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大ヒットを記録し、絶賛も続出の『ズートピア』。本作のおもしろさ、奥深さには、並々ならぬものがあるのはもうご存知かと思います。
今回は、ウサギのジュディの性格の描写がどれだけ優れていたか、またキツネのニックがいかにイケメンであったか、そして作中で示されていた“秘密”を解説します。
なお、1ページ目には大きなネタバレはありませんが、2、3、4、5ページ目には重大なネタバレがあります! まだ映画を観ていない方はお控えください!
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1.ジュディの“正しい”性格とは?
ウサギのジュディは“差別や偏見を許さない”性格であると描かれていました。例を挙げると以下のようなものです。
・ズートピアに旅立つ前父親の「都会は怖いんだぞ!中でもキツネは最悪だ!」という忠告に対して、ジュディは「キツネ全部がイジワルじゃないわ。性格の悪いウサギだっているわよ」と返す。
・チーターのクロウハウザーと出会ったときジュディは「あのね、ウサギは小さくてかわいいけど、だからって見た目で判断されるのは、あまり、その……」と言う(字幕版では「ウサギどうしでかわいいって呼ぶのはいいけど、ほかの動物に言われるのはちょっと……」になっている)。
・ゾウ用のアイスを買おうとしている詐欺師親子(ニックとその仲間のフィニック)に出会ったときアイス屋のゾウは「お前の街にはアイスはないってことか?字は読めないだろうがな!」と詐欺師親子に言っており、その言葉にジュディは耳をピクンとさせて反応。その後は親子を救うために行動する(これは識字率が低い地域への差別と偏見になっている)。
・スイギュウのボゴ署長に「カビの生えた玉ねぎを取り返したのは立派だが」と言われたときジュディはその野菜が玉ねぎではないことを指摘し、正式な名前を言う。
どうでしょうか。ジュディは一見して、差別や偏見を許さない、“見た目や種族だけで判断するのを嫌う”という“正しい”性格をしているように思えるでしょう。しかし、そのほかのシーンでは……