2015年04月17日

MAは世界で通じない?生まれ変わった『松竹映像センター』レポvol.2

MAは世界で通じない?生まれ変わった『松竹映像センター』レポvol.2


松竹映像センター最大の売り『Dubbing Stage』


そして、生まれ変わった松竹映像センターの最大の売りが『Dubbing Stage』

松竹映像センター お台場 ポスプロ 都内 スタジオ 映画



前述した通り、Dubbing Stageは映画の音響の最終ミックスを行う場所。MAと呼ばれるAudio Suiteとはその部屋のサイズが一番の違い。映画館を意識した大きな部屋で、実際の映画館の音響を再現することで観客の人にどのように聴こえるかを意識した作り込みができるのです。

実際に筆者もこちらでサンプル映像を拝見させていただいたのですが、まるで映画館を貸しきったような空間で、レンジの広い素晴らしい音を聴くことができ、その音の拡がりなどがAudio Suiteと全然違ったことに正直驚きました。

松竹映像センター お台場 ポスプロ 都内 スタジオ 映画



かつてのDubbing Stageは体育館のようなさらに大きな場所だったそうです。その頃は、その場所にオーケストラの楽団などが来て、映像に合わせて指揮者の人がタクトを振って音楽を演奏して録音したりしたりもしていたとのこと。

しかし、最近はシネコンが主流になってきて、以前ほど大きな映画館が減ったこともあり、従来よりもややコンパクトな設計のDubbing Stageになったとのこと。現在はハリウッドでも、松竹映像センターのDubbing Sutageと同じくらいのサイズが主流。また、こちらのDubbing Stageの天井高と広さがあれば、大きな映画館にも対応できるそうで、そうした最新鋭の設計が今回のリニューアルで細部までこだわった作りになっているようです。

松竹映像センター お台場 ポスプロ 都内 スタジオ 映画



そして、松竹映像センターはその立地も売りのひとつで、大きな施設が必要となるDubbing Stageは、同業他社の多くは郊外に施設があります。23区内にもいくつかの映画のダビング施設はあるのですが、これほどの天井高とスペースを有して、さらに"お台場"という都心からのアクセスが良い場所にあるのは、松竹映像センターのひとつの売りです。

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