映画コラム

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2016年11月11日

『紅の豚』ポルコはなぜ豚になったのか?その疑問を解き明かす5つの事実

『紅の豚』ポルコはなぜ豚になったのか?その疑問を解き明かす5つの事実


3.ジーナと恋仲にならないため?



ジーナは3回も飛行艇乗りと結婚しましたが、その相手はみんな死んでしまったため「もう涙も枯れちゃったわ」と語っていました。

同じく飛行艇乗りのポルコは、そんなジーナを見かねて、自分が豚という醜い姿となることで、自分はジーナとは恋仲にはならない、もうジーナを悲しませたりはしないと考えていたのかもしれません。

しかし、そのポルコの目論見は外れていたようです。ジーナは、もし自分がいるときにポルコが庭に現れたら、今度こそ愛するという“賭け”をしていました。



しかも、カーチスと決闘をしていたポルコに、ジーナは「あなた、“もう1人”女の子を不幸にする気なの?」とも言っています。
豚になろうが人間のままだろうが、ジーナはポルコを愛していたんですね。

そういえば、フィオもまったくポルコの見た目が醜いなんて思ってはいなさそうでしたし、序盤にポルコは観光艇に乗った女性から黄色い声援を送られたりしていました。

マンマユート団のみんなやカーチスがポルコのことを“豚”と呼ぶのも、なんとなくですが、悪友のつけたあだ名のような親しみやすさを感じます。ポルコの豚の姿を本気で忌み嫌っている者などいないというのも、『紅の豚』の素敵なところです。

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© 1992 Studio Ghibli・NN

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