『ポリス・ストーリー/REBORN』ジャッキー完全復活!冒頭13分の超絶銃撃戦は必見!

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香港アクション映画史上不朽の名作『ポリス・ストーリー』が、あの燃える主題歌と共に新たな展開を見せる!

ジャッキーファン待望の新作アクション映画『ポリス・ストーリー/REBORN』が、ついに11月23日から全国公開された。

タイトルに『ポリス・ストーリー』とあっても、オリジナルシリーズと直接の関係が無いのは重々承知だが、広い意味で考えれば、やっぱりこれも“ポリスのストーリー”には変わり無し! ファンにとっては全く無問題な本作を、今回は公開初日の夜の回で鑑賞してきた。迫力あるポスターのデザインからも、もはや期待するしかない本作だが、果たしてその内容と出来は、どのようなものだったのか?

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ストーリー

国際捜査官リン(ジャッキー・チェン)は危篤に陥った幼い娘を病院に残したまま、証人警護作戦に急遽駆り出されるが、ある陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ってしまう――。そして13年後、かつての事件を元ネタにした小説「ブリーディング・スチール」の出版をきっかけに、黒ずくめの犯罪組織&謎のハッカーなど、過去に因縁のある者達が次々に姿を現わし、正体を隠して暮らしていたリンも、事件の鍵を握る最愛の娘を守る為、再び立ち上がる!

予告編

魅力的な悪役と激しいアクションに燃える!

その設定や登場人物など、確かにオリジナルの『ポリス・ストーリー』シリーズとは、直接関係の無い本作。だが、映画冒頭での集団作戦行動から大銃撃戦への流れは、確かにオリジナルの『ポリス・ストーリー』1作目序盤の展開を思い起こさせるものとなっていた。

ポリス・ストーリー/香港国際警察(吹替版)

後述する様に、今回は過去作並みの派手なアクションが次々に登場するのだが、中でもいきなり冒頭から展開する、13分間に及ぶ大銃撃戦からの悪役登場の流れは、実に見事としか言いようが無い。

特に、数々のハリウッドSFアクション大作映画への出演経験を持つ、カラン・マルヴェイとテス・ハウブリックが演じる、本作の悪役アンドレと腹心である女殺し屋の強烈なキャラクターは、果たして生身の人間であるジャッキーがこの二人に勝てるのか? 観客が心配になるほどの存在感を放っている。

派手なアクションの見せ場の中に、後の展開への伏線と父娘の愛情、更に強大で不気味な敵の存在をも盛り込んだ、この冒頭シーンの素晴らしさは、是非劇場でご確認を!

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ジャッキーの実年齢問題は、ファンにとって永遠のジレンマ?

思えば2000年代以降のジャッキーの主演作は、俳優としてリアルな演技を見せるか? それとも観客の期待通り、昔の様なアクション主体の映画にするか? その両者の間で常に揺れ動いていた様に思えてならなかった。

だが、今回は遂にその迷いから吹っ切れたかの様に、原点回帰の一大アクション映画となっていたのは、ファンにとっても実に喜ばしいことだと言える。

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加えて、本作は今までにない近未来SFストーリーということで、ジャッキーがいくら派手なアクションを繰り広げようとも、現実離れした設定や超人的な悪役が登場する世界では、その実年齢とのギャップが気にならないという点も、本作成功の理由の一つなのだ。

人生に疲れて悩みを抱えた男という、実年齢を反映したジャッキーのキャラクターも確かに良いが、やはり我々観客が求めるのは、明るく飛び回りながら困難や危機に挑戦するジャッキーの姿!

それが実現した本作こそ、正に全世代必見のジャッキー映画と言えるだろう。

ジャッキー映画のキモは、ズバリ“高さと重力”への挑戦にあり!

地上に降りるため、意を決して高い時計台から手を放して落下した『プロジェクトA』。そして、逃げる犯人たちに最短距離で追いつくため、決死の覚悟で6階から電飾ポールを伝って一気に滑り降りた『ポリス・ストーリー』。

プロジェクトA(吹替版)

これらジャッキーの2大代表作を観れば分かる様に、ジャッキー演じる主人公が“高さと重力”に挑戦する映画に駄作無し!

