乃木坂46 能條愛未 映画『アメリカン・ビューティー』で思わず涙したシーンとは?
乃木坂週刊映画、今回はアカデミー賞受賞作品『アメリカン・ビューティー』についての最終章。能條さんに『アメリカン・ビューティー』の真の魅力について語って頂きました。
※今回のコラムは『アメリカン・ビューティー』の結末について触れています。映画をご覧になられていない方は閲覧にご注意ください。
前回までの記事
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「レスターが殺されたのは悔しい」
この映画の俳優陣の演技ではやはり主役を演じたケヴィン・スペイシーさんが素晴らしいなと思いました。
レスターはこの映画で3つの顔を見せています。
1:ダメ親父としての一面
2:色男の一面
3:父親の一面
ダメ男から色男に変わっていく様、それぞれの個性的な演技はとても魅力的でした。また、最後にふと見せる父親の顔が印象的でした。
アンジェラから真実を告げられた瞬間、レスターはこの映画で一度も見せたことのない優しい父親の一面を覗かせます。
アンジェラは自分の娘ではありませんが、恋愛感情を抱いていた自分からふと我に返ったのでしょう。ダメ男全開で何年もいたレスターが一周回って昔見せていたであろう優しい父親像を取り戻した瞬間なんだなと思いました。
その後家族について回想し、写真を見て笑顔を浮かべたレスター。色々あったけど、我に返り優しさを取り戻し、幸せを感じているんだなと思いました。
私はこの一連のシーンで思わず涙してしまいました。最後の最後に見せたレスターの優しさに胸を打たれてしまったのだと思います。
だからこそ、その後殺されてしまって、正直悔しいなと思いました。それくらいレスターに感情移入してしまったようです。
お父さん世代にも、私のような20代女子にもオススメ
この映画はどの登場人物に感情移入するかで見方や印象がだいぶ変わると思います。
あらゆる人にオススメしたい作品ですが、お父さん世代の方には特にオススメしたいです。娘さんがいるお父さんは特に感情移入すると思います。
反抗的な娘ジェーンに自分の娘を重ね合わせたりするかもしれません。ジェーンと対象的なアンジェラに自分の娘を重ねることもあるでしょう。
是非ご覧になって頂きたいです。
また、私はこの映画をとても堪能したので、若い女の子にも是非見てほしいです。そして、ジェーンやアンジェラに共感できるか考えてみてほしいです。
あまり見なかった洋画
私は普段邦画を多く見ますが、今回深い映画である『アメリカン・ビューティー』を見て、「何で今まで洋画を多く見てこなかったんだろ?」と素直に思いました。
「邦画だから」、「洋画だから」と垣根を勝手に作ってしまっていましたが、これからはその垣根を取っ払って素敵な映画ともっともっと出会っていきたいなと思いました。
以上で『アメリカン・ビューティー』についての語りは終了となります。次回もどうぞお楽しみに!
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(取材・構成:シネマズ編集部/撮影:HIRO SATO)
能條愛未 プロフィール(Ami Noujo Profile)
能條愛未
1994年10月18日 神奈川県生まれ 血液型 A型
乃木坂46 一期生メンバー
月に10本は必ず見るというほどの映画好き。
映画、舞台と女優としての活動の場をひろげるほか、バラエティーでも持ち前のセンスで活躍中。
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