2018年公開のマンガ実写映画化まとめ!名作の予感ばかり!?


『となりの怪物くん』(2018年4月27日公開)



監督:月川翔
主演:菅田将暉、土屋太鳳

イケメンだけど行動が予想不能で周囲から怖がられている少年と、冷静で淡白かつガリ勉の少女とのラブストーリーです。菅田将暉と土屋太鳳はマンガの実写映画化作品、または中高生向け恋愛映画の常連ですが、その演技力と“まるで2次元”な存在感を見れば、引っ張りだこになるのは納得ですね(さすがに年齢的に高校生役が厳しくなってきたことも否めませんが……)。共演者は古川雄輝や山田裕貴と、これまた豪華です。

『ママレード・ボーイ』(2018年4月27日公開)




監督:廣木隆一
主演:桜井日奈子、吉沢亮

1990年代に絶大な人気を誇った少女マンガの実写映画化です。「互いの両親がそろって再婚をしてしまって一緒に暮らすことになってどうしよう!」というシチュエーションは今でも面白いですよね。昨年および一昨年には『ピーチガール』や『イタズラなKiss』も公開されていましたし、少し前の人気少女マンガを実写映画化する流れも生まれてきているのかもしれません。

『サムライせんせい』(2018年春公開予定)


監督:渡辺一志
主演:市原隼人

実在の幕末志士である武市半平太が、現代にタイムスリップして塾講師として現代社会の疑問を暴いていく姿を描いたコメディ作で、テレビドラマ化もされていました。侍が現代のお菓子職人になる錦戸亮主演の『ちょんまげぷりん』や、古代ローマの風呂技師が現代の日本にやってくる『テルマエ・ロマエ』もそうですが、異なる文化に触れてドギマギしてしまう“カルチャーギャップコメディ”としての魅力が大きそうです。

『恋は雨上がりのように』(2018年5月25日公開)


監督:永井聡
主演:小松菜奈、大泉洋

女子高生が冴えないファミレス店長に片思いをするラブストーリーです。原作からして美麗な画や表情でこそ心情を語る“まるで映画”のような演出が多かったので、実写作品との愛称はとても良いのではないでしょうか。大泉洋は『アイアムアヒーロー』や『青天の霹靂』などでも冴えない中年役が抜群にハマっていたので、今回も適役であることは間違いないでしょう。現在、テレビアニメ版も放送中です。

『BLEACH』(2018年7月20日公開)


監督:佐藤信介
主演:福士蒼汰

原作は死神となった高校生が活躍する大ヒット作です。現時点では監督と主演以外の情報はほとんど公開されていませんが、『鋼の錬金術士』と同様に“実写映画化すること自体が難しい”原作であるため、どのように実写作品としてアレンジするか(または忠実にするか)が評価のカギになってくるでしょう。個人的には原作で頻出する台詞「なん…だと…」が登場するか否かにも注目しています。

『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年7月公開予定)


監督:湯浅弘章
主演:南沙良、蒔田彩珠

1巻完結の原作は、吃音を持つ少女がかわいらしく描かれた優れた青春物語でした。注目は“15歳の美少女がダブル主演”ということ。知名度よりも実年齢を重視し、何より原作マンガから設定を変えずに、しっかりと少女同士の友情を押し出した内容になっていそうです。吃音に悩む方も、きっと勇気づけられることでしょう。ちなみに、同原作者の『スイートプールサイド』も実写映画化されており、そちらは中学生の男の子が女の子のすね毛を剃ってあげることを主題にした、やや変態チックな作品でした。

『虹色デイズ』(2018年7月公開予定)


監督:飯塚健
主演:佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星

少女マンガの実写映画化作品は数多いですが、こちらは男子高校生4人が主人公という異色の内容。人気若手俳優が“カルテット主演”しているのはなんと日本映画史上初なのだとか。原作はコメディ成分が多く、キャラのやり取りが魅力になっているようなので、実写映画においてどれだけ再現されているかにも注目です。

『累 かさね』(2018年9月7日公開)


監督:佐藤祐市
主演:芳根京子、土屋太鳳

醜い容姿にコンプレックスを持っていた主人公が、“魔法の口紅”と卓越した演技力を駆使して舞台女優の道を歩んでいくサスペンスです。特筆すべきは、芳根京子と土屋太鳳が映画『フェイス・オフ』のように“1人2役”だけでなく“2人1役”をこなしているということ。魔法の口紅はキスをした相手と顔が入れ替わるという設定であるため、彼女たちには“同じ人間である(それも2人ぶん)”ことを想起させる演技が必要とされるのです。良い意味でドロドロとした人間ドラマにも期待に胸はずみます。

