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ベルリンの街を疾走する全編140分ワンカットの臨場感―映画『ヴィクトリア』
ベルリンの街を疾走する全編140分ワンカットの臨場感―映画『ヴィクトリア』
2015年度ベルリン国際映画祭銀熊賞で最優秀芸術貢献賞(撮影監督)を受賞し、同年のドイツ映画賞にて作品賞を含む6冠に輝いた映画『ヴィクトリア』が、2016年5月に日本公開となる。
悪夢のような一夜をワンカットで撮影!映画『ヴィクトリア』
眩い光がフラッシュする地下のクラブで、ひとりの若い女性が激しいダンスに身を委ねていた。3ヵ月前に母国スペインのマドリードを飛び出し、ベルリンにやってきたヴィクトリア(ライア・コスタ)である。踊り疲れて帰宅しようとした彼女は、夜明け前の路上で地元の若者4人組に声をかけられる。まだドイツ語をしゃべれず、異国の都会で友人さえ作れずにいたヴィクトリアは、酒を手に入れた4人とビルの屋上で楽しいひとときを過ごす。しかし4人は危うい事情を抱えていた。裏社会の人物への借りを返すため、これからある“仕事”を実行しなくてはならないのだ。4人のうち運転手役の青年が酔いつぶれてしまったため、ヴィクトリアは代役を依頼される。リーダー格のソンネ(フレデリック・ラウ)に好意を抱き始めていたヴィクトリアはそれを受け入れるが、彼女たちの行く手には人生が一変するほどの悪夢が待ち受けていた――
映画『ヴィクトリア』は、ドイツのベル リンを舞台に、夜明け前のストリートでめぐり合ったスペイン人の女の子ヴィクトリアと地元の若者4人組が、予測不可能な極限状況へと突き進んでいく2時間余りの出来事をワンカットで描くクライム・サスペンス。
スタッフ&キャストがベルリンの街を駆けずり回り、完全リアルタイムの撮影を敢行。メガホンをとったセバスチャン・シッパー監督は、シーンとロケーション、登場人物たちの大まかな動きを記したわずか12ページの覚え書きを土台に、140分ぶっ通しのベルリン・ロケを実施し、撮影中に起こった想定外のハプニングもカメラに収めた。
全編出ずっぱりでヴィクトリアの壮絶な運命を体現したスペインの新進女優、ライア・コスタの演技とチャーミングなルックスにも注目が集まる。
ベルリン国際映画祭では、最優秀芸術貢献賞など3賞を受賞。さらにドイツ映画賞で6冠(作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、撮影賞、作曲賞)に輝き、東京国際映画祭ワールド・フ ォーカス部門での上映時にも大反響を呼んだ。
映画『ヴィクトリア』は2016年5月シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
(C)MONKEYBOY GMBH 2015
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