映画コラム
ひとりがいいか、結婚した方がいいか、それを今一度考えさせてくれる映画
ひとりがいいか、結婚した方がいいか、それを今一度考えさせてくれる映画
「結婚しないでずっとひとりでいい、誰かとずっと一緒なんて耐えられない。」という意見もあれば、「ひとりはさみしい、誰かずっと一緒に居てくれる人が必要。」という意見もあります。
人それぞれいろんな考え方がありますし、どちらを肯定、否定するわけでもありませんが、この手の議論は尽きないものです。それぞれにメリットとデメリットがあるわけですから。
そこで今回おすすめしたい映画は「マイレージ・マイライフ」です。この作品、希代のモテ男と呼ばれるジョージ・クルーニー演じるライアンが「ひとり最高!」という生き方をしていたところに2人の女性と出会って、少しずつ彼の考え方に影響が…というストーリーです。
ひとりを最高に楽しむライアンが羨ましく思える
ライアンの仕事は1年のうち322日が出張であり、自宅にいることはほぼありません。空港が家であり、飛行機の中が一番落ち着くと語り、ホテルのベッドでぐっすり眠ります。
とにかく出張を楽しみ、ひとり気ままに自由に仕事ができることに何よりの喜びを感じています。その仕事は企業に代わってクビを宣告するというもので、聞いただけでストレスが溜まりそうなのに。
毎日毎日、今日はじめて会った人に解雇を通告する仕事なんて1日で辞めたくなりそうですが、人間関係にドライな彼にとっては他人事だとはっきり分けられるのかもしれません。
ひとりが好き。
ひとりの方が気楽だ。
彼は本当に、心から現状に満足しています。それがたとえあなたに理解できないことであっても、あなたの経験から何か言えることがあったとしても、幸せそうにしているライアンを見ていると、少しずつ羨ましく思えてきます。
こんな生き方もあったのか…
人生をもう一度やりなおせるなら、ちょっとやってみてもいいかも…
なんて思うかもしれません。
でも、そんなライアンに2人の女性が影響を与えます。出張先で出会う都合のいい関係のアレックス。もう一人は新入社員のナタリーです。
2人の女性に心を揺らされたライアンは…
アレックスはライアンと同じ属性と言いますか、同じような考えを持っているので、ライアンにとっては最高に都合が良くて、ベストな女性。だったはずなのに…?
ナタリーは生意気な新入社員で、デスクワークはできても現場のことや相手の感情については全然わかっていない、ハッキリ言えば子ども。だったはずなのに…?
「ひとり最高!」と言っていたライアンの軸が、たった2人の女性によってグラグラに揺らされます。
そこに妹の結婚式でトラブルが発生したり、順調だった仕事でまさかの事件が起きたり。
思ったとおりの人生を送っていたはずのライアンが、「もしかしたら間違えていたのか?」と思い始めてしまいます。
2人の女性によって揺らされたライアンが出す結論に、あなたはどう思うでしょうか?
やっぱりひとりがいい?
それとも結婚した方がいい?
いろんな考え方ができるすばらしい作品ですよ。
それではまた。
ご存知、ゆうせいでした。
(文:ゆうせい)
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