木﨑ゆりあが“男前キャラ”を封印してか弱い女性に!?『ダブルドライブ ~龍の絆~』インタビュー
2018年9月22日(土)公開の映画『ダブルドライブ ~龍の絆~』は、8月に公開された「〜狼の掟〜」の続編で、『ガチバン』『闇金ドッグス』『ボーダーライン』と世界観を共有するシリーズの新作。
今作のヒロイン・彦野亜梨紗役の木﨑ゆりあさんにインタビューを実施。自身とは違うキャラクターを演じたという木﨑さんに、役作りや役を通して感じた今作の魅力を語ってもらった。
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──映画『ダブルドライブ 〜龍の絆〜』の台本を読んだ感想を教えてください。
木﨑ゆりあ(以下木﨑):私が演じた亜梨紗は、DVから逃げようとしても逃げられない女性なんです。私は、彼女とは正反対の性格なので、最初に台本を読んだときは、“どうして逃げないの!?”という気持ちがとても強かったですね。
(C)2018「ダブルドライブ 〜狼の掟&龍の絆〜」製作委員会
でも、演じていくうちに、どんな女性でも、そういった過酷な状況下に置かれてしまうと、逃げられなくなる気持ちも理解できたんです。というのも、DVをふるう人も、ずっと悪い人なわけではないんですよ。だからこそ、女性も暴力を振るわれた後に、“ごめんね”と必死に謝られたら、情がでて許してしまう。
それに、どんなに逃げても、追いかけてくることが続くと、諦めも出てきちゃうんですよね。すごく難しいし、根深い問題だと思いました。
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──そんな時に、助けてくれる佐藤琉司さん演じる五十嵐純也に、助けを求める気持ちと恋心が一緒になるのは、すごくわかりますよね。
木﨑:どちらかというと、すがりたくなる気持ちが一番強いですよね。それを恋と呼んでいいのかはわからないですけど、間違いなく亜梨紗のなかに純也はいたと思うんです。
むしろ、彼と出会わなかったら、逃げようともしていなかったし、彼との出会いが、亜梨紗を自由にしてくれたんだと思います。
──亜梨紗を演じることで、学ぶことも多かったのではないでしょうか。
木﨑:ものすごく、多かったですね。なにより、女って弱い生き物だと思いました。それと同時にDVという問題が、いつまでもなくならないことに悔しさも感じました。
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──木﨑さんのパブリックイメージは、とても強い女性のような気が…。
木﨑:ですよね。私もそう思います(笑)。この役を発表したときも、ファンの人に“ヤンキーの役じゃないの”って言われました(笑)。
でも、そういったイメージがある分、ギャップを感じてもらえると思うので、“こういう役もできるんだ”ということを感じてもらいたいですね。
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──すごくかわいらしくて、はかなさを感じて、守りたくなりました。
木﨑:ありがとうございます! 私、“かわいそう”って言われた経験があまりなくて(笑)。なので、そう見えていたのなら、すごくうれしいです。
──実際に純也のような、わんぱくな男性はいかがですか?
(C)2018「ダブルドライブ 〜狼の掟&龍の絆〜」製作委員会
木﨑:う~ん…。彼氏にはしたくないですよね(笑)。「なんでそんな思考回路になるの!?」 って思っちゃうかも。今作で言えば、迷惑をかけた人たちに「お前、謝れ!」っていってまわるアベル(演・藤田玲)の方が、私に似ているのかもしれません(笑)。
──あはは!
木﨑:私、実は男の子に生まれたかったんですよ。私には2学年離れた兄がいるんですが、両親は兄も私も男だと育てている節があるんです。だからこそ、兄とはすごく仲が良いんですが、ノリが完全に男兄弟なんですよね(笑)。
AKB48にいるときも、声が小さかったり、びくびくしている子の背中を叩いて、「そんなんじゃなんともならないよ!」って言っているタイプだったんです。
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──そう考えると、この亜梨紗は、演じるという意味ですごくキャリアアップになった作品になったんですね。
木﨑:本当にそう思います。それに、普段の私が強いからこそ、ファンの人は私が泣くところを見るとすごく喜ぶんですよ(笑)。今作では、そんな弱い面がたくさんちりばめられているので、いつもとは違う木﨑ゆりあを楽しんでもらえると思います(笑)。
──胸キュンシーンもありますしね。
木﨑:はい! 今作は、男女関係なく楽しめる作品になっています。DVという社会問題も描かれていますが、いろいろ考えさせられる作品なので年齢性別関係なく、見てもらえたらうれしいです。
(写真:生熊友博、ヘアメイク:唐澤知子<THE FACE MAKE OFFICE>、スタイリスト:山田安莉沙、取材・文:吉田可奈)
<衣装協力>ブラウス¥46,000、スカート¥27,000(全てSHIROMA/SHIROMA GUSUCUMA、問い合わせ先:SHIROMA GUSUCUMA/03-6804-5865)
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