映画コラム

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2017年04月04日

バットマンになることが夢だったオレ、『レゴバットマン ザ・ムービー』に大歓喜

バットマンになることが夢だったオレ、『レゴバットマン ザ・ムービー』に大歓喜


バットマニアも大満足のオマージュネタが満載!


バットマンファンといえば、『レゴバットマン ザ・ムービー』には歴代のバットマンネタが詰め込まれており、ファンは大歓喜すること間違いなし!

60年代のTVドラマ版「怪鳥人間バットマン」から「ダークナイト・トリロジー」、そして『バットマン vs スーパーマン』までの過去作品を網羅。これらの過去作がレゴで再現されるシーンも!

「怪鳥人間バットマン」は特にネタにされており、敵にパンチがヒットした時の効果音をマンガのような擬音で表現するネタや、『バットマン オリジナル・ムービー』(1966年)でバットマンが持って右往左往した爆弾、さらに「サメスプレー」など定番ネタが盛りだくさん!

このほか、主にコスチューム周りでの「バットマン」シリーズへのオマージュをいくつかご紹介!

●アルフレッドが着用するのは60年代のTVドラマ版「バットマン」のコスチューム。
●ロビンは本作の中で、原作通りナイトウィングのコスチュームを着用。
●TVアニメシリーズ「バットマン・ザ・フューチャー」のコスチュームも登場。
●トゥーフェイスの声を演じているのは、『バットマン』(1989年)でのハービー・デント役のビリー・ディー・ウィリアムズ。


これを楽しめるのも、物知りな大人のオタクだからこそだ!



© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.



ヴォルデモートが!キングコングが!空前絶後のクロスオーバーが見られるのは、『レゴバットマン ザ・ムービー』だけ!


バットマンファンだけではなく、大人の映画ファンも本作を必見であるポイントは、子どもがオモチャで遊ぶようにレゴの世界観の自由さを活かして、「バットマン」シリーズ以外の映画の敵キャラクターも大挙登場すること!

レゴの街を、キングコングがぶっ壊しまくる!バットマンの行く手を、『ハリー・ポッター』のヴォルデモートと『ロード・オブ・ザ・リング』のサウロンというファンタジー界の二大最強悪役が立ちはだかる!

以下の悪役キャラクター達がドリームチームを組んでバットマンたちと戦うぞ!ワーナーチャンピオンまつりだ!

●クラーケン、メデューサ(『タイタンの戦い』/1981年)
●骸骨剣士(『アルゴ探検隊の大冒険』/1963年)
●グレムリン(『グレムリン』シリーズ)
●ヴォルデモート(『ハリー・ポッター』シリーズ)
●エージェント・スミス(『マトリックス』シリーズ)
●ダーレク(「ドクター・フー」シリーズ)
●西の悪い魔女、空飛ぶ猿(『オズの魔法使』/1939年)
●ヴェロキラプトル、ティラノサウルス・レックス(『ジュラシック・パーク』/1993年)
●サメ(『ジョーズ』/1975年)
●ギルマン(『大アマゾンの半魚人』/1954年)
●サウロン(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)
●キングコング(『キングコング』シリーズ)


昔の映画が多いから、こちらも大人のオタクだからこそ楽しめるのだ!

ちなみに明言はされていないが、ワーナー・ブラザース作品なので、キングコングとともに暴れている怪獣はゴジラ(『GODZILLA ゴジラ』/2014年)という可能性も……キングコングとゴジラが激突する実写映画シリーズ「モンスターバース」よりも早い競演かも知れない!

子どもの心を忘れない、すべての大人に
レゴが話題のこの春、必見の一作


バットマンに憧れた幼稚園児も、やがて大人になって自分の家族を作り、いまや子どもがその側に。レゴで遊びはじめる日も、もう少しかも。そう、家族がいることで大変なことがあっても、子どもは最高の相棒なのだ。

残念ながら大富豪にはなれなかったのでバットマンの夢は叶わなかったが、少年の肩にコートをかけ、「世界はまだ終わりじゃない」と勇気付けてやるような大人になりたいと思っている。

名古屋に「レゴランドジャパン」もオープンし、この春はレゴが話題。『レゴバットマン ザ・ムービー』は、大人になったらバットマンみたいなヒーローになりたい子どもはもちろん、かつて子どもだったすべての大人が必見の一作なのだ!

(文:藤井隆史)

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