映画コラム
斎藤工主演『不良少年3000人の総番』は『昼顔』鑑賞後の気分転換に最適!
#Tags
斎藤工主演『不良少年3000人の総番』は『昼顔』鑑賞後の気分転換に最適!
今回は新作映画ではなく、ある旧作映画を紹介することにしよう。
現在絶賛公開中の映画『昼顔』。本作で女性観客のハートを鷲づかみにした斎藤工が、2012年に主演した不良アクション映画、それがこの『不良少年3000人の総番』だ。
『昼顔』の物静かな教師像とは180度違い、オールバックに学ラン姿の斎藤工が、総番長の座を賭けて殴る蹴る、ケンカに次ぐケンカを繰り広げる本作!
『昼顔』放送の実に2年前、斎藤工の本格的ブレイク前の作品だけに、これこそ女性のファンにとって意外で新鮮な作品と言えるのでは?
そう、正に今だからこそ見返す価値がある映画「不良少年3000人の総番」、果たして気になるその内容とは?
予告編
ストーリー
3,000人の全校生徒のうち半分がツッパリという東陽工業高校に通う千藤鷹也(斎藤工)は、親友の菱川晃希(窪塚俊介)らと共に他校の不良たちとけんかばかりしていた。しかし、あることで3年生の番長グループに目を付けられた千藤は、彼の追い落としを狙う番長グループの思惑により“総番(アタマ)”の座を懸けた勢力争いに巻き込まれていく。
本格的ブレイク前、学ラン姿の斎藤工が殴る蹴る!
斎藤工の本格的ブレイク直前、正に試行錯誤の時代の貴重な主演作品として、今ではお宝と化している本作。
元暴走族リーダーである遠藤夏輝による自伝的小説、「東京不良少年伝説」を映画化した本作は、1970年代が舞台。そのためか、80年代に一世を風靡した「ビーバップ・ハイスクール」や、現代の「クローズZERO」とはまた違って、より狂暴でハードな内容となっている。
とにかく、本作でのアクションは迫力が違う!
映画の冒頭、いきなり4人の不良を一瞬で片付ける斎藤工のアクションは、後の「HIGH&LOW THE RED RAIN」での雨宮兄弟を予感させるに充分。
見れば判る通り、ある程度は実際に「当てている」ので、頭突きや膝蹴りの重さや痛さが観客に伝わって来るのが実にリアル!
「昼顔」ファンだけでなく、男性のアクション映画ファンにも充分満足して頂ける作品なので、正に休日にカップルで鑑賞するには最適な作品だと言える。
ただ一つ、残念ながら主演の斎藤工を始め、出演者が全員高校生には見えない・・・のが難点とも言えるが、何より主演の斎藤工のカッコよさを楽しむに最適の映画なので、全力でオススメします!
最後に
「昼顔」鑑賞後のネットでのレビューや感想を見ると、「ラストの衝撃にしばし呆然・・・」や、「鑑賞後、しばらくダメージが抜けなかった」など、その衝撃の展開に、鑑賞後も中々抜け出せない方が多かった様だ。
テレビシリーズの展開を期待して映画版「昼顔」を鑑賞し、残念ながら違和感を持たれた方や、逆に映画版に感情移入し過ぎて、気分が落ち込んでしまった方。実はそんな方々にこそ、ぜひこの「不良少年3000人の総番」を鑑賞することをオススメしたい。
「ひょっとして、あの静かで理知的な北野先生も、学生時代はこんなだったかも?!」そう考えるだけで、ちょっとテンションが上がる気がしないだろうか?
更に、上戸彩主演映画「インストール」と合わせて鑑賞すれば、「あの二人の高校生時代は、こんなだったかも?」そんな妄想まで楽しめて、非常に面白いのでは?
ちなみに「インストール」には、子役時代の神木隆之介くんも出演しているので、その辺りも是非お見逃し無く!
■このライターの記事をもっと読みたい方は、こちら
(文:滝口アキラ)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。