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2016年06月07日

「又吉さんはドラマを見て、2時間散歩してから、続きを見た」、「火花」、林遣都、波岡一喜、門脇麦、廣木隆一監督インタビュー

「又吉さんはドラマを見て、2時間散歩してから、続きを見た」、「火花」、林遣都、波岡一喜、門脇麦、廣木隆一監督インタビュー

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Netflixにて6月3日(金)より配信中の、又吉直樹の芥川賞受賞作「火花」の映像化作品。4月に開催された「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」にて初お披露目がされ、その際シネマズでインタビューを実施。林遣都、波岡一喜、門脇麦、廣木隆一監督にお話を伺って参りました。爆笑もありつつも熱いインタビューをどうぞご覧ください。

ーー初お披露目となりましたが、どのようなお気持ちですか。

廣木隆一監督(以下、廣木):Netflixのドラマなので大きなスクリーンで上映する機会を頂けたことが非常に嬉しいです。本当は10話全部やりたかったんですが、時間が無いのでそれは仕方ないですね(笑)

門脇麦(以下、門脇):主演のお二人に比べて携わっている部分は少ないですが、凄く大好きな作品となりました。そんな作品のお披露目で沖縄に来れたのは凄く嬉しく思います。

林遣都(以下、林):こんなにも公開される前から知られている作品の出演経験が初めてなのでどういう思いでみなさん待たれているのかなという不安はまだあります。しかし、出来上がった作品は凄く良いものになったので、早く多くの方へ全話見てもらいたいという思いが映画祭に来てより強くなりました。

波岡一喜(以下、波岡):昨日レッドカーペットと舞台挨拶に出て、今日も朝から様々な番組に出させて頂き楽しい時間を過ごせています。今日移動中にメイン会場の横を通ったんですね。そうしたらメインステージの後ろのスクリーンで「火花」の予告編がたまたま流れていました。会場のお客さんがそれをまじまじと見ている、その光景を見れて「あー!遂に走りだしたな!」という感じがしましたね。あまりに良いタイミングだったので思わず泣きそうになってしまいました。こういう偶然て良いもんですね。

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(C)2016 YDクリエイション


ーー廣木監督へ、今回監督をされることになった経緯とキャスティングについて教えて下さい。

廣木:「火花」が出版された時にそのうち誰かが映画化するだろうとは当然思っていました。実際殺到しましたしね。そうしたらプロデューサーから「Netflixのドラマで」とお話を頂けて。断る理由は全く無いので引き受けさせて頂きました。

キャスティングについては、原作者の又吉さんが一番こだわっていたのは関西弁でした。まずそこをキーとして絞って、そこから決めていきました。

サブ3

(C)2016 YDクリエイション


ーー出演者のみなさんへ、このような誰もが知っている「火花」への出演が決まった時の率直な感想を教えて下さい。

門脇:原作に関してはあまりに話題になっていたので逆になかなか手に取れないでいました。なので、出演のお話を頂いてから読ませて頂きました。その時正直思ったことは、原作のイメージが私とはかけ離れている気がしたので、私じゃない人のほう方がいいのではないかと思いました。

廣木:本当は他の役やりたいと思ったりしたんじゃないの(笑)

門脇:・・・まあありましたけど(笑)でも楽しくて良かったです。

林:出演が決まるか決まらないかのタイミングで原作を読ませて頂きました。勝手で恐縮なんですが、後半は自分を想像して読んでもみました。ただ正直これは演じるのは漫才含めて難しいだろうなと思いました。ただ、これを映像でバシッと出来たら記憶にも歴史にも残るなと思いました。そのチャンスを掴みたいと思ったので、決まった時はもうガッツポーズでした。

波岡:監督が仰ったように僕も「断る理由は無い。」、です!以上!!!!!

一同:(爆笑)

ーー決まった時はどういう反応をされましたか。

波岡:「…んっっっ!!!」とガッツポーズですね(笑)

正直最後まで候補に残ってると言われても「いやいや、決まらんて。」と思っていました。50%とか社長は言ってまして、ということはまあ20%なんだなと思ってましたよ。どうせ口だけやわと!!!!!

一同:(爆笑)

波岡:そしたら出演が決まったという電話が来て、「マジかよ!!ありがとうございます!!断る理由はない!!」と(笑)

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(C)2016 YDクリエイション


ーー漫才のシーンの演技について教えて下さい。

林:芸人さんの見本の漫才映像を用意して頂いていたのですが、「見ない方が良い」という空気感になっていました。なのでまずは挑戦してみようとリハーサルを始めました。しかし、漫才は今までの経験が活かせなくて。今まで見てきた漫才の真似事では到底無理でした。細かいテクニックなど色々と本当に難しいなと痛感しました。これは自分の想像じゃ出来ないと痛感しまして、現場にいた芸人さん達にアドバイスを頂きながら修正していって何とか演じることが出来ました。

サブ1

(C)2016 YDクリエイション


ーー本作を楽しみにしてる方は相当多いと思います。本作の見所や楽しみにされている方へのメッセージなど頂けますでしょうか。

廣木:10話全部見てほしいです!とにかく長いですけど本当に素晴らしいものが出来上がったので見てほしいですね。2日くらいで(笑)

門脇:漫才のシーンがとにかく凄いです。初日現場に入った時に原作そのものの空気が漂っていたんです。出来上がった作品もしっかり原作の映像化になっています。是非楽しんで頂きたいです。

林:芸人さんだけじゃなく、誰しもに通じる人生が本作にはあります。「人生はいくらでもやり直しができる。」と。凄く勇気付けられる作品に仕上がりました。是非みなさん自身に置き換えて見てほしいです。

波岡:7話くらい一気に見てもらって、そこで一息ついてください。ちょうど7話くらいでターニングポイントなんでね。そこで一回余韻を楽しみましょう。

その後は散歩に行ってください。これ又吉さんがそうしたらしいんでね。是非そうしてください。

帰ってきたら最後の3話をお酒飲みながらでもね、見てもらえればと。これでいかがでしょうか!!

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(C)2016 YDクリエイション



インタビュー後記


短い時間ながら、波岡一喜さん中心にとても和やかな空気を作っていただいて作品の魅力や思いをお話して頂くことが出来ました。

また、原作者の又吉直樹さんがどのようにこの映像化をご覧になられたのかの貴重なエピソードもお話頂くことが出来ました。

原作者がそう鑑賞されたなら、私たちも同じように楽しむしかありませんね。

「火花」は6月3日(金)よりNetflixにて10話一挙に独占配信中です。どうぞお楽しみに。

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(取材・文:柳下修平

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