リリー・フランキー主演!映画『一茶』キャスト情報&場面写真が到着

小林一茶とその家族の物語を描く映画『一茶』のキャスト情報ならびに場面写真がシネマズに到着した。

リリー・フランキー主演『一茶』キャスト情報解禁


感性と環境によって人は作られる。かつて、環境に根差した感性を武器に、無常を生き抜いた日本人がいた。稀代の俳諧師、小林一茶。牧歌的な人物として語られがちな彼の生涯は、孤独と苦悩に満ちたものだった。継母との折り合いが悪く、家に居場所がなかった一茶は江戸へ奉公に出される。どこの奉公先でも長続きしない一茶だったが、やがて俳句の世界に独自の感性を表現する術を見出し、俳諧師となった。しかし、能力を認められる一方で、耽美な表現を評価する当時の俳諧において一茶の句は田舎俳諧と揶揄され、彼の生活は貧しいものだった。 やがて父が逝去し、その遺言を巡って一茶は自らの家族と争うことになる。確執を遺しながらも故郷に戻って家庭を持った一茶だったが、若い妻と幼い子に相次いで先立たれてしまう。深い失意の中でも尚、一茶は自らの性分に突き動かされ、句を詠み続けた。その姿勢は鬼気迫るものであっても、悲壮なものではなかった。 何故、句を詠み続けたのか。如何にして「天才」は露の世を生き抜いたのか。そして、人の世に何を見出したのか。ときに憎しみ、ときに悲しみに打ちのめされながらも、最後には笑うことを選んだ彼の感性は、時代を超え、海を越え、現在に至っても多くの人々を感化している。250年前、この世を確かに生き抜いた文人の半生が、今観るべき物語として語られる――

一茶 リリー・フランキー



映画『一茶』は、没後20周年を迎える藤沢周平が遺した同名小説を映画化する作品。長年にわたる家族との愛憎、世間との埋まらない溝への葛藤、時に執拗なまでに求めた愛情―知られざる人間・小林一茶とその家族の物語

一茶 サブ1



個性溢れる1人の男として軽妙に、時に滋味深く一茶を演じるのはリリー・フランキー。今や日本の邦画界で、抜群の存在感を光らせる彼が、藤沢周平が遺した本作の世界観を演じる。

そして一茶との確執を持ちながらも彼の作品に強い影響を与え続けた母・さつを中村玉緒、一茶思いの異母弟・仙六を伊藤淳史、父・弥五兵衛を石橋蓮司、最初の妻・菊を佐々木希が演じるほか、水川あさみ、立花美優、高橋かおり、内野聖陽、奥田瑛二ら実力派俳優らが脇を固める。

メガホンをとるのは、『かぶき者慶次』『ナイフの行方』『テンペスト』など手がけた吉村芳之監督。脚本は『武士の献立』『武士の家計簿』など時代劇を得意とする柏田道夫。

一茶 サブ2



今回の発表に併せて、シネマズには、主演のリリー・フランキーならびに吉村芳之監督らのコメントが到着した。

リリー・フランキー/一茶役


一茶の句が、何故、今も人々に愛されるのかを、自分なりに考え、一茶自身の愛しさを伝えることができたらと、恐縮しながら、真摯に向き合いたいと思います。一茶のように、低い目線で、人間臭く生きてゆくこと。その在り方と、挫けない気持ちを少しでも定着できるよう、無欲の欲で、作品に献身したいと思います。

吉村芳之監督


人は自分の思うままに生きようとすると周囲と衝突し迷惑をかけときには非難を浴びる。で、つい気持ちが萎え遠慮することになる。老いてくるとますますその傾向が強くなる。しかし一茶は、居場所を求め愛を求め思いのままに生涯を貫いた。そこから彼の句が生まれる。「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」、「露の世は露の世ながらさりながら」……。正反対に見える作風の根っ子は実はひとつなのだ。愛おしい男の物語である。

松田貢 エグゼクティブ・プロデューサー


吉村監督から「一茶」を映画化したいと言われたのがきっかけで、早速原作の藤沢周平「一茶」文春文庫刊を読んでみて、私の想像していた一茶像とはあまりにもかけはなれていました。こんなにも人間臭く、老人になってもバイタリティーのある生き様に衝撃を覚えました。映画化の実現に向けて立ち上がったのが、2年前です。当初資金的にも、興業的にも困難な問題だらけでした。しかし私達の思いに賛同していただける出資社、配給会社が現れ、実現に向けてクランクイン出来た事に感謝します。この映画を見て若者は「一茶」の生き様に衝撃を覚え、中年は困難な人生に前向きに生きる事を再認識し、老年は自分の欲求の追及に自信を深めます。全ての人が感銘する映画になる事を確信しております。来年モントリオール映画祭に出品する予定です。日本人の素晴らしさを海外で分かってもらえる作品になることと思います。

一茶 サブ3



本作は9月15日よりクランクインし、一茶の故郷である長野県を中心に撮影を行い2017年完成・公開予定とのこと。

(C)2017「一茶」製作委員会

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