是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』が、いよいよ明日2016年5月21日(土)より全国公開となる。

是枝監督が新たに送りだすのは、“なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語。叶わぬ夢ばかり追い続ける情けない主人公・良多を阿部寛が演じ、ときに可笑しく、ときに切なく、チャーミングに演じる。そんな良多に愛想を尽かした元妻に真木よう子。そして、良多の人生を穏やかな眼差しで見つめる母に樹木希林。さらに、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、橋爪功ら豪華キャストが集結する。




是枝裕和監督が書き下ろした、数々の“名言”が登場することも見どころのひとつである本作。

脚本を書き始める段階から、阿部寛と樹木希林を想定して書いていた為、セリフがふたりから出てきた時に違和感がなかったという是枝裕和監督は、他の出演キャストも同様にそれぞれのキャストとキャラクターを思い浮かべながら書いたとのこと。そのため、劇中ではまるで俳優本人がその言葉を発しているのでは？と思ってしまうシーンがいくつも登場する。

今回は、本作から4人のキャラクターによる、決め台詞をそれぞれ1つずつピックアップ。“海よりも深～い名言”の数々、本作を劇場で観る際に注目ポイントとして覚えておくとより楽しめるかも？




「そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ！」（ダメ男・良多の名言）

高校生に「あんたみたいな大人にだけはなりたくない！」と暴言を吐かれた良多が逆切れしていった台詞。先日、先行解禁となった、本シーンを、阿部寛は一番印象に残っていると話している。




「愛だけじゃ生きていけないのよ、大人は」（リアリスト響子の名言）

良多に今の恋人の存在について、根掘り葉掘り聞かれた響子がうんざりしながらいう台詞。真木よう子は自身が演じた響子について「子どもや自分の将来を見据えて、それを行動に移すことができるしっかり者。女性ってだいたいそうですけど、響子も男性より将来のことをしっかり考えている人なんです」と語っている。




「誰かの過去になる勇気を持つのが、大人の男ってもんだよ…」（良多が勤める興信所所長・山辺の名言）

良多が勤める興信所所長・山辺が、元妻にいつまでたっても未練たっぷりでいる良多にむかっていう台詞。『そして父になる』『海街diary』に続き是枝組は三作目の参加となるリリー・フランキーは、今作でも客から金をぼったくる、少し柄の悪い男をユーモア溢れる演技で好演している。




「幸せってのはね・・・何かを諦めないと手に出来ないもんなのよ」（ダメ息子を穏やかな眼差しで見つめる、母・淑子の名言）

息子の良多と亡くなった父親について話しているときに淑子が口にする台詞。本台詞以外にも、樹木希林の口からは、数々の名言が登場する。ズバッと人生を語らせたら当代随一の存在といっても過言ではない、樹木希林だからこその重みある台詞となっている。

映画『海よりもまだ深く』は、2016年5月21日(土)より、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

(C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ

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