『おおかみこどもの雨と雪』なぜ狼の姿でSEXをしたのか?賛否両論である理由を考える

おまけその2:『ラ・ラ・ランド』と似ている?

余談中の余談ですがもう1つ、本作『おおかみこどもの雨と雪』の賛否両論ぶりは、ある意味では現在公開中の『ラ・ラ・ランド』にも似ているのではないでしょうか。

『ラ・ラ・ランド』の2人は夢に対して確固たる信念を持っているものの、明らかに勤務態度が悪かったり、自分が好きではないものを露骨に態度に出して嫌っていたりと、“排他的”なところがありました。しかも、“主人公2人だけの価値観”が(少なくとも序盤は)クローズアップしていることも、『おおかみこどもの雨と雪』とも似ています。

どちらも、“自分の価値観を知って欲しい!”という気概に溢れており、かつ“作家性がにじみ出ている”作品です。それもまた、賛否両論を呼ぶ理由なのでしょう。

しかし、そうした作家性が強い作品には、決まり切ったテンプレートで作られたような娯楽作にはない、“独自性”を感じます。そうした作品こそ歴史に残る名作となり、そして作品と価値観が一致した人にとっての“大切な映画”になるのでしょう。

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(文:ヒナタカ)

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    ヒナタカ 「カゲヒナタの映画レビューブログ」運営中のフリーライター。All Aboutでも映画ガイドとして執筆中。なぜか中高生向けの恋愛映画もよく観ています。

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