話題作が目白押し。2015年夏映画、見るならコレ!



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日本のいちばん長い日
2015年8月8日から全国公開
監督・脚本:原田眞人
原作:半藤一利
出演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努 ほか
©2015「日本のいちばん長い日」製作委員会


昭和史研究の第一人者・半藤一利氏の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を、原田眞人監督が映画化。
昭和天皇がポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争終結を決定した1945年8月14日から、みずから玉音放送で国民に終戦を知らせた翌15日の正午までの24時間を中心に、戦争を終わらせるために尽力した人々を描くと共に、本土決戦を望む青年将校らによるクーデター未遂事件の全容に迫った人間ドラマです。
実際に起こった事件を題材に、関わった人々の人間模様をスリリングかつエモーショナルに描いた本作。
メガホンを取ったのは、人間の本質に迫る人物描写で定評がある原田眞人監督。
スピード感あふれる描写と鬼気迫るリアリティで、2時間16分、まさに息をつかせぬ展開。
サスペンス映画、そして群像劇としても超一級。
これはもう、「歴史映画」の枠を超えてます!
本作については、また改めて語りたいと思います。

そしてそして。

エンターテインメント超大作だけが夏映画じゃありません!!!

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クーキー
2015年8月22日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本・製作:ヤン・スヴェラーク
出演:オンジェイ・スヴェラーク
©2010 ©Biograf Jan Sverak, Phoenix Film investments, Ceska televise a RWE.


本国では『トイ・ストーリー3』を超える大ヒットを記録した、チェコ発のパペット・ムービー。
体の弱い少年オンドラは、古くなったという理由で母親に幼い頃から一緒に過ごしてきたクーキーを捨てられてしまう。
遠くのゴミ捨て場へと運ばれてしまったクーキーは、突然動き出し、オンドラの元へ戻ろうと奮闘。
キュートなへなちょこテディベアが繰り広げる不思議な冒険を、パペットやミニチュア、VFXを駆使して描いています。
とてもファンタジックなストーリーでありながら、環境、格差、雇用など世界中の国々が抱えている社会問題をテディベアと少年の目線から描いていることにも注目。

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写真は先日、ヤン・スヴェラーク監督とオンドラ役を演じたオンジェイ・スヴェラーク君の来日舞台挨拶の模様。
オンジェイ君は、ヤン監督の息子さん。
映画の撮影から5年の歳月が流れ、身長が伸びたオンジェイ君。
すっかりイケメンに!
ヤン監督は、パペットを使った映画の製作について
「いかにもハリウッド大作という感じの世界観の作品とは全く逆方向のもので、手作り感のあふれる作品をつくってみようというのが今回の試みでした」と、CG至上主義となっている現在のアニメ映画界に一石を投じたかったとのこと。
さらにスペシャルゲストとして、いま大人気の子役俳優、寺田心君も登場。
可愛く花を添えてくれました。

それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。


八雲ふみね fumine yakumo


八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。

八雲ふみね公式サイト yakumox.com

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