ソファーに寝転がりながら楽しめる〜一緒に歌いたいミュージカル映画6選〜

映画館を出ても、さっき聴いていたテーマソングが頭から離れないことってよくありますね? 思わず歌ったり、サウンドトラックを探したり…やはり映画の半分は音楽で決まると言っても過言ではないでしょう。とある作品によっては、映画の90%は音楽が決まる場合もある。つまりミュージカル映画のことです。


というわけで今回はオリジナルソングとメジャーバンドのカバーを含めて、素敵なサウンドトラックを楽しめる映画を6選ご紹介します。

1:『アクロス・ザ・ユニバース』


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タイトルだけで音楽を予想できる人は少なくないでしょう。その音楽とは、もちろんビートルズ! 『アクロス・ザ・ユニバース』がビートルズの代表的な楽曲33曲を用いながらイギリス人男性とアメリカ人女性のラブストーリーを描きます。とてもシンプルな物語ですが、1960年代アメリカにおけるベトナム戦争やその反戦運動、性の革命、アートとロックのへの情熱などのテーマがこの映画の面白さを決めます。ビートルズのファンでなくても120%楽しめる傑作です。

2:『ムーラン・ルージュ』


ムーラン・ルージュ (字幕版)


バズ・ラーマン監督によるミュージカル映画。パリに実在するキャバレー「ムーラン・ルージュ」を舞台に、女優志望の踊り子サティーン(ニコール・キッドマン)と貧乏な若い作家クリスチャン(ユアン・マクレガー)の無理な恋愛を描く素敵な作品です。デヴィッドボウイ、マドンナ、エルトン・ジョンなどの有名な曲を歌う登場人物の喜劇と悲劇に心が奪われるはず。ちなみ、ニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞にノミネートされるほど豪華な主演を務めました。

3:『ONCE ダブリンの街角で』


ONCE ダブリンの街角で (字幕版)


アイルランド映画『ONCE ダブリンの街角で』もラブストーリーですが、愛よりもむしろ音楽で結ばれるアイルランドの男性とチェコ系移民の女性の物語です。ダブリンのストリートで演奏していた彼の自作の歌に心を動かされた彼女、彼女のピアノにほれ込んだ彼。この出逢いから感動的なメロディーを生む2人のセッションが始まります。最初は全米2館だけの上映館だったものの、口コミのおかげで140館まで拡大し、『Falling Slowly』で第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞しました。

4:『FRANK フランク』


FRANK フランク(字幕版)


今まで紹介した映画とは雰囲気はまったく違う『FRANK -フランク-』。ロックスターを夢見るジョンは、ある日インディバンドのメンバーに出逢い、キーボード奏者として誘われる。メンバーたちはそれぞれ強い個性をもっていますが、とりわけリーダーのフランクが目立ちます。なぜなら、彼はずっと謎の被り物を使って、食事のときもシャワーのときも頭からそれを外さないからです。圧倒的な音楽的才能を持つフランクと音楽世界のスターになりたいジョンは一緒に舞台にあがるとどうなるのでしょうか?
『FRANK -フランク-』は1980〜90年代にイギリスで人気を集め、カルト的な存在となっていたコメディキャラクター、フランク・サイドボトムの「中の人」クリス・シーヴィをモデルにした異色コメディです。あくまでもフィクションですが、当時フランクのバンドでキーボードを担当していたジョン・ロンソンの回顧録に基づいています。

5:『ロッキー・ホラー・ショー』


ロッキー・ホラー・ショー (字幕版)


ミュージカル映画といえば忘れてはいけないのは『ロッキー・ホラー・ショー』ですね! キャッチーな曲や溢れるヒューモアのおかげでカルト映画となったのです。R・オブライエン作のホラー・ミュージカル舞台劇の映画化作品で、1975年のものとはいえ非常に現代的なストリーです。婚約したばかりの若い二人ジャネットとブラッドは、激しい雷雨の中車が壊れ、古城に雨宿りする。しかし、城の主が只者ではない。網タイツにハイヒール濃い化粧の姿では現れるフランクン・フルター博士はトランスヴェスタイトです。しかも、その夜に彼が発明した人造人間ロッキー・ホラーを披露する特別な夜なのです。
映画好きな人に限らず、セクシュアリティを探るこの傑作を見逃してはいけません!

6:『キンキーブーツ』


キンキー・ブーツ (字幕版)


最近日本の劇場でミュージカルが公演されて脚光を浴びた『キンキーブーツ』。主人公のチャーリーが田舎町から離れて恋人とロンドンで新しい人生を始めようとするが、父親の突然の死により、倒産寸前の靴工場を相続することに。従業員を解雇するしかないと諦めたときに彼がドラッグクイーンのローラと出逢い、彼女からインスピレーションを得る。そしてドラッグクイーン用のセクシーなブーツを作り始めます。
ローラの歌声や彼女のドラッグクイーンショーに心を奪われるでしょう。特に、クライマックスシーンのファッションショーは一生忘れないはず!

まとめ


劇場で味わえる感動とはまた違いますが、たまにはソファーに座ってミュージカル映画を楽しんではいかがでしょうか? 家なら恥ずかしがり屋な方も一緒に大きな声で歌えて、改めて「映画がいいな」と感じられるかもしれません。

(文:グアリーニ・ レティツィア)

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