特撮向上委員会
『仮面ライダーディケイド』掟破りライダーが起こす衝撃の嵐【篠宮暁の特撮辞典・第9回】
『仮面ライダーディケイド』掟破りライダーが起こす衝撃の嵐【篠宮暁の特撮辞典・第9回】
【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】
“掟破り”とも言える荒業に挑戦した『仮面ライダーディケイド』
2000年の『仮面ライダークウガ』から始まった、平成仮面ライダーシリーズ。
記念すべき10作目は、今までの平成仮面ライダーの世界を旅をし、過去の仮面ライダー達と共に闘い、しかもディケイド自身がその仮面ライダー達に変身することができるというとんでもない設定。
まさに、ライダー祭り。
平成仮面ライダーは、作品が変わるたび常に新しいことに挑戦し、成功させていましたが、「ディケイド」で掟破りとも言える荒業に挑戦します。
昭和にあって、平成になかった…別作品ライダーの共演
昭和仮面ライダーシリーズでは、たびたび過去のライダーが客演で登場し、ファンを沸かせました。
一番最初は、もはや伝説にもなってる1号と2号のダブルライダーの共演。それから、『仮面ライダーストロンガー』終盤での7人ライダー全員登場。『仮面ライダーZX』での10人ライダー勢ぞろい。『仮面ライダーブラックRX』での11人ライダー大集合などなど…戦隊シリーズにはない、レアで豪華な演出をしてくれました。
「RX」は別ですが、それもこれも世界観が統一されていたからこそ、できたサプライズだったんです。
しかし、平成仮面ライダーは、「クウガ」と「アギト」が少しだけかすりこそすれ、作品ごとに世界観をガラリと変えてきました。なので、別作品のライダーとは全く共演することなくやってきてからの「ディケイド」祭りが始まったので、ファンは当時ものすごく驚愕し、そして歓喜の声を上げたものです。
なんでもあり!? 毎週がお祭り騒ぎの『仮面ライダーディケイド』
過去の「仮面ライダー」の世界を巡ると言っても、全く同じ世界に行くことは不可能なので、各ライダーのパラレルワールドに行くんですが、全く別のというわけでもなく、往年のファンをニヤリとさせるシーンや名称がチラチラ出てきたり、当時の演出まで再現してくれたり、世界によっては当時のキャストがそのまま出てきたりと、毎週毎週、興奮冷めやらぬ状態でした。
しかし、平成ライダーの世界を回りきってからどうするのかと思ってましたが、そこから、さらなるサプライズが用意されており、いらぬ心配事を即吹き飛ばしてくれました。
それはなんと、「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」の初共演というサプライズでした。
そこに登場した「スーパー戦隊」は、この連載の一発目でも書かせてもらいました『侍戦隊シンケンジャー』。
「シンケンジャー」が「ディケイド」と共演し、怒涛の興奮をさせてくれました。「仮面ライダー」の枠で見る「シンケンジャー」も最高で、名乗りを「ディケイド」仕様に変えてくれてたりと、サービス満載。
ここまできたら、もうなんでもあり!
もう興奮はピークに達したと思っていたら、まだまだ。僕が「ディケイド」で最も興奮したのは、『仮面ライダーBLACK』と「BLACK RX」の世界です。なんと南光太郎を演じた倉田てつをさん本人が登場し、20年ほどぶりに変身シーンを見せてくれたんです。
さらにさらに、「ディケイド」の設定だから成し得た「BLACK」と「RX」のダブル変身もやってくれて、どんだけサービスしてくれんねん!と目を潤ませたほどでした。
これを見た人と、見てない人とでは、人生の差がかなりでぃっけいど!
「クウガ」から「キバ」まで、一通り見てから見るもよし! お祭り作品ですが、ストーリーとしてもしっかり面白いので、いきなり「ディケイド」から見るもよし!
ちなみに、「アマゾン」の世界も出て来るんですが、そこで「アマゾン」に変身するのは、ヒモキャラが確立されたアレクこと、アレクサンダーさんです。当時から、かなりかっこいいです。
あと余談なんですが、14話の「電王」編でちょっとだけ、僕も出させてもらってます。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです
以前の記事はこちらから
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