20年前の「どんでん返し」、色褪せない。(ゆとりですが名作観てみた)

こんにちは。平成5年生まれ、23歳のながちです。
「魔女の宅急便」よりも遅く生まれました。

1人のゆとり女子として、名作の感想をシネマズに書かせていただいております。

前回記事
ゆとりですが「LEON」を観てみた。名作って悲しい映画のことなの?

今回は『ユージュアル・サスペクツ』

今回ご紹介するのは、サスペンス映画の金字塔と名高い「ユージュアル・サスペクツ(1995年公開)」。

ユージュアル・サスペクツ (字幕版)

引き続き独断と偏見で選ばせていただきました。

もちろんシネマズ読者の皆さまにとっては、定番中の定番だと思います。

ただ、正直に申し上げると… 初めて聞く映画タイトルでした。本当にごめんなさい。なにやら「どんでん返し」があるとのこと。ふむふむ、20年前のどんでん返しってどんなものなのでしょう。

土曜日の夜、缶ビールとともに観てみました。

ベーシックな展開に驚きはないけれど、小粋なセリフ回しにうっとり

本作は結末の肝となるシーンから始まり、過去と現在を行き来しながら物語が紐解かれていきます。

今でいえば「よくある」建て付けなので驚きはないものの、むしろこの作品が型を破った…のでしょうか。

時系列と視点が巧妙に交差するので、ついていくのにけっこう必死でした。
一言のセリフも聞き逃せないような「説明の足りなさ」が、今作の魅力なのかもと思います。

戸田奈津子さんが字幕を担当されているようで(もちろんゆとりの私も戸田奈津子さん知ってます、授業で教わりました)、その小粋なセリフ回しにうっとりする場面が多々ありました。

特にぐっときたのは、ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)がクイヤン警官(チャズ・パルミンテリ)に尋問されているシーンでの会話。

クイヤン警官「武器密売のルービーを知っているか?」
キント「ーー法王のヨハネって奴を知っているか?」

ほんの数秒で、ルービーの「そいつな」感がわかるわけです。すごいなぁと素直に驚きました。

カイザー・ソゼのヴォルデモート感

物語は途中から、薬物の売買など闇社会を牛耳る「カイザー・ソゼ」の謎がメインになってきます。

いろんな人がいろんなやり方でカイザー・ソゼを怖がり、カイザー・ソゼのために働き、カイザー・ソゼにより殺されます。

作品のなかで描かれる「アノ人」感と、「誰も顔を見ていない」「存在しているかどうかもわからない」という立場が、ゆとり的には「なんかヴォルデモートみたいな人だな」って感じでした。

何が言いたいかというと、結末と比較すればすこし冷めてしまうくらいの神格化でした。いや闇の帝王、すぐそこにいたじゃんかと。

そう、結局物語の最後にはカイザー・ソゼが何者かがわかるのです。

コイツが怪しいアイツが怪しいと思ってたら、「お前かー!」ってなったので、20年経ってもまんまとハマるストーリーだったのでした。

登場人物はすべて魅力的であるものの、だいたいキャラクターに対する情報が少ないので、頭をキュルキュル動かし想像しながら楽しめました。

名作、幸せな描写はやっぱりなかった

基本的に「ドラッグ」だの「殺し」だのの話なので、テクノロジーや当時の倫理観に左右されることはなく、20年経った今でもストーリーはすんなり頭に入ってきます。

ただやはり、相変わらず名作って音楽も雰囲気も暗いなと思ってしまいました。
だって今作のメインとなる5人は、悪い仕事に成功したときの喜びを、缶ビールでの乾杯だけで済まされてしまうのですから。

その後報酬がお金じゃなくてヤクだったりするんです。そしてまた殺しを働くことになると。

……片時も幸せじゃありません。

LEONのときの2人は作品の中で3分ほど笑いあってましたが、今回でいえば笑いあうシーンはほぼないんです。まあ、悪い人たちなので幸せだと困るのですが…。

アカデミー賞脚本賞と助演男優賞を受賞した「ユージュアル・サスペクツ」。
20年前に劇場で観ていただろう人たちと同じようにわたしは、騙され驚き、「うおーケヴィン・スペイシーやばい!!」ってなりました。

色褪せないサスペンスの金字塔…。さすがでした。

さて、次回はもはや歴史上の人物に近いオードリー・ヘップバーン主演のあの作品に挑みます。

(文:ながち)

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    ながち

    ながち

    18歳のときに映画監督を志していたが、たまたま入った大学のサークルで海外旅行に目覚めてしまい、その夢は夢のままに編集者として生きている。きっかけは伊坂幸太郎原作「アヒルと鴨のコインロッカー」の映画を観たときで、「こんな風に原作ファンを裏切らない映画、私もつくりたい」などと思っていた。現在、23歳既婚。涙もろいけれど、悲しい話は嫌いです。

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