インタビュー

2016年11月17日

伝説の映画「狂い咲きサンダーロード」完全復活イベントは、奇跡の連続!

伝説の映画「狂い咲きサンダーロード」完全復活イベントは、奇跡の連続!



ついに36年振りに、高画質でスクリーンに蘇った「狂い咲きサンダーロード」。
全く色褪せることのないまま、爆音とスピード、それに熱狂の中で上映は終了!
まだ興奮の冷めない観客の拍手の中、皆さんお待ちかねの、当時のスタッフによるトークショーが開催されました。

狂い咲きサンダーロード13



狂い咲きサンダーロード14



まずは司会の緒方明監督の紹介により、石井岳龍監督、当時の撮影担当である笠松則通氏、PANTAさんが登場!
(石井監督の隣の席が何故空いてるのか?その答えは後で判明します)

狂い咲きサンダーロード15



そしてなんと、出演者をエスコートするかの様に壇上に登場したのは、劇中の戦闘服を装着した動く仁さんじゃないですか!
(劇場ロビーに展示されていた物を運び出したのは、実はこの粋な演出のためでした)

そして、実は更にスペシャルなゲストがこの日は登壇しました。

狂い咲きサンダーロード16



芸能界の「狂い咲きサンダーロード」ファン代表として、お笑いタレントの永野さんが登場!
例の独特の動きで一気に会場を盛り上げます!

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当時の撮影が如何に過酷だったかのエピソードが披露される中、永野さんお得意のネタ、「ピカソより〜、仁さんがスッキ〜!」が飛び出して、会場大満足!

そして、ここで司会の緒方明監督から、サプライズ・ゲストの紹介が!
そう、やはり「狂い咲きサンダーロード」のイベントには、PANTAさんとこの人が揃わないと納得いきません。呼ばれて登場したのは、このビッグアーチスト!

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本作の美術と音楽を担当された、泉谷しげるさん、その人がなんと登壇!これは全く事前に告知されていなかつたので、会場は大興奮!
なお、このイベント、実は当日の撮影・録画がOKとなっていたため、会場のファンはこのチャンスに一斉に撮影開始。
以前にも記事で書きましたが、最近増えているこの傾向、是非今後も定着して欲しいと思います。

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石井岳龍監督と、撮影当時の思い出や裏話を語るはずが、話の内容が次第に某大御所ロックンローラーの暴露話になって行き、登壇した皆さんも爆笑の渦に。
オープニングの暴走族の集合場所のセット装飾は、何と泉谷さんが一人でやられたとか!さすが、高校大パニックの時から石井監督に注目していて、「狂い咲きサンダーロード」も自分からやらせてくれ、と名乗り出ただけあって、本作への思い入れが伝わって来るエピソードでした。

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これだけのスタッフやキャストの思いが込められているからこそ、公開から36年が経過した今でも、こうしてファンに愛されているのでしょう。

そんな中、司会の緒方監督からの衝撃の一言が!
劇中で強烈に記憶に残る登場人物、あのジャンキー小学生の小太郎を演じた大森直人さんが、なんと今日客席に来ているとのこと。

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壇上から呼ばれて立ち上がった大森さんの服装が、なんと劇中の衣装そのまま!何でも今日のために用意されたそうで、更に本作でも特別出演されている、あの「戦争の犬たち」に主演された飯島洋一さんも客席に!

残念ながら石井監督にお会いするために、上映終了後直ぐ地下の控室に案内されたので、お二人にお話を伺ったり写真を撮ったりすることは出来なかったのですが、まさか客席に当時の出演者の方たちがいて、一緒に見ていたとは!
本当にこの日の上映は、映画の神様に祝福された夜だったのだな、そう思わずにはいられませんでした。

そして、最後のサプライズとしてスクリーンに映し出されたのが、皆が待ちに待っていたこのニュースでした。

狂い咲きサンダーロード28



そうです、12月10日よりシネマート新宿において、レイトショーでの劇場公開が決定!

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更に東京だけではなく、大阪・シネマート心斎橋でも12月17日(土)からレイトショー上映が行なわれるとのこと。
一回だけのイベント上映に終わらず、こうして念願の一般公開が実現し、この時代を越えた傑作が一人でも多くの観客の眼に留まる機会が増えたことは、ファンの一人として非常に嬉しいニュースでした。

さてイベント終了後、今回の取材に同行した俳優の板橋駿谷くんと一緒に、控室の石井岳龍監督を訪ねて来ました。
板橋くんは、石井岳龍監督の作品「ソレダケ」に出演しており、お二人にとっても久々の再会となったようです。

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今回控室に石井監督を訪ねた理由、それは映画を観て、どうしても石井監督にお尋ねしたかった質問があったからです。
その質問とは、本編中で小林稔侍さんが演じるスーパー右翼たちが登場する際、BGMが昔のヒーロー番組の主題歌(少年ジェットや、まぼろし探偵などの主題歌)なのは、何故か?ということでした。

石井監督のお答えは、しばらく考えてから「いや、そういうのがよく流れてるから・・・」というものでした。
確かに自分も、普段街宣車から流れる独特の歌を聴いて、「あ、巨人の星の主題歌っぽい」と感じてましたので、その点は非常に納得できるものがありました。あるいは、大人でありながら子供の頃の様なヒーローごっこをやっている、そんな皮肉も込められているのかも知れません。

今回、劇場での一般公開が決定したということで、是非多くの方々に劇場に足を運んで頂いて、この作品を聞いたことの無い世代の方にも、時代の熱を感じて頂ければと思います。
一度でも見たら、間違いなく主人公の仁さんの雄姿にハマることは確実の本作、全力でオススメします!

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(取材・文:滝口アキラ)

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