そう、ジャッキー後期の主演作品『WHO AM I?』が久々の傑作となったのも、重要な目的のために“高さと重力”に挑戦する一歩を踏み出すその勇気が、作品の見せ場としてちゃんと描かれていたからに他ならない。

WHO AM I? フー・アム・アイ?(字幕版)

残念ながら最近は年齢的な問題もあってか、華麗なカンフーの技や危険な高所からの自殺スタントは抑え気味だった、ジャッキー主演作品。ところが本作では、『WHO AM I?』で披露されたロッテルダムでの超高層ビル落下スタントを思い起こさせる、シドニーのオペラハウス屋上での危険過ぎる高所スタントを披露してくれるのだ!

更には、あの『サンダーアーム/龍兄虎弟』のラストを思わせる高所スタントも登場するとくれば、これはもうジャッキーファンでなくとも観に行くしかない!

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加えて本作が非常に賢明なのは、今回無理にラブストーリー要素を絡めようとしなかった点だ。実は過去の作品においては、この要素が妙に“無理してる”或いは“生々しい感じ”を観客に与えてしまい、作品世界に入り込み難くしていたのも事実。

その点、本作は、部下の女性警官が頼れる上司であるジャッキーへの憧れと、秘めた好意を匂わせるに止めていて、実に自然で好感が持てるのが素晴らしいのだ。

こうして、現在のジャッキーの魅力を最大限に生かしつつ、同時に昔からのコアなファンの願いも叶えてくれた、この『ポリス・ストーリー/REBORN』。久々に安心して観られるジャッキーアクションの傑作なので、是非劇場で!

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最後に

正直ここ最近は、若干期待外れの感が強かったジャッキーの新作映画の数々。もちろんこれは、昔からのファンの期待値がいかに高いかの証明とも言えるのだが、それでも昨年末に公開された『カンフー・ヨガ』などは、現在のジャッキーの魅力を生かした新たな挑戦として、観客の間でも評価する声が多かった。

カンフー・ヨガ(吹替版)

とは言え、やはり昔の様な超絶スタントと華麗なカンフーアクションを、我々観客がジャッキーに求めてしまうのも事実!

特に今回の新作『ポリス・ストーリー/REBORN』は、何と言ってもあの名シリーズのタイトルが付いているだけあって、その名に恥じないアクションやスタントを期待してしまうのも、ファンならば仕方がないと言えるだろう。

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前述した通り、往年のジャッキー映画の重要ポイントだった、“重力と高さ”への挑戦がちゃんと描かれる本作のアクションは、ここ数年のジャッキー映画への欲求不満を解消してくれるものとなっていて、実に見事だった。

ただ、以前の様なバリバリのカンフーアクションを期待していた観客には、やはり今回の近未来SF的な設定に対して、かなり辛口の評が多かったのも事実。

だが、今回のこの設定を作品に持ち込んだ、才能ある若手監督レオ・チャン(何と、本作がまだ監督2作目)と組んだことで、ジャッキー映画にも自由な発想と表現、そして新たなエネルギーが注入されたことは評価すべきだろう。

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更に、エンドクレジットに流れるのが、本作のために新たにレコーディングされた映画『ポリス・ストーリー』の主題歌「英雄故事」とくれば、昔からジャッキーを追い続けてきたファンにとっては、文字通り感動するしかない!

もちろん、今回初めてジャッキー映画を観るという方でも、十分に彼の活躍と年輪を重ねた男の背中にグっときてしまうのは確実な、この『ポリス・ストーリー/REBORN』。

ここからジャッキーアクションの新たな時代が始まる! そんな予感と期待が味わえる作品だけに、ここ最近のジャッキー作品に不完全燃焼気味だった観客にこそ、全力でオススメします!

(文:滝口アキラ)

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    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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