リアル脱出ゲーム『ある映画館からの脱出』インタビュー企画・SCRAP篇
―“リアル脱出ゲーム”というのは、御社の商標だとお伺いしましたが、どういった経緯で最初企画されたのですか?
社長が、音楽アーティストでもあって、音楽を普及するためにフリーペーパーを作りはじめたんですね。そのフリーペーパーを発行する号に併せて、音楽イベントや、音楽にも関係ないイベントを開催していたんです。それで、その中のひとつとして、リアル脱出ゲームをやったのがはじまりです。
―なぜ“リアル脱出ゲーム”だったのですか?
数年前にインターネットのブラウザ上で、フラッシュゲームとして脱出ゲームが流行ったんです。それが盛んになっていた時に「それをリアルでやってみたらいいんじゃない?」っていう単純な思いつきですね。リアルでやるのでリアル脱出ゲームになったということです。
映画館は日本中にあるので、これが成功すれば――
―今回、どういった感じのものになるのでしょうか。
映画館なんで、映像を使った謎解きになります。これまで演出として、オープニングとかエンディングで映像を使うことはあったんですが、映像自体に謎が組み込まれているというのは新たな試みですね。
―つまりSCRAP的にもかなり楽しみだと
そうですね。映像制作は時間もお金もかかるので、なかなか踏みきれなかったんですけど、せっかく映画館なので、スクリーンの中に流れている映像に謎が隠れているっていうのは、面白いだろうなと思います。
―映像を使うということは、あまり動きまわらないカタチになるのでしょうか?
いい椅子があって、優雅に座れる空間があって、どこに座っていても、まんべんなく観られる映像がある。せっかくの映画館なので、どっしりと席に座って、謎や暗号がたくさん仕掛けられた脚本を片手に映像を眺めながら、解いていく、動きまわらない個人戦という新しい試みになります。
―リアル脱出ゲームファンからしても珍しいものになるのですね
自分たちのテーブルがあって、そこを拠点に謎を解くという形はあるんですけど、その時はチーム戦で6人1チームとかなんですよね。大きな会場、スタジアムとか遊園地とかでやるときは、自分が動きまわって謎を解く個人戦というものはあるのですが、個人戦スタイルで動きまわらないというのは初ですね。
―開催前に聞くのも恐縮ですが、映画館でのリアル脱出ゲームは今後も継続していきたいというお考えはありますか?
よく言われるのが、場所に依存しすぎると、東京などの大都市でしか出来なかったりすることもあって、地方のお客さんが行きづらいなっていう話を結構するんです。全国公演をする場合もあるんですが、場所がタイトルになっている公演ってどうしても地方公演がしづらくて、そういう意味では、映画館は日本中にあるので、これが成功すればですが、そういう展開はしたいなという話しはしています。
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