歴女が伝授!“彰義隊”とは?映画『合葬』観る前に知っておきたい基礎知識
上野動物園&東京証券取引所との彰義隊の意外なつながり
上野動物園や東京国立歴史博物館があり賑わう上野公園。彰義隊が最後に戦ったのがまさにそこになります。じつは、彰義隊の本陣は上野動物園の中なんです。そして新政府軍が陣を敷いた場所が、今の松坂屋の辺りになります。
東京・上野にある彰義隊の墓
現在、西郷さんの銅像の真後ろにある、彰義隊の隊士の墓が建っている辺りから松坂屋方面を見ると、その近さや戦いの様子が思い浮かびます。
余談ですが、彰義隊トップであった渋沢成一郎はという人物は、東京株式取引所…のちの東京証券取引所の設立に関った人物なのです。普段なにげにニュースなどで見かける東京証券取引所が、彰義隊と関わりがあるなんて意外ですよね。
歴女・磯部が注目して欲しい彰義隊の人物
わたくし磯部深雪は、歴史大好き女子=歴女たちの集まり「歴女子会」の主宰です。わたくしたち歴女は、日頃から歴史上の人物たちを女子目線から語っています。
今回の映画『合葬』は、杉浦日向子さんが原作のコミックで、日本漫画家協会賞優秀賞受賞した代表作のひとつです。杉浦日向子さんといえば『百日紅』が今年映画として公開されました。没後10年となる今年は、例年よりも話題にあがることも多く、わたくしたち歴女にも大変人気の作家さんです。
杉浦日向子さんの作品には独特の空気感がありますね。歴史を作っているのは有名な人達ばかりではない、名もなき人達の色々な動きが、物語の大きな波の一部となっていく…そこを、ふつりと切り取って見せてくれる作品が多いと思います。
映画『合葬』の中でも注目して欲しい人物が、オダギリジョーさんが演じる森篤乃進です。彼の役柄の立ち位置や台詞が、歴女として彰義隊を説明する意味では一番の推しどころだと思います。彰義隊にとって、彼は最後の良心だったと言っていいでしょう。彼の存在がどう影響して、そして彰義隊はどうなっていくのか、ぜひ本作で注目してください。
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