『スーパー戦隊』シリーズに登場する「女性戦士コンビ」とその魅力とは?
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【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会 第9回】
女性の2人組は?と聞いて思い浮かべるのは誰ですか?
僕はやっぱりPUFFYです。少し上の世代だとWink、さらに上はピンクレディとかが出てくる感じでしょうか。
こういう話題が出た時に必ずあがるのが、どっち派?という話題です。これで盛り上がった経験、皆さんもあるかと思います。
この話題で盛り上がるのは、しっかりとどっち派かが言えるかどうかが、重要なのではないのかなと思います。
対照的なタイプの違う2人だから好みが分かれ、どこが好きかを共感したり、反論するのがこの話題のミソ。
マナカナ(三倉茉奈・佳奈)さんを話題に出して「どっち派?」と言ったところで、「いや一緒やがな」で終わってしまうわけです。(ちなみに僕はマナ派)
この“どっち派?”というテーマでの話し合い、僕は3歳の頃からやっております。
毎週欠かさず見ていた、スーパー戦隊の女性戦士で議論していたからです。
初めてその話題でトークしたのは、幼馴染みのてっちゃんと『超新星フラッシュマン』の「イエローとピンク、どっち派?」というものでした。
僕は「ピンク=かわいい」みたいな先入観一本でトークバトルに参戦したんですが、同じく3歳だったてっちゃんに、イエローの可愛さを一つ一つ理詰めで説明されて完敗。それからというもの、しばらくはてっちゃんの意見に流される、なんて時期もありました。
しかし、「どっちが好き」とかいくら話したとしても、行き着く先は「両方好き」という結論になります。
ということで今回は、スーパー戦隊シリーズで女性コンビが活躍する回をご紹介させてください。
女性戦士はいつから2人に?
そもそもいつから女性が2人になったのか。
『秘密戦隊ゴレンジャー』からスーパー戦隊シリーズ7作目の『科学戦隊ダイナマン』まで、女性戦士は1人でした。『太陽戦隊サンバルカン』に関しては、女性戦士はゼロ。
初めて女性が2人になったのは、1984年の『超電子バイオマン』からです。
当時は、スーパー戦隊に女性を2人も入れることに反対もあったそうなんですが、実際始まってみると、女性同士ならではの会話や、今までなかった女性の絆も描かれてストーリーにも幅ができ、それが好評を得たため、女性戦士が2人もメンバーに入るというのがスタンダードなものになりました。
魅力的な女性戦士コンビをピックアップ!
僕が思う女性2人スーパー戦隊の魅力は、物語中盤手前ぐらいに入ってくる、男性なしの女性だけで戦う回です。2人の絆が一気に深まることが多く、そこから変身して、画面に収まる2ショットの画は胸にグッとくるものがあります。
『超電子バイオマン』15話「女戦士 炎のちかい」がその元祖と言えるでしょう。
敵を逃してしまったピンクに、「戦士失格」ときつい態度をとるイエロー。しかしピンクの決死の挽回に、それをイエローが認めてからの2人の共闘。かなりアツいです。(ちなみに「バイオマン」だとピンクファイブの桂木ひかる派。)
バイオマンから始まった女性戦士コンビ活躍回は、その後の作品にも影響を与え、数々の良質な回が作られました。そのなかでも、群を抜いて人気が高いのが『特捜戦隊デカレンジャー』17話「ツインカム・エンジェル」です。
おっちょこちょいなピンク・ウメコと、優等生なイエロー・ジャスミンの掛け合いは、放送開始してすぐに人気に火がつきましたが、それを不動のものにしたのがこの17話でした。
器用なジャスミンに憧れを持ってたウメコ。男性陣が敵の罠にはまりピンチに陥った2人。自分の不甲斐なさからジャスミンを頼るも、怒られてしまうウメコ。そこで実はジャスミンもウメコに対して憧れてたことを告げ、2人の絆がグッと深まるところは本当にいいシーンです。(ちなみにデカレンジャーはジャスミン派。でもスワン役の石野真子さんが一番好き。)
他では『侍戦隊シンケンジャー』13話「重泣声」(ちなみに「シンケンジャー」はピンクの茉子派。高梨臨さんが可愛すぎる。)、『海賊戦隊ゴーカイジャー』23話「人の命は地球の未来」(ちなみに「ゴーカイジャー」はイエローのルカ派)とかもオススメ。
そして、最もオススメしたいのが『超新星フラッシュマン』5話「女戦士に御用心」でして、彼らは、フラッシュ星から20年ぶりに帰ってきた地球がわからないことだらけなので、文化を学ぼうと男性女性に別れて行動します。
すると、女性チームの方に敵が現れ、男性陣に応援を要求したところ、新幹線に乗ってしまっていて、名古屋まで降りられないということに。そこで女性陣だけでしのぐという回なんですが、僕はこの回が好きで好きで仕方ありません。是非一度見てみてください。
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そして、2017年7月15日(土)に、いよいよ劇場公開される『パワーレンジャー』。原作の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』では、女性はピンクひとりでしたが、今作では女性が二人になっておりまして、その活躍をスクリーンで見ることができます。(ちなみにパワーレンジャーはピンクのキンバリー派。)
7月15日(土)は劇場へ、ゴーゴーパワーレンジャー!
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
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