『ジェーン・ドウの解剖』全編全裸の主演女優!美しすぎる死体の謎とは?



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松竹が配給する「SHOCHIKU EXTREME SELECTION」の第一弾にして、そのインパクトのあるポスタービジュアルでも話題のホラー映画、『ジェーン・ドウの解剖』が、5月20日より新宿シネマカリテにおいてロードショー公開された。

今回鑑賞したのは公開初日の最終回。都内では単館ロードショーとなるだけに、場内はほぼ満員の盛況振り。

公開直前のシネマトゥデイのアクセスランキングでも見事1位を獲得するなど、観客の関心度の高さが伺える本作。今回、かなりの期待度で鑑賞に臨んだその結果は、果たしてどうだったのか?

予告編

ストーリー


バージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する。




リアル過ぎる解剖シーン!美しすぎる死体「ジェーン・ドウ」の秘密とは?



とにかくコワい!Jホラーの特徴である「見せない恐怖」と、アメリカンホラーの「ショック演出」を上手く取り入れながら、本作は予測の付かないラストまでノンストップで突き進む!

あまりに美しすぎる、まるで眠っているかの様な女性の死体。死因調査のために行われた解剖の過程で明らかになる、予想外の様々な驚愕の事実!

謎の死体に隠された衝撃の秘密を探る、一種のミステリーとしても楽しめる本作だが、これからご覧になる方のためにも、これ以上のネタバレは一切書かない方が良いだろう。
ただ、本作での死体の解剖描写は実に生々しく、見ていてちょっと気分が悪くなる可能性もあるので、女性の方や気の弱い方は、ちょっとご注意を。

実は自分も、医学学校時代に2度遺体解剖を行ったことがあるのだが、ここまで生々しくは無かったとだけ言っておく。

ちなみに、タイトルにある「ジェーン・ドウ」とは、男性の身元不明者を意味する「ジョン・ドゥ」の女性バージョンの呼び名のこと。(映画「セブン」で、自首してきた犯人が名乗った名前が「ジョン・ドゥ」だったのを、覚えているだろうか?)



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ネットでも軒並み高評価の本作。ちなみに元ネタはあのSF映画って本当?


映画鑑賞後の感想やレビューを見ていて気になったのが、本作を見て『エイリアン』と『遊星からの物体X』を思い出した、という物が多かった点。多分、終盤のある展開には『エクソシスト』を思い出された方もいるのでは?

とはいえ、脚本・演技・演出・音楽が良い方向に相互作用し、途切れることの無い恐怖と緊張をスクリーン上に表現してくれる本作は、何の心配も無く劇場に見に行ってOKな作品だ。

『死霊館』や『インシディアス』に負けない怖さ!との声も多い本作だけに、ここは是非怖いシーンが早送り出来ない映画館で、鑑賞されてみては?

最後に


上映時間86分という、最近の映画が軒並み2時間を越える長編化傾向の中では、中篇と呼べるほどのタイトな時間で見事にまとめられた本作。

日本ではあまり馴染みの無い俳優が出演しており、一見地味に見える本作だが、主演に『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュを配するなど、メインの出演者二人と死体という、限定された状況で話が展開しながらも、緊張感と恐怖が最後まで途切れることなく続くのは、こうした実力派キャスト陣の起用のお蔭とも言える。

とにかく、都内単館ロードショーで公開しておくには、あまりに惜しい本作!連日満員で中々見ることが出来ない、との声も聞こえて来るだけに、是非ともより多くの劇場での続映を願って止まない。

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(文:滝口アキラ)

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