『響 HIBIKI』(2018年秋公開予定)


監督:月川翔
主演:(現時点では発表なし)

原作は「響~小説家になる方法~」というタイトルで、出版業界が不況に苦しむ現代で、やや非常識なところがある女子高生がベストセラー小説を生み出していくという物語でした。現在は監督が『君の膵臓をたべたい』の月川翔、脚本が『泥棒役者』の西田征史であることが発表されているものの、主演や他キャストはまだわかりません。サクセスストーリーと恋愛要素がどのような配分で描かれるかにも注目です。

『ギャングース』(2018年公開予定)


監督:入江悠
主演:高杉真宙、加藤諒、渡辺大知

原作はノンフィクション書籍「家のない少年たち」を原案としており、生々しい犯罪や、まっとうな社会生活を送れていない少年少女たちの姿が真正面から描かれている作品でした。『SR サイタマノラッパー』や『ビジランテ』で閉塞感の漂う田舎を描いていた入江悠監督の相性も抜群なのではないでしょうか。三者三様の魅力がある若手役者たちの演技も楽しみです。

『ハード・コア』(2018年公開予定)


監督:山下敦弘
主演:山田孝之、佐藤健

1990年に連載された伝説的コミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」の実写映画化作品で、山田孝之と佐藤健が兄弟役を演じています。廃工場で見つけた古びたロボットが現代の科学を凌駕する力を持っており、そのロボットと不思議な友情を築いていく一方で、巨額の埋蔵金を密かに発見してしまう……という一風変わった物語になっているようです。個性派俳優として確固たる地位を築いている荒川良々も、重要な役で出演しています。

まとめ:同じ監督作や同じ俳優の主演作が、こんなにも公開されている!


以上に挙げた作品の他にも、2018年のマンガの実写映画化作品には『プリンシパル 恋する私はヒロインですか?』(3月3日公開)、『honey』(3月31日公開)、『天使じゃないッ!』および『天使じゃないッ!2』(2018年4月公開予定)、『3D彼女 リアルガール』(2018年秋公開予定)、『パーフェクト・ワールド』(10月5日公開)、『ういらぶ。』(2018年公開予定)、『センセイ君主』(2018年公開予定)、『あのコの、トリコ。』(2018年公開)、『銀魂パート2(仮題)』(2018年公開予定)があります。

よほどのマンガファンおよび映画好きであっても「全ては観きれないよ!」と思うほどにたくさんの作品が公開されていますね。

同じ若手人気俳優がマンガの実写映画化作品に続々とキャスティングされるケースも多くなっているようです。例えば、福士蒼汰は『曇天に笑う』と『BLEACH』で、佐藤健は『いぬやしき』と『ハード・コア』で、高杉真宙は『虹色デイズ』と『ギャングース』で、土屋太鳳は『となりの怪物くん』と『累 かさね』で2作ずつマンガの実写映画化作品で主演を務めるほか、中川大志は『坂道のアポロン』に出演で『虹色デイズ』で主演、小松菜奈は『坂道のアポロン』に出演で『恋は雨上がりのように』で主演、古川雄輝は『曇天に笑う』と『となりの怪物くん』に出演しています。

吉沢亮に至っては『リバーズ・エッジ』と『ママレード・ボーイ』と『あのコの、トリコ。』と、1年でなんと3作もマンガの実写映画化作品で主演に選ばれています。

また、佐藤信介監督は『いぬやしき』と『BLEACH』で2作、佐藤祐市監督は『累 かさね』と『ういらぶ。』で2作、月川翔監督に至っては『となりの怪物くん』と『響 HIBIKI』と『センセイ君主』で2018年だけで3作もマンガの実写映画化作品を手がけると、同じ監督が多忙を極めていることも多くなっていますね。

さらに、日本ではなくハリウッド製作ですが、日本のマンガ「銃夢」を実写映画化した『アリタ:バトル・エンジェル(原題)』が全米で7月20日に、日本では2018年夏に公開予定となっています。ヒロインの目が大きく描かれているのは「マンガの目を写実的に見せたい」ということが理由とのこと。それだけでも作品へのリスペクト具合がわかりますね。



近年のマンガの実写映画化作品は、映画ファンや評論家も唸る名作も多くなっています。もちろん過去にはそうではない作品もありましたが、現在は原作への愛に溢れ、キャストとスタッフも最高の作品を作ろうとする志の高さを感じる映画が大半になっている、と言っていいでしょう。2018年も、マンガの実写映画化作品の名作が観られることを期待しています!

※こちらの記事もぜひ参考に!↓
本当に面白かった2017年のマンガの実写映画化作品ベスト10!「実写化はダメ」なんて言わせない!

(文:ヒナタカ)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!