特撮向上委員会
ただのベスト盤にあらず!「平成仮面ライダー20作品記念ベスト」の魅力を熱く語る
ただのベスト盤にあらず!「平成仮面ライダー20作品記念ベスト」の魅力を熱く語る
元号変わって令和になった初日、平成を詰め込んだ強烈なアルバムが発売されました。
「平成仮面ライダー20作品記念ベスト」
究極のベストと言っても過言ではない内容。
DISC1は「クウガ」から「ディケイド」まで。
そしてDISC2には「ダブル」から「ジオウ」までの主題歌をリマスターして収録。
これだけ聞くと、今までに発売してたベストに入ってなかった曲を追加しただけじゃん、などと思う方もおられるでしょう。
そんな方に一言。このバカチンが!
この2枚のCD、とにかくすごいんですが何がすごいかと申しますと、文化放送の「東映公認特撮ラジオ 仮面ラジレンジャー」の鈴村健一さんと神谷浩史さんがパーソナリティとなり、音源の前に曲紹介が流れるという豪華さ。
リュウタロスとショウロンポーの紫コンビが作品をしっかり説明してくれてるので、まったく平成仮面ライダーを知らない人が楽曲からファンになることだってできます。
ラジレンジャーの掛け合いの感じはラジオを聞いてもらうとして、ここでは飛行機内の音楽チャンネルのような感じで主題歌に触れていく丁寧な構成。
これだけでも今までのベストとは違った興奮する内容ですが、さらに驚くべきは主題歌を歌ったアーティストの方のコメントも入ってるんです。
ご本人の生声で、曲について語ってくれているのを聴ける音源があったでしょうか。
中には「この方、ものすごい高い熱量でコメントしてくれてるやん!」という方もおられるので、その辺も楽しみながら聞いてみてはいかがでしょうか。
この二枚だけでも相当豪華なんですが、僕が特に聴いて欲しいのはDISC3です。
DISC3の聞き応え、半端ないです。
まず「クウガ」の「RE-RECORDING ver.」が原曲より更にエモくなっております。
もし「クウガ」が放映される2000年の時点でもう、エイベックスさんが主題歌を担当されていたらこんな感じだったんだろうなという仕上がり。
そして、2019年春の特撮界にとてつもなくデカい衝撃をもたらした『RIDER TIME龍騎』の主題歌「Go! Now!」も速攻音源化。
作中では聴けなかったフルバージョンで聴いてみた上で再度ビデオパスの龍騎を見たんですが、まだ泣けます。
本家「Alive A life」と繋げて聴いてみるとさらによさがわかるので、聴き比べてみることを強くオススメします。
また仮面ライダーGIRLSがかなりいい仕事をしています。
「ディケイド」のと「ゴースト」の「我ら思う、故に我ら在り」をカバーしてるんですが、これがたまらなくかっこいい。
仮面ライダーGIRLSは、「Journey through the Decade」をデビュー当時くらいに一回カバーしてるんですが、その時とは比べものになりません。
というか、もはや非なるものです。
最後の極め付けは「平ジェネFINAL」を経て歌詞が書き換えられた「Time judged all」。
ここを突いてくるあたりが確信犯といいますか、いい意味でズルいです。
放送終了してからもう何年も経つのに、映司とアンクにまだ心震わされるとは。
渡部秀さんと三浦涼介さんに感謝です。
ちなみに数量限定版は、ここからまだテンションがあがリます。
まず、パッケージがピザの箱くらいの大きさで余計な色が付いてない黒一色。
この箱だけでもずっと眺めていられる出来。
それから黒の箱を開けると一転して、色鮮やかなレコードサイズの大きなジャケット。
そこに写ってるライダー達のかっこよさったらありません。
そして、その下には重めの箱が。
数量限定版の目玉、豪華なライダーマシンのピンバッチ集です。
こうしてピンバッチという入り口から改めてマシン達を見てみると、個人的には、ダブルのハードボイルダーがやっぱりズバ抜けてかっこいいということを再確認。
しばらくは、朝起きてまずこのピンバッチ集を拝んでから1日をスタートさせたいと思います。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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