2017年12月22日

『コウノドリ』を最終回だけでも見てほしい3つの理由

『コウノドリ』を最終回だけでも見てほしい3つの理由

金曜22時から放送中のドラマ『コウノドリ』が、12月22日放送の11話で最終回を迎えます。これまでの放送を振り返り、本ドラマの3つの魅力と見逃せない最終回の注目ポイントをご紹介します。

『コウノドリ』が見せた3つの側面


#1.赤ちゃんは未来 生まれること、そして生きること


週刊漫画雑誌「モーニング」で連載中の同名漫画が原作で、2015年10月期に放送された第1シーズンを経て、今期は第2シーズンです。前シリーズに引き続き、綾野剛さんが産婦人科医でピアニストの主人公・鴻鳥(こうのとり)サクラを演じ、ほかにも松岡茉優さん、吉田羊さん、坂口健太郎さん、星野源さん、大森南朋さんらが続投しています。

周産期母子医療センターの「ペルソナ総合医療センター」を舞台に、妊娠、出産、その後を医療の現場から見つめてきました。そんなドラマ『コウノドリ』の最大の特徴は、登場人物たちのアツい人間ドラマでありながら、妊娠、出産の場面をリアルに描いていることです。

キャラクターの成長と変化


#4.自然分娩・・・ "良い母親"になるためのリスク


原作ファン、あるいは前作から引き続き視聴している人にとっては、登場人物たちの変化は大きかったはずです。研修医が医師になり、あらたな研修医が参加しての第2シーズンでした。

第1シーズンで描かれたサクラ先生と、四宮(星野源)先生の間にあった壁が解消されたどころか、第2シーズンではお互いの理解を深め、欠かせない存在として信頼し合っています。同じ熱量で、同じ方向を向くがゆえに考えの違いを生むことはありましたが、それは単なるケンカや揉め事などではないとわかります。

さらに、第1シーズンでは研修医、新人医師だった下屋(松岡茉優)や白川(坂口健太郎)が、今期はひとりの医師として大きな壁にぶつかります。「これではダメだ」と現状に甘んじない向上心と熱意がから回りして、それぞれの現実に直面したとき、今後の決断を迫られる場面がありました。それでも、よりよい医師になれるよう前向きな決断をしたふたりは、医師の光です。

第1シーズンではまだ未熟な部分もあったサクラと四宮を精神的に支え、いつでも二人の仲を取り持っていた助産師の小松(吉田羊)は、子宮腺筋症と卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)が判明し、子宮の全摘出手術を受けました。いつも明るく、まさにムードメーカーであった小松にも、決断が必要でした。メディカルソーシャルワーカーの向井(江口のりこ)の優しさもじんわりと染みましたね。

前作から2年を経た『コウノドリ』キャストの変化


#8.医師の決意 病院を辞めます


ドラマが空いた2年分、キャラクターはもちろんですが、演じる役者もそれぞれに成長していたことが見てとれました。

それもそのはず、主役の綾野剛さんは2013〜14年の毎クールのように連続ドラマに出演していた時期を経て、2016、17年は映画での出演が目立つようになりました。

四宮を演じる星野源さんは、1年前に『逃げるは恥だが役に立つ』に出演したことを機に、人気に火がつきました。紅白歌合戦にも出場し、役者としても、アーティストとしても大きな転機を迎えたことでしょう。

“新人”という立ち位置だった松岡茉優さんは2016年は連続ドラマの主演や大河ドラマに出演、今年は7月期に『ウチの夫は仕事ができない』(日テレ)でヒロインを演じ、初主演映画『勝手にふるえてろ』が12月23日(土)より公開されます。

坂口健太郎さんにいたっては、第1シーズンが初のレギュラー出演だったのです。勢いは増しに増し、この2年間、テレビドラマ、映画、舞台で目覚しい成長と活躍を見せています。

#7.母になる人生 母にならない人生 何が違うの?



吉田羊さんも、2016年には連続ドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(関テレ)で主演を務めたほか、4本の映画に出演される活躍ぶりでした。

そんなキャストたちが『コウノドリ』で再集結したことで、それぞれが役者として奮闘し、闘ってきたことがひしひしと伝わってきました。

『コウノドリ』で描かれたリアル


#3.母を救え 産後うつと無痛分娩・・・


『コウノドリ』で1話〜数話分をかけて描かれる、妊娠・出産の現場にはリアルがあります。

それぞれの妊産婦が抱える問題が現実的であるだけでなく、心の動き、夫婦の関係、周囲の影響など、“それ以外”になりかねない部分まで丁寧に描いたことで、視聴者を動かし、考えるきっかけや要素をくれました。

とくに、子宮頸がん(ワクチン)、無痛分娩、帝王切開後の自然分娩(=トーラック)、出生前診断など、現在進行形で向き合うべき問題も取り上げられ、明快で確実な決断だけをよしとせず、寄り添うという姿勢を貫きました。

この姿勢は、ドラマだけにとどまりません。『コウノドリ』の公式HPでは、出生前診断について知ることができる「NIPTコンソーシアム」公式サイトへのリンクが貼ってあったり、サクラ先生のモデルとなった萩田和秀先生がサイト上でお悩みに答えるコーナー(12月22日23時に受付終了)を設けたりと、ドラマを製作するにあたって、チーム全体での取り組みがありました。

『コウノドリ』最終回の見どころは?


#10.出生前診断 家族を作るということ・・・


先週放送された10話を経て、サクラは出生前診断でダウン症候群と診断を受けるも、出産を決意した透子(初音映莉子)と向き合う時間が続きます。

そして、肺がんで闘病中だった父の訃報を聞いて地元に帰った四宮はその後、自身の今後をどのように決断するのでしょうか。

すでに、それぞれ決断をした下屋と白川にも別れの時が訪れることになります。また、小松の同期である武田(須藤理彩)の出産も控えています。すでに人手不足で悩んでいる「ペルソナ総合医療センター」の今後はどうなるのか、サクラ自身も何か決断を迫られるのか、最後まで見逃せません。

ドラマ『コウノドリ』最終回は12月22日(金)22時から、15分拡大スペシャルです。ぜひ、ご覧ください。

(文:kamito努)

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