乃木坂46 能條愛未が語る『桐島、部活やめるってよ』の魅力 前編
乃木坂週刊映画、今回は能條愛未さんに映画『桐島、部活やめるってよ』の魅力を語って頂きます。
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映画『桐島、部活やめるってよ』、作品概要
田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。
監督
=吉田大八
出演
=神木隆之介(前田涼也)
=橋本愛(東原かすみ)
=大後寿々花(沢島亜矢)
=前野朋哉(武文)
=清水くるみ(宮部実果)
=山本美月(梨紗)
=松岡茉優(沙奈)
=落合モトキ(竜汰)
=浅香航大(友弘)
=東出昌大(菊池宏樹)
見たきっかけ
同級生の松岡茉優が沙奈という役で出演しているので、それがきっかけになりました。
学園ものは元々大好きですし、ネタバレしない程度に映画の魅力も聞いていたのでかなり期待していました。
見てみると、他の学園ドラマとは全く異なる、今までに見たことのない映画になっていました。映画の構成や展開は冒頭から予想外で、「いったいどうなっちゃうんだろう?」とその世界に入り込みました。
映画が終わった後には映画のことだけでなく、私自身の高校生活を思い返したりもしました。とても深く、心に突き刺さる映画でした。
あまりに「ありえる」高校生活が描かれる
衝撃的な展開の映画でありながら、描かれているのは驚くほど日常的な高校生活でもありました。授業の様子、お昼休みの様子、生徒たちの所作など。本物の学園生活を見ているような錯覚に陥りました。
そこにいる生徒たちも「クラスに一人は絶対いる!」と思える生徒だらけ。私自身、自らの高校生活を思い出さずにはいられないほどでした。
スクールカーストについても、「こういうのってあるよなあ。」というリアルさがありました。
映画では衝撃的なイジメや事件などは一切起きません。クラスの中心にいた人気者の桐島くんが部活をやめることで起きる波紋を描きます。だからこそ、リアルな高校生活だと思うことができるのかもしれません。
実は「桐島」は出てこない。
私はこの映画を見る前まで、主役を演じる神木隆之介さんが桐島役だと思っていました。神木さんが演じる主人公が部活をやめることで色々騒動が起きる話かなと。勝手ながらそう思っていました。
実際神木さんが演じるのは前田という役。しかも、高校生活では桐島から一番離れた関係の役どころなのです。
では桐島は誰が演じているのかと言うと、何と出てこないのです。途中それらしき人物の影は出ますが、顔が映ったり喋ったりするシーンは一切無いのです。
それだからこそ、驚きの展開が続く物語の中でその桐島を私たちは勝手に想像していきます。それがまたこの映画の面白いところでもあるのです。
次週も引き続き『桐島、部活やめるってよ』について語って頂きます。物語の核心やクライマックスについても語って頂きますので、是非『桐島、部活やめるってよ』をこの1週間でチェック頂き、次週をお待ち頂ければ幸いです。
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(構成:シネマズ編集部/撮影:鶴田真実)
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