ウォルト・ディズニーとロアルド・ダール、そしてスピルバーグの不思議な縁

ウォルト・ディズニー ロアルド・ダール BFG



スティーブン・スピルバーグと、ディズニーが初タッグをとげる映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』から、原作者のロアルド・ダールの生誕100周年を記念した特別映像が公開された。

ロアルド・ダール生誕100周年!スピルバーグが語る特別な思い


BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント メイン1



映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は、『チャーリーとチョコレート工場』の原作者、ロアルド・ダールによる児童小説「The BFG」(邦題:オ・ヤサシ巨人BFG)を原作に、スティーブン・スピルバーグ監督が実写映画化するファンタジー・アドベンチャー。好奇心旺盛な少女ソフィーと“やさしい巨人”BFG、孤独だったふたりが友情を超えた絆で結ばれ、世界に大きな変化と奇跡を起こす物語。

本日2016年9月13日は、原作者のロアルド・ダールの生誕100周年で、監督を務めたスティーブン・スピルバーグが本作映画化への特別な思いを語った特別映像が公開された。

世界中にファンを持つダールの原作が、世代を超えて愛されるディズニー映画として生み出された本作。メガホンを取ったスピルバーグ自身も長年のダール作品のファンで、中でも「オ・ヤサシ巨人BFG」は、自分の子供たちに読み聞かせるほど親しんでいたと言う。

特にスピルバーグが惹かれたのは、ダールが紡ぐダークな核心を持ったおとぎ話。「怖いことを描きながらも同時に救いがあり、誰にとっても恒久的な教訓となる。それはダールが成し遂げた素晴らしい偉業であり、私が本作に惹かれて監督したいと思った理由もそこにありました」と語るように、スピルバーグはかねてよりダールの作家性をリスペクトしていたようだ。

原作だけでなく、スピルバーグがもうひとつ強い思いを感じているのが、これが初めてとなるディズニーでの映画化。スピルバーグはディズニーにも、ダール作品に感じられる「ダークさと明るさの組み合わせ」の魅力を感じるのだという。

特に『ダンボ』『ファンタジア』『白雪姫』『シンデレラ』などの初期作品にトレードマークとして表れているとして、その魅力を絶賛している。「初仕事を誇りに思う」と語るスピルバーグ自身にはもちろんのこと、本作の映画化は、世界中の映画ファンも見逃せないトピックになっている。

ウォルト・ディズニー ロアルド・ダール BFG


ウォルト・ディズニー(左)とロアルド・ダール(右)

またロアルド・ダールとウォルト・ディズニーの2者にも実は深いつながりがあり、1943年4月に実際に会って数々のプロジェクトについて話し合っていたのだという。

映画化には至らなかったものの、ふたりが話し合った映画化企画の中には、のちの1984年に公開の『グレムリン』のインスピレーションとなる短編もあった。そしてその『グレムリン』で製作を手がけることになるのが、スティーブン・スピルバーグで、この三者は昔から不思議な縁で結ばれていたようだ。

映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は、2016年9月17日(土)より、全国ロードショー。



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