたな~って思ってしまう日がいつか来るのだろうか?

50超えて徐々にって事はないだろうから急にスパン!と「老けた!」の瞬間がくるのだろうか。はっきり言って僕はその時の準備ができてない。

この辺の俳優と言えば自分の思春期から大人にかけてずっと主役で大体正義の味方で色んな映画に出てた。当たり前のスター。

そのスターに老けたな~って思ってしまうという事は自分はもっと老けたという事。

つまり自分も確実に死に近づいてる・・・・そんな大げさなと思うかもですが夜ふと考えてると恐ろしいくなってきた訳です。

何故そんな事を考えたかというと・・・

僕達のような売れてない若手芸人の中には高齢化が進んでいて30超えてて当たり前。40超えてる芸人や下手したら50手前の芸人がライブに出てる。

ライブに出ては楽屋で「いや~この後どうする?飲みに行く?」って言ってギャラの2千円(下手したら千円)を握りしめて会場を後にする。
それが週3から4ある。

20代ではない・・・30後半から40後半の男達の話だ!
ホラーである。

そしてその若手芸人達は皆が皆年齢相応の顔をしている。
肌感、しわの深さ、頭髪などなど・・

その人達はもれなく老けた。
ゾンビ映画のような楽屋。自分の事を棚に上げてふと「皆老けたな~俺もう死ぬのかな
・・」と急に怖くなったのである。

老けてない人老けてない人・・・と無意識に探してたら自然とトムやピットの事を考えてた。

そして厚かましくも「トムやピットは老けないでいて!」とまで思った。
「ミッションインポッシブル34くらいまでやって」と。

こんな極東のさらに末端の芸人の希望・・・それがトムとピットなのである。

(文:南川聡史)

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