映画コラム

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2018年03月21日

この女優はプロ怖い。『凶愛 デートレイプ』のプロすぎる濡れ場

この女優はプロ怖い。『凶愛 デートレイプ』のプロすぎる濡れ場

凶愛 デートレイプ [DVD]



■映画の濡れ場大好き芸人の濡れ話

昔、「スカパー」で少しHな番組に出演していた時があった。

毎週セクシー女優がゲストに来て、一緒にAVを観ると言う画期的な番組。

僕もやはり男の端くれ。セクシー女優と聞いて小鼻が膨らまないはずはない。

毎週来るセクシー女優に、毎週右肩上がりにドキドキしていた。

そこに来るAV女優の中で一際プロの女優がいた。

天使(あまつか)もえ。

その佇まい。コメント。Hな番組特有のセクハラ質問の返し。

何より、収録終わった後の演者やスタッフへの対応。

まさにHで純粋なお姉さんそのもの。

完璧だった。その完璧すぎて逆にちょっと怖くなったくらい。

「この女優さんはまさにプロなんだな~」

そう感じた。そしてその時期天使もえさんの作品をよく観…ま、これはいいとして、Netflixを観ていたらこんな作品を見つけた…

『凶愛 デートレイプ』


介護師の北島英理(天使もえ)は仕事帰りの夜道で暴漢に襲われるが、通り掛かった吉田順一(神谷哲太)に助けられ、その事がきっかけで交際を始める。両親を早くに亡くし孤独な毎日を過ごす英理と、日々の仕事にストレスを抱えながらも真面目に生きる順一の二人は急速に惹かれ合っていった。

しかし英理が介護を担当する老女の二宮岬(谷川みゆき)はふたりの交際に懐疑的であった。そして岬の心配をよそに、やがて二人は一緒に暮らすようになる。そんなある日、英理が夕食をデリバリーにしたことから、順一の態度が急変した。突然英理を突き飛ばし、すぐに食事の支度をしろと怒鳴り始めたのであった。

果てないDVの連鎖。そこで被害にあう女性役にもえさんが熱演。

プロすぎる弊害。

セクシー女優にありがちな棒読みはない。

AVのオープニングのようなぎこちなさは皆無。

冒頭でちょっと半笑いする事はない。

もはやセクシー女優の演技は限りなく女優に近づいている。すごい自然。

ただ、観てて気になる点が1点。

大事な濡れ場の時。

さすが、濡れ場は言う事ないくらい最高なんですが

バックから無理矢理されてる時。

顔が見えやすいように、ちゃんとカメラの方の耳に髪をかける。

嫌嫌なのに、髪はしっかりかきあげる。

その仕草。まさにプロだなぁ~と思わずに入れない。

濡れ場が完璧すぎる為、本物に見えてしまう矛盾…

いや普通の濡れ場でもあるかもなんですが、普段の作品を観てる僕はそこに直結させてしまった。

プロすぎる怖さ…。

是非観て頂きたい。

そして、この作品の見どころはDV系の濡れ場だけじゃなく、老女役の谷川みゆきさんの怪演。

かつて日活ロマンポルノに出演していた女優が、この作品の屋台骨となり、しっかりと支えてる。

これは『冷たい熱帯魚』のでんでんさんに並ぶ怪演。

天使さんのプロ濡れ場。

かつて日活ロマンポルノに出演していた谷川さんの怪演。

両方必見! 是非!

(文:南川聡史)

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