映画コラム

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2015年09月16日

映像化は不可能と言われた『天空の蜂』、映画化までの苦難の3年間を綴るパンフレットは必読!

映像化は不可能と言われた『天空の蜂』、映画化までの苦難の3年間を綴るパンフレットは必読!

2015年9月12日から公開が始まっている『天空の蜂』。東野圭吾が1995年に発表した小説『天空の蜂』を原作としたこの映画は、最新鋭にして日本最大、全長34mの超巨大ヘリコプターを乗っ取り原子力発電所の真上に静止させるという原発テロ事件と、その危機に立ち向かう人々の8時間の攻防を描いたサスペンス巨編となっています。

天空の蜂 本木雅弘 江口洋介



小説の発表以来、20年に渡って「映像化は絶対に不可能」と言われ続けた作品を、堤幸彦監督のもと、江口洋介、本木雅弘の日本を代表する実力派俳優の二人に加え、仲間由紀恵、綾野剛、柄本明、國村隼、石橋蓮司、向井理、竹中直人ら邦画界を担う豪華キャストが結集し、エンターテインメント超大作として完成しました。

すでに完成披露記者会見や初日舞台挨拶などで作品自体の情報はシネマズ内でも公開されていますが、映画といえば忘れてはならないプログラム(パンフレット)についてもご紹介していきたいと思います。

堤監督が江口にトム・クルーズを連発!『天空の蜂』完成披露舞台挨拶
http://cinema.ne.jp/recommend/tenkuu2015082112/
江口&本木がガッチリ握手!原発テロを描いた『天空の蜂』の初日舞台挨拶
http://cinema.ne.jp/recommend/tenkuu2015091412/

映画内の緊張感とリアリティを散りばめた内容


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パンフレットの醍醐味といえば、映画鑑賞後の振り返り(筆者のように気が早い人間の場合は映画鑑賞前の予習に)としての楽しみ方が一般的でしょう。もちろんこの『天空の蜂』のパンフレットも作品のあらすじやハイライトの写真、出演者のインタビューなど、映画を裏側から支える情報が満載です。

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迫真の演技を魅せる本木雅弘さんと綾野剛さん。

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江口洋介さんをはじめとする出演者のインタビューも満載です。

作品に深みを出すこだわりを


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個人的には『天空の蜂』制作秘録と銘打たれたコーナーが非常に興味深く、作品のこだわりを感じました。

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特に美術ページに掲載されている「ビッグBのできるまで」というコンテンツは、本作の最重要キャラクターであるビッグB完成までの経緯が事細かに解説されています。最終的な映像はCGで作られていますが、そこに至るまでのスケッチや設計図面、そしてセットとして実際に形作られたコックピットや格納庫など、架空のヘリコプターを現実化するまでのスタッフの苦労が感じられます。

堤幸彦監督が作品にかける想い


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メガホンを取った堤幸彦監督のインタビューも2ページに渡って掲載されています。堤監督といえば『池袋ウエストゲートパーク』や『トリック』シリーズなど所々にユーモアが挟まれた作品の印象が強いですが、本作『天空の蜂』では緊張感と臨場感に満ちた作品に仕上がっています。

映像化は絶対に不可能と言われ続けた原作を映画化した、堤監督の想いやこだわりをぜひ感じ取ってください。

稀代のベストセラー作家 東野圭吾氏が20年もの前に生み出した原作を、日本有数のヒットメーカー 堤幸彦監督が手がけた壮大なエンターテインメント超大作。大きなスクリーンの映画館でノンストップアクションを楽しんでいただき、カフェや自宅でパンフレット片手に余韻に浸ってみてはいかがでしょうか?

『天空の蜂』は、9月12日(土)よりピカデリー他、全国にて絶賛公開中です。
公式サイト http://tenkunohachi.jp/


(C)2015「天空の蜂」製作委員会

(文・染谷昌利)

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