映画コラム

REGULAR

2016年10月20日

実はエンタメ度MEGA MAX!『スター・トレック BEYOND』激アツ5大ポイント

実はエンタメ度MEGA MAX!『スター・トレック BEYOND』激アツ5大ポイント

スター・トレック BEYOND1


(C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


「スタートレック」に対して、みなさんはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

シリーズが長過ぎて入りにくい、専門用語が多くてよくわからない、『スター・ウォーズ』よりも小難しそう…などといった印象を抱いている方も多いかと思います。
その先入観、今すぐ宇宙の彼方に捨ててください!はい、今あなたの先入観捨てた!

と、思わずアツくなってしまうほど、最新作『スター・トレック BEYOND』は超絶アクション満載の快作なんです!

「スタートレック」といえば、人類最後のフロンティアである広大な宇宙で出会う様々な神秘や、異星人やアンドロイドといった「人間ではない存在」を通して逆説的に「人間とは何か」を見出そうとする哲学的な精神、現実社会を写し出した政治ドラマ…といった、インテリジェンスな要素がシリーズの柱です。
しかし、この『スター・トレック BEYOND』はこうした要素は根底にありつつも、エクストリームアクション&大爆発!なエンタテイメント性が全開の作品に!まるで、優等生な科学部の家に遊びに行ったら、部屋の中がアクション映画やロックミュージシャンのポスターでいっぱいのすごくボンクラなヤツだった…みたいなこのギャップ。お前、もっと早く言えよ!となるような、実は気楽に見られる映画ですよ!
というわけで、実はエンタメ度MEGA MAXな『スター・トレック BEYOND』の見どころを語っていきます!

バイク!スペースバトル!大爆発!
見せ場ぎっしりなド迫力アクション


スター・トレック BEYOND


(C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


J・J・エイブラムス監督による前2作もあるということで、『スター・トレック BEYOND』には余計な前置きは一切なし!開始早々、主人公カーク(クリス・パイン)が率いるエンタープライズが壮絶かつ容赦なく撃墜される急展開!シリーズの顔とも言える宇宙船が、本当にバラバラに破壊されて、絶望感もMAX…

本作の主要な舞台は、墜落するエンタープライズから脱出したクルーが降り立った惑星アルタミド。そのため、地上での銃撃戦&格闘といった、全体的に砂ボコリっぽいアクションがメイン!

そんな中で活躍するのが、新キャラクターのジェイラ。扮するのは、『キングスマン』(2014年)にて義足の殺し屋・ガゼルを演じて文字通りのキレッキレ(本当に斬る)アクションを魅せた、ソフィア・ブテラ!

ジェイラは、この惑星でたったひとりで生き抜き、棒術で戦い、メカにも強い自立したヒロイン…という、『スター・ウォーズ』で言うと『フォースの覚醒』(2015年)のレイのようなキャラクター。特徴を挙げてみるとそのまんまに見えるな!

このジェイラは格闘術はもちろん、ホログラム技術を使った分身の術を使って敵を一網打尽にしてしまうという、まるで「NARUTO -ナルト-」かのような技も駆使!

そして地上戦だけではなく、クライマックスにはもちろん宇宙空間でのバトルも!宇宙ステーションという舞台設定を活かしたトリッキーなドッグファイトあり、大爆発ありと、これでもかと見せ場がぎっしり!

変動する重力の中での格闘戦や、転送、ホログラムといった「スタートレック」の世界観を存分に活かしたアクションは、J・J・エイブラムスによるダレ場のないスピード感はそのままに、『ワイルド・スピード』シリーズを4作撮ったジャスティン・リン監督にバトンタッチしたことでさらに磨きがかかっています。

カークがバイクで大暴れするシーンは、まさに『ワイルド・スピード』的なアクションに「スタートレック」のSFガジェットを組み合わせた、本作ならでは見せ場!

仲間のために。エンタープライズクルーは「ファミリー」だ!


スター・トレック BEYOND メイン


(C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


惑星アルタミドの各地に散り散りに上陸したクルーたちはそれぞれ2人組で行動しながら、そのまま敵に囚われてしまった多くの仲間の救出と、惑星からの脱出を目指します。

船長のカークは、広大過ぎる宇宙の開拓という終わりのないミッションにやや疲れ気味。自分の行き先を見失いつつある中で、信頼するクルーと船を一気に失い、自分の信念が揺るがされます。

それでも、仲間だけは見捨てない。絶望的な状況でも、自分を犠牲にして仲間を救おうとするカークの姿勢、そしてクルーのチームワークが発揮されるシーンなど、仲間や絆といった「ファミリー感」が強くなっているのも、ジャスティン・リン監督のエッセンスが強く出ているようです。

また、惑星上で共に行動する各コンビが冒険の最中に交わす会話もウィットに富んでいて笑えます。特にスポック(ザッカリー・クイント)&マッコイ(カール・アーバン)のコンビが最高!ファンにはおなじみの「長寿と繁栄を」、「私は医者だ。~じゃない」の名セリフはもちろん本作にも登場します。

ビースティ・ボーイズの楽曲が、宇宙に鳴り響く!


スター・トレック BEYOND サブ1


(C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.


過去2作の音楽といえば、マイケル・ジアッキーノによる新シリーズのメインテーマと、ここぞという時に使われるオリジナルシリーズのテーマの双方で盛り上げていますが、『スター・トレック BEYOND』ではノリノリのボーカル曲が最高にアガるバトルシーンを演出!

https://www.youtube.com/embed/9-lGBsqVT_4

その楽曲とは、ビースティ・ボーイズの「サボタージュ」!こちらの予告編でも使われています。

本作では、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)か!「マクロス」シリーズか!というような超アツい使われ方で、宇宙にこの曲が鳴り響きます!

ちなみに、この「サボタージュ」は『スター・トレック』(2009年)でも、少年時代のカークが車で爆走するシーンで使われているほか、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年)でもカークの自室で同じくビースティ・ボーイズの「ボディ ムーヴィン」が流れており、カークとビースティ・ボーイズはなにかと縁があります(J・J・エイブラムスはビースティ・ボーイズのファンで、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にもビースティ・ボーイズのアルバム名をもじったキャラクターが登場します)。

また、音楽といえばリアーナが新曲「Sledgehammer」を本作に提供しているのもトピックのひとつ。宇宙の深遠を感じさせるようなこの曲が、本作のエンドロールを飾っています。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!