ニュース

2019年04月20日

ルーカス・ヘッジズ&ティモシー・シャラメ『ベン・イズ・バック』×『ビューティフル・ボーイ』徹底比較!

ルーカス・ヘッジズ&ティモシー・シャラメ『ベン・イズ・バック』×『ビューティフル・ボーイ』徹底比較!



ハリウッドで活躍する若手俳優の中で、今最も注目されているルーカス・ヘッジズとティモシー・シャラメ。2人がそれぞれ出演している『ベン・イズ・バック』と『ビューティフル・ボーイ』は、薬物依存のテーマや親子関係、さらには息子と親が抱き合う構図がそっくりなポスタービジュアルまで、共通点が多い。そこで、この2作品の似ているようで違う点、それぞれの注目ポイントを徹底解説する。

薬物依存症に陥ってしまったベン(ルーカス・ヘッジズ)とニック(ティモシー・シャラメ)の境遇に注目!


『ベン・イズ・バック』のベンは14歳のころスノーボードでのケガの治療による、鎮痛剤の過剰投与で知らぬ間に依存症に陥ってしまう。クリスマス・イヴ、治療施設を抜け出し帰ってくるベンは薬物を断って74日目で体調も精神的にも良好。過去を清算しようとする中で想像を超える事態に直面し、愛する家族には迷惑をかけられないと一人奮闘する姿から、家族を思いやる気持ちと覚悟が痛いほど伝わってくる。

一方『ビューティフル・ボーイ』のニックは才能豊かな学生として将来を期待されていたが故に、“いい息子・いい兄”であることが常に求められる中で、ふとしたことがきっかけでドラッグに手を出してしまう。以降、家族を想いながらも何度も再発を繰り返す長い歳月を残酷なまでに克明に描いている。薬物依存や家族との関係に苦悩し、葛藤する様子までもが美しく、観る人を惹きつけて離さないルーカスとティモシーの存在感と卓越した演技力の高さに魅了されること間違いなしだ。

母ホリー(ジュリア・ロバーツ)と父デヴィッド(スティーブ・カレル)の母親目線、父親目線の描かれ方に注目!


ジュリアの“キャリアの頂点”とも言われるほど気迫に満ちた演技に胸を打たれる『ベン・イズ・バック』。息子を守りたい一心で、危険な場所にも迷わず飛び込むホリーが、ベンに優しい言葉や厳しい言葉を投げかけながら愛と厳しさの境界線を意識させる姿は、ジュリア自身も子供を持つ母親として、ホリーに共感せずにはいられなかったと言う。

変わって、息子・ニックを大きな愛と献身で包み込む父親・デヴィッドの目線で描かれる『ビューティフル・ボーイ』は、互いの最大の理解者は一番身近な存在の父であり、息子であることから、デヴィッドが「すべてをこえて愛してる」と投げかける言葉の尊さに圧倒され心が張り裂けそうなほど。

母も父も、子供への愛情に違いは無し。アカデミー賞(R)主演女優賞受賞のジュリア、主演男優賞ノミネートのスティーブが、それぞれ愛する息子と向き合う苦悩と葛藤を滲ませた熱演で観る者の心を揺さぶる。

24時間の間に事態が次から次へと急変し、手に汗握る展開と衝撃のラストが待ち構える『ベン・イズ・バック』と、8年の長い歳月をかけて薬物依存症を克服した人気脚本家の実話に基づいた『ビューティフル・ボーイ』のストーリー展開に注目!


『ベン・イズ・バック』では、ピーター・ヘッジズ監督があえて24時間の枠にストーリーを詰め込みサスペンスフルに描くことで、家族の中に一人でも薬物依存症で苦しむ者がいることによって、家族全員に及ぼす大きな影響をより効果的に演出。ピーターが「切迫感があり、生の感情をぶつけるような作品を手掛けたいという強い気持ちがあった」と明かすように、その手に汗握る展開と衝撃のラストから目が離せない。

対照的に8年という長い歳月をかけて描かれる『ビューティフル・ボーイ』は、Netflixの人気ドラマ「13の理由」の脚本家として活躍する人物がドラッグ依存を克服し、彼を支え続けた家族の実話に基づいた愛と再生の物語。人は誰しも、いつでも何度でもやり直すことができると強く感じさせるラストシーンは希望に満ちている。

“薬物依存症を抱える息子と家族”という心に重く突き刺さるテーマの2作品が共通して描いていることは、ともに親と子が抱き合うポスターからも感じられるように、何があっても諦めない家族の無償の愛。いずれも実力確かなキャスト・スタッフが集結した、魂を揺さぶるこの2作品を、多くの視点で比較しながら鑑賞できるこの贅沢な機会をお見逃しなく。

公開情報


『ビューティフル・ボーイ』
4月12日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開
監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン (『オーバー・ザ・ブルースカイ』アカデミー賞外国語映画賞ノミネート)
脚本:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン/ルーク・デイヴィス(『LION/ライオン ~25年目のただいま~』)
出演:スティーヴ・カレル、ティモシー・シャラメ
製作:PLAN B (『ムーンライト』『それでも夜は明ける』)  © 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ/朝日新聞社
配給:ファントム・フィルム【2018/アメリカ/120分/ビスタサイズ/R-15】
原題:Beautiful Boy
beautifulboy-movie.jp

『ベン・イズ・バック』
5月24日(金)TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー!
監督・製作・脚本:ピーター・ヘッジズ
キャスト:ジュリア・ロバーツ、ルーカス・ヘッジズ、キャスリン・ニュートン、コートニー・B・ヴァンス
全米公開:2018年12月7日 ■原題:Ben Is Back
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、東宝東和、テレビ東京 ■配給:東和ピクチャーズ ■コピーライト:©2018- BBP WEST BIB, LLC
公式サイト:benisback.jp
公式Twitter:@Benisback_JP
公式FB:http://www.facebook.com/BenisbackMovie.JP

他の記事も読む

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!