2016年11月05日

「リア充は本当にリア充なのか?」、乃木坂46 能條愛未が語る『桐島、部活やめるってよ』の魅力 後編

「リア充は本当にリア充なのか?」、乃木坂46 能條愛未が語る『桐島、部活やめるってよ』の魅力 後編

■乃木坂週刊映画

乃木坂週刊映画、今回は能條愛未さんに映画『桐島、部活やめるってよ』の魅力を語って頂く後編です。

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前回までの映画記事


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映画『桐島、部活やめるってよ』、作品概要


桐島、部活やめるってよ



田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。

監督
=吉田大八

出演
=神木隆之介(前田涼也)
=橋本愛(東原かすみ)
=大後寿々花(沢島亜矢)
=前野朋哉(武文)
=清水くるみ(宮部実果)
=山本美月(梨紗)
=松岡茉優(沙奈)
=落合モトキ(竜汰)
=浅香航大(友弘)
=東出昌大(菊池宏樹)

自分を語りたくなる映画


この映画の登場人物は、個性溢れる生徒ばかり。映画を見た後、「自分は高校の時、このキャラクターだったな」と、映画と自らの高校生活を繋げて語りたくなります。実際私もそのように感想を言い合った思い出があります。

映画はとても面白いのに、見た人それぞれが自分の事を語り出すという映画。これからご覧になられる方にはイメージが湧きにくいかもしれませんが、見ればきっとわかります。自らを語りたくなること間違いなしです。

ちなみに私は、友人の松岡茉優が演じていた沙奈のポジションが一番近かったかなと思います。「クラスで一番目立つ子の隣にいる子」という位置付けだったり、自分自身を等身大よりも良く見せたり、強がって振る舞ったりと。

沙奈は映画の中で弱さを見せませんが、心の中では色々と葛藤していたのだろうなと思いました。

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リア充は本当にリア充なのか?


東出昌大さんが演じた宏樹という生徒。長身で、イケメンで、スポーツ万能、彼女持ち。何をとっても非の打ち所がないリア充高校生です。

しかし、映画が進むにつれて「リア充は本当にリア充なのかな?」と疑問を持ちました。きっと宏樹自身は部活や将来のことに不安を抱いていて、周りからの印象とのギャップに悩まされていたのでしょう。

映画のクライマックスで神木隆之介さん演じる前田にカメラを向けられた時、彼も私たち見ている側も彼の本音を知ることになります。カメラを向けられ、「自分は何者なのか」を問われた瞬間、全てが音を立てて崩れたようにも思えました。

人間の心情って本当に複雑で難しいなとこの宏樹を見て思いました。

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何度見ても噛み締めたくなる映画


この映画は他の学園映画とは全く異なる映画で、構成も独特でとても面白いものです。

同時に自分の高校生活を思い出して語りたくなったり、学生の本質を突いてきたりと、様々なことを考えさせてくれる映画でもあります。

究極的に言うならば、噛み締めたくなる映画なのかなと思います。映画を噛み締めて、悩んだりもしながら、人生にプラスの影響を様々与えてくれる映画だとも思います。

是非みなさんもこの映画を見て、自らの青春時代を思い返してみてください。

『桐島、部活やめるってよ』、おすすめです。

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(構成:シネマズ編集部/撮影:鶴田真実)

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