異例のマスキング処理!塩田明彦監督作ロマンポルノ『風に濡れた女』予告映像

塩田明彦監督がロマンポルノに挑んだ最新作『風に濡れた女』(R18+)の本予告ならびにポスタービジュアルが解禁となった。

塩田明彦監督作ロマンポルノ『風に濡れた女』予告解禁


かつて劇作家として知られた柏木高介(永岡佑)は、今では世捨て人のような暮らしを送っている。ある日の昼下がり、港でたたずむ高介の目の前を、自転車に乗った女が通りすぎ海に突っ込んだ。全身を濡らして陸にはい上がって来た女は、おもむろに上着を脱ぎ「今晩泊めてもらえない?」と話しかけてくる。その不思議な女は、汐里(間宮夕貴)。高介は何も見なかったふうを装い、拾ったアンティークの椅子を乗せたリアカーを引いてその場を去ろうとするが、汐里は野良犬のようにまとわりつき追いかけてくる。高介に泊める気がないことを理解した汐里は「アンタは私にロックオンされたんだ。逃げられると思うなよ」と捨てゼリフを残し去っていった。翌日、高介がコーヒー豆を買いに寄ったいきつけのカフェで、ウェイトレスとして働く汐里と出くわす。奇妙な出会いをしたばかりにも関わらず、懐かしそうに近寄ってきた汐里は、カフェの店長(テイ龍進)を体でてなずけ、店長の別居している妻の洋服を着て平然と働いていた――

塩田明彦監督 風に濡れた女 日活ロマンポルノ2



映画『風に濡れた女』は、2016年で製作開始から45周年を迎え、50周年に向けて始動した「ロマンポルノリブートプロジェクト」の一環で製作された作品。欲を捨てたはずの男と、欲に純粋な女が巻き起こすオフビートな笑いと、本能むきだしでヒートアップする男と女のバトルを軽妙に描く。

「ロマンポルノリブートプロジェクト」は塩田明彦監督のほか、白石和彌監督、園子温監督、中田秀夫監督、行定勲監督ら第一線で活躍する監督陣が、完全オリジナルの新作を28年ぶりに撮りおろすことでも話題になっている。

塩田明彦監督 風に濡れた女 日活ロマンポルノ2



主演を務めるのは間宮夕貴と永岡佑。過去から逃げるように山小屋で暮らす高介を永岡佑が、生命力を持て余し野性味溢れる魅力を放つ汐里を間宮夕貴が演じる。本作は、第69回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門へ招待され、若手審査員賞を受賞。ロマンポルノ作品として国際映画祭のメインコンペへ招待されたのは本作が初めて。ロカルノを皮切りに、エトランジュ映画祭、アジア最大級の映画祭である釜山国際映画祭など現在も数々の海外映画祭で上映されている。

このたび本作の予告映像が解禁となった。

解禁となった映像は、ロカルノ国際映画祭で上映された仕様。国内宣伝では予告を上映する作品を選べないため、マスキング処理を施し、映倫審査でG指定となった予告編となっている。



映画『風に濡れた女』は、2017年12月17日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

風に濡れた女 ポスター


(C)2016日活

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