目指せ“パワーレンジャー”!篠宮暁が坂本浩一監督の元でアクションにチャレンジ
2017年7月15日(土)、やっと『パワーレンジャー』が公開されました!
おめでとうございます!
先日、レッドレンジャー(ジェイソン・スコット)役・デイカー・モンゴメリーさんとピンクレンジャー(キンバリー・ハート)役・ナオミ・スコットさんにインタビューさせてもらったこの勢いに乗じて、またまたすごい方にお会いして来ました。
『パワーレンジャー』はこの方なしでは成立しなかったと言われている、あのお方。
そうです、坂本浩一監督です。
「パワーレンジャー」シリーズの監督やアクション監督を数多く担当され、最終的には製作総指揮まで担当。日本で長年培われたヒーローアクションをスーツアクターさんごとアメリカに輸出。
坂本監督お墨付きのスーツアクターが派遣されることよって、「スーパー戦隊」シリーズのアクションのクオリティを下げることなく「パワーレンジャー」シリーズでしかできない、さらなる高みに挑戦し、それを見事、成功に導いてるお方です。
パワーレンジャーの地盤を揺るがないものにされたあと、日本に帰ってくると「仮面ライダー」シリーズ、「スーパー戦隊」シリーズ、「ウルトラマン」と東映、円谷関係なしに、監督として活躍。アメリカで培ったものを日本の特撮に逆輸入し、各所にカンフル剤を注入。
2017年に入ってからは話題作をどんだけ手がけるねん、というくらい関わってらっしゃって、溝端淳平さん主演の『破裏拳ポリマー』や特撮ファンを大いに沸かせてくれた『スペース・スクワッド 宇宙刑事ギャバンVS特捜戦隊デカレンジャー』、韓国版『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』といった作品などの監督をされています。
さらに、先週から始まった「ウルトラマン」新シリーズ『ウルトラマンジード』まで、坂本監督が撮られることに。
短いスケジュールでスピーディーに撮ることが定評のある坂本監督といえども、これは寝る暇もないに違いない。
しかしそんななか、わざわざ時間を作っていただき「パワーレンジャー」流アクションを直々にご指導してくださることになりました。ありがとうございます。
坂本浩一監督主宰の「アルファスタントジム」へ
その日は30度を超える真夏日だったんですが、うれしいからか、宙に浮くほどの軽い足取りで向かったのは、坂本監督が立ち上げた「アルファスタントジム」の練習場。
中に入ると、「スペース・スクワッド」でシェリー(森田涼花)をボコボコにするシーンを撮ってたとは思えないほど、満面の笑みの坂本監督が。
「今日は撮影ないんですか?」とお聞きすると、「ウルトラマンジード」の撮影が休みということで、指導しに来てくださったとのこと。
せっかくの休みを申し訳ございません!
かわかっこいい「パワーレンジャー」Tシャツをいただき、それに早速着替えて、まずは準備体操から。
普通の準備体操から始まったんですが、アクションは足の柔軟性が大事みたいで、もも裏、股間、お尻まわりをこれでもかと伸ばします。
硬い硬い僕の体は悲鳴をあげるも、坂本監督が直伝してくれるこの機会に弱音を吐くなど言語道断。歯を食いしばって体を伸ばしました。
なんとか体はほぐれたんですが、準備体操だというにもかかわらず汗だく。
アクション体験は基本の「受け身」から
そんな中いよいよアクションを指導してもらえる段階へ。
まずはアクションの基本、受け身から。
前回りの受け身と、横回りの受け身を指導していただきました。
自分なりにかっこよくできてるつもりなんですが、なぜか周りから巻き起こる失笑。
坂本監督が自らお手本を見せてくださるんですが、僕の時とは違い湧き上がる歓声。
キレが全然違う。
この練習で思ったのは、アクションはやられ役にかかってるということ。
パンチやキックをかっこよく決めるのも大事だと思うんですが、それを本当にくらってるように見せるのは、受け手の技術にかかってるんだなぁと思いました。
「パンチ」&「キック」を実践!
続いてパンチの練習。一番印象に残ってるのは、アクションは格闘技ではないということ。
相手を倒す為のものではなく、いかに迫力あるように見せるかが目的なので、リアルなパンチではなく、動きを大きく見せて迫力を出すパンチの仕方を教えてもらいました。
キックも同様。大きく見せるように、そしてかっこよく見えるようにしならせてしならせて。
ちなみに僕の相手をしてくださった方は「パワーレンジャー」シリーズ最新作『パワーレンジャー・ニンジャスティール』のレッドのスーツアクターをされてる方でした。どんだけ豪華やねん。
一通り練習したところで、動きのチェックということで、坂本監督がスマホで撮影してくださることに。
うれしー!
しかも! しかもですよ、カメラの動きもつけて撮ってくださるんです。
僕の動きがどうこうよりも「このカメラワークみたことある!」「Wやフォーゼでこのアングルあった!」という感じになり、とにかくノリにノセてくださるわけです。
念願のトランポリンアクションに挑戦
テンションMAXになったところで、ついにトランポリンアクションへ。
基本的な飛び方を教えてもらったあと、まずは「ギャバン」のジャンプ。
坂本監督がやるとキレが凄いんですが、僕のはどうにもこうにも。
しかし、指導のおかげでなんとか形に。
本当に丁寧に教えてくださるので、みるみる成長していくのを自分でも実感。
そしてやってまいりました、ここからが僕が一番楽しみにしていたライダーキックの練習。(『パワーレンジャー』ちゃうんかい)
楽しい!
楽しすぎる!
これで僕もレッドレンジャー!(無理矢理)
テンション最高潮の中、「今日は本当にありがとうございました」と帰ろうとすると、まさかの最後の最後に筋トレ。
確かに、いい部分だけみせてもらって「ハイ、さようなら」は都合が良すぎますよね…。ということで、締めとして自分を追い込みました。
しんどー!
派手な練習、地味な練習、両方体験させていただきましたが、この積み重ねが日本の特撮、そして「パワーレンジャー」シリーズを支えてるんだなと思いました。
坂本監督、そしてアルファスタントジムの方々、本当にありがとうございました!
(文:オジンオズボーン・篠宮暁 動画:坂本浩一監督 写真:阪本安紗美<東映> 取材協力:東映、アルファスタントジム)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
第10回:『パワーレンジャー』の元になった作品って?スーパー戦隊の歴史を語るうえで欠かせないあのヒーロー
第9回:『スーパー戦隊』シリーズに登場する「女性戦士コンビ」とその魅力とは?
第8回:興奮に次ぐ興奮の連続!『スペース・スクワッド』の見どころをわかりやすく解説
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】も公開中!
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。