美しく、彩り鮮やか 春におすすめしたい3本の映画《ここに、映画という拠り所。》その4

もう、春です。
最近、朝はまだ冷たく、肌寒いですが、昼間となるとだんだん暖かくなってきたように感じます。春はすぐそこまで来ています。今回は春におすすめしたい、今の季節にぴったりな映画をご紹介致します。

《ここに、映画という拠り所。》

切なくも、美しい
『秒速5センチメートル』

秒速5センチメートル 通常版 [DVD]
春を前にして、この映画がぴったりだって、ふと、思いました。「ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル。」桜の舞い散る景色、絵が綺麗で、吸い込まれそうな世界。やっぱり、春と言えば「桜」ですよね。切なくて、胸がつまる愚直な想いが詩的なセリフ回しで表現されていて、また山崎まさよしの歌が何とも言えない感じで心に沁みてきます。時間はある一定のスピードでしか進まないし、距離は物理的な長さでもあって、中でも心の距離は時間や環境で変化するまた違った距離…。目に見えない距離の測り方ってなかなか難しいものです。

自然と向き合う
『little forest 冬/春』

リトル・フォレスト 冬・春 [Blu-ray]
季節の移り変わりは勿論、食でも楽しめる春。人生に悩んで、再び故郷に戻ってきたいち子。農業を通して、自分と向き合っていきます。周りの人たちとの付き合いも通して心に変化が…。自分の気持ちに逃げてきた部分もあったけど、一生懸命、身の回りの全てのことをやりこなすいち子の姿は見ていて心打たれるものがあります。その姿勢と真剣な眼差し真の人間の強さを表しているのかもしれません。物語のなかに出てくる料理の数々。映画を通して料理本が出来そうな色彩豊かで美味しそうなものばかりで途中、お腹が空いてきました。劇中にも出てくる、たらの芽の天ぷら、つくしの佃煮は私も好きで、春になると食べるのが楽しみにしていた思い出があります。

新しく、始めよう。
『四月物語』

四月物語 [DVD]

東京の大学に入学した卯月。その大学に入学した理由とは…。個性豊かな大学生の同期や先輩、隣人とのやり取りが面白おかしくて、大学って確かに高校とは違って色んな人種がいるんだなって私自身も感じた気持ちが蘇りました。「何か新しいこと始めてみようと思って。」このセリフがとても好きで、前向きになれます。岩井俊二監督の作品は、女性の描き方が繊細で、恋愛に不器用というか直球な主人公を見ているともどかしく、何だかそわそわしてしまいます。でもその純度の高い恋心は青春だなって温かくなります。ストーリーが何気ない日常を切り取った感じが映画にすることで特別さを持ち、印象深いものであると感じさせます。

思いっきり楽しむ

春は季節の中でも新しくなること、生まれることが重なる時期だと思います。自然界だと花が咲き、冬眠から目覚め、生命力が目に見て取れます。新しい何かを始めるには、時に何かとさよならしなきゃいけないです。そのさよならは悲しい、けれど、前向き。また何かと出会い、世界が広がる一歩です。色んなもの見ていきたいですね。またこうして季節が巡ってくることに感謝して過ごしていきたいです。

(文:よしかわあやの)

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