乃木坂46 能條愛未、もしも『告白』の世界に自分がいたならば
■乃木坂週刊映画
乃木坂週刊映画、前回は能條愛未さんに『告白』の魅力を語って頂きました。今回は一歩踏み込んで能條さんに『告白』に関する質問をぶつけてみました。
前回までの記事
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Q:『告白』を見ている時に、物語の真相には気付くましたか。
能條愛未さん(以下、能條):全てを見破ることはできませんでしたが、一応の犯人の過去には何かがあったのだろうなと思いました。ごく普通に生きていたならば、あのような性格にはならないと思うので。きっと、とんでもなく暗い過去があったのだろうと思いながら見ていました。
Q:真相に迫っていく映画では、その真相に気付きやすいですか。
能條:「きっとこういう真相なのかな。」と考えながらは見ますね。でも、当たる時と当たらない時とまちまちです。
『告白』の場合は伏線などから真相を考えたというよりは、一応の犯人の演技から色々考えていました。
Q:もしも、『告白』の悲劇のように、目の前であり得ないことが起きた時、正しい行動をする自信はありますか。
能條:意外と大丈夫かもしれないです。普段から焦ることがあまり無いのです。常に冷静というわけでも無いですが、焦ってパニックになったり取り乱したりすることはほとんどありません。なので、気が動転する事が起きても、映画の中のあの生徒のようなとんでもない過ちを犯してしまうことは無いと思います。もちろん、あのようなことはそもそもしてはいけないわけですが・・・。
Q:なぜ冷静な性格になったのか、きっかけとなった出来事はありますか。
能條:どうなんだろう。昔からそうなんですよね。焦るとかはあまり無いのです。ただし、それは良いことばかりでもありません。普段に悪い方働くこともあって・・・・時間に焦ることが無かったり。そのせいで時折・・・はい・・・苦笑。
Q:もしあのクラスの集団の中にいたら、正しい行動を取れると思いますか。
能條:今の自分なら大人の考え方をできると思いますが、中学生であの状況・・・難しいかもしれませんね。
正しいと思うことでも少数派と思ったら恐怖で動けないのかなと思います。中学生の時の私ならば・・・。
Q:この映画の中で一番印象に残ってる役を演じていたのはどなたでしょう。
能條:岡田将生さんですね。演じているウェルテルは、ただの熱血教師ではなくて、行き過ぎてウザいくらいでした。その熱血指導で当該の生徒たちはもっと追い込まれてしまう。それを演じられているのが凄いと思いました。
Q:松たか子さんの演技についてはどう思われましたか。
能條:冒頭30分は淡々と表情一つ変えずに喋り続けますが、後半になるにつれて、それは崩れていきます。冒頭の無表情の印象が刷り込まれるので、後半から溢れ出てくる感情が恐怖にすら感じました。母親として娘を失った悲しみや怒り、ショックがあらゆる角度から伝わってくる。それを演技で見せられるのは流石だなと思いました。
Q:もし能條さんが、『告白』の犯人を演じてくださいと言われたらどうやって役作りをしますか。
能條:結果的に殺人犯になってしまった「彼」を演じるのであれば、一週間くらい一人で閉じこもって孤独を感じるようにすると思います。孤独を背負った人物なので、それを心の奥底まで刷り込もうと思います。
もう一人の「彼」は・・・役作り難しいですね・・・。彼の過去は私の想像を超えているので、あれを理解して刷り込んで演じようとするのは・・・難しいですね、こっちはわからないです。それくらい凄まじい役柄だと思います。
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(取材・構成:シネマズ編集部/撮影:鶴田真実)
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