インタビュー

2015年06月24日

佐藤浩市さん・樋口可南子さん主演『愛を積むひと』チャリティ試写会

佐藤浩市さん・樋口可南子さん主演『愛を積むひと』チャリティ試写会



トークセッションで愛・愛育を


ここからトークセッションとなり、朝原監督の家族愛や愛育会の活動、また家族愛についての思い入れについて語られました。

ーー作品の中では何組かの夫婦・親子・家族が登場してきます。愛という観点につきましてはどの夫婦・親子・家族に注目していくのがよろしいでしょうか?

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朝原監督:

今回の映画は柄にもなく高らかに愛というものをうたい上げてしまいましたので、特にこれということもなく全体的に見て頂ければという気持ちで作りました。この映画は4年くらい企画でかかって、自分の中で温めて来ましたので、どの人間にも僕なりの愛情があって、みなさんもそれぞれの立場の中で解釈していただければ嬉しいなと思います。

ーー先ほど母子愛育会全体のお話をいただけましたが、地域のつながりの中で行われているという愛育班活動についてお話いただけますでしょうか。

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羽毛田理事長:

愛育班活動といいますのは、「愛育班員」というボランティアが中心になりまして全国4万1000人くらいいるのですが、この人たちが中心となって地域のお子さんからお年寄りまでの健康づくりや地域の人々の繋がりをどう強くしていくかということを含めて地域づくりみたいなことまで及ぶ活動・展開をしていただいています。そのことによって地域がより住みやすいようになっていくということで、家庭訪問や子育てのイベントもやっています。

時節的に申し上げますと東日本大震災、ここで国民的にも「キズナ」という形で地域における、あるいは全国的な心のつながりの大事さが再認識されました。少子高齢化時代の到来において地域でのつながりの強さが大事になってきます。そうしますと愛育班活動のモットーというものは共助の精神に基づいて行っているわけですが、今こそそれが求められていると思っております。


家族愛を語る


そして、チャリティ試写会のきっかけとなった「家族愛」について、朝原監督と羽毛田理事長の視点から理想像が語れます。

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ーーお二人にお伺いしたいのですが、映画『愛を積むひと』は夫婦・親子・家族などの愛が描かれています。お二人ご自身の家族愛の理想像を教えていただけますでしょうか。

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朝原監督:

家族愛の理想像も現実を見ると「これで大丈夫か?」というくらいの家庭でございまして(笑)ボクは香川県高松市の出身でお金持ちでも名家でもない普通の家なんですけれども、考えてみれば父や母に愛されて育った。少なくとも、もちろん反抗したこともありますけれども、子供の頃の家庭はとても良かったなと。自分の原風景を理想として持って行けることが良かったと感じております。

ーー私たちも幼いころに受けた愛情が自分の礎になっていくものですね。

朝原監督:

もちろん恵まれない方もいらっしゃって、きちんと乗り越えていく方もいらっしゃる訳ですけれども、変な話ですが理想の家族像ということで自分の家が思い出されるということですね。

ーー羽毛田理事長はいかがでしょうか?

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羽毛田理事長:

普段はあまり考えたこともなかったのですが、改めて考えてみますと、平凡ではありますが家族のみんながそれぞれ相手を思いやる心を持っていること、同時に家族のみんなが相手に思われている感覚をもっていること、その二つが融合した形が、家族の理想ではないかとおもいますし、そういった思いやりが家族から地域に広がれば、それが理想の地域愛になるのかなと考えました。